チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

キアロスクーロ

2014年03月04日 19時52分53秒 | 日記
「キアロスクーロ」の著者は織江耕太郎さん
風貌は静かでお品が良い
フエースブックのお友達
まだお会いしていないがこの14日にお目にかかる

この本は家庭に一冊は常備して欲しいとおもう
日本がよく分かる
日本って国の構図がよく分かる
日本人がよく分かる
分かった上でなお日本人を好きと思う

最近チャコちゃん先生は日本人がよく分からない
日本人が分からないと言うことは
自分が分からないと言うことにもなる
だから日本人を一生懸命追究している

そしてこの本を読むとすこし分かる

この本の舞台になった赤坂のクラブに女子学生の頃出入りしていた
男友達にプロ野球の大物がいて
よく連れて行ってくれた
しかし
その頃のチャコちゃん先生ソックスを穿いていて田舎の女学生そのもの
クラブで働くお姉さん達の何とも美しかったこと
垢抜けて大人の女まぶしかったなあ

でもどういうわけか
そう言うお姉さんに「チャコ」と呼ばれて歓迎されていた
というのは
大金をばらまく男に好意をだき
決して女としての競争相手でないチャコちゃん先生に親切にしていたのだろう

そう言う女学生を平気で連れて行く其の男の神経も何ともスゴイ
ジルバやマンボを踊るのが楽しく
私ばかり愉しんではいけないと
クラブのお姉さんにも負けない美しい上級生を其の彼に紹介して
クラブに連れて行ってもらったけど
お姉さん達に冷たくされて
「ちっとも楽しくなかったわ」
と言われてしまった

其の地下では大変なことが取引されていたなんて
ノーテンキな女学生に分かるわけもない

社会に出て其のクラブにいた女が生け贄となって
あるアジアの国に国家命令で売りわたされたと言うことを
その頃の新人作家が小説にした
同僚が其の新人作家の取材マンのアルバイトをしていたので
逐一裏話を教えてもらったものだ

特に其の店の間取りや様子を知っていたチャコちゃん先生は
夜のご飯を彼らにいつもご馳走してもらっていた
何が役立つか分からない

織江さんのこの本は考えさせられるよ 日本という国をーー
コメント
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