チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

やはり麻

2014年07月22日 09時44分43秒 | 日記
麻のきものは日本の気候にぴったり合う
しかし
この麻が着物になるまでは大変な工程を踏まなければならない
そう言う仕事をする人の数が減り
また大麻の栽培禁止もあって
麻の着物の高騰が続く

今日本で麻と呼ばれているものは苧麻や輸入のラミーなど
着物にはこの苧麻が主流

3月から4月にかけて畑を焼き
虫の発生を禁じて
5月に種をまく
7月の末から8月にかけて炎天下の中刈り取りをし

茎を水につけて柔らかくし皮を剥ぐ
剥いだ皮は天日で干した後日陰で乾燥

そのご細いほそい糸にしていく
だいたい200デニールだという

糸取りの後経糸を機に張り
やっと織始めるが季節はその頃は冬になる

一年がかりで布が誕生する
そう言う仕事を好む人は少ない
と言うことは
てっとり早く外国から紡績糸の麻糸を輸入し
織物に仕上げる方が良い

そうして日本からホントウの麻のきものは姿を消していく
しかし
麻は好い日本の気候に合っている

最近若手で麻に興味を持つ人も増えたが
何よりも大麻の栽培解禁が先だろうとチャコちゃん先生は思う
コメント
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