チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

風立ちぬ

2013年08月14日 09時17分20秒 | 日記
此の映画の印象的な台詞
「飛行機は飛び立ったけど一機も戻らなかった」

堀越二郎さんはただただ美しい飛行機を創りたかった
そして完成
青空に舞う零戦の美しさ
創る人とそれを使う人の精神的なギャップ

これはどんな世界にも言える気がする
我が呉服業界では
創る人の思い、売る人の思い、着る人の思いが全く違うことが多く
このように
「一機も戻らなかった」
と言う創った人の深い悲しみが起きる

一番神に近づく方法はクリエイトだとよく言われる
それは大きな物を創ることも
また愛しい人に創る料理でも
神と近づくことが出来るのではないかと思う
どんなときも創造と言うところに神はいらっしゃる

完璧に美しい零戦だったと思う
その傷ついた零戦をワシントンDCで見たときの胸つぶれる思いは今も残る
アレガ戦争という物だろう

零戦に乗って飛び立った兵士は零戦と共に空中で散った
その飛行機の残骸を今でもアメリカでは展示している

そう言う苦渋を味わっても
堀越さんや私たちは
「風立ちぬいざ生きめやも」だ

コメント
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