千の天使がバスケットボールする

クラシック音楽、映画、本、たわいないこと、そしてGackt・・・日々感じることの事件?と記録  TB&コメントにも☆

Gacktライブ「DIABOLOS~哀婉の詩~」

2005-11-05 22:12:27 | Gackt
声を大にして言いたい!心底惚れている男に会うという行為は、若さと美貌を保つ秘訣。
けれども、その対象が「Gackt」だと誤解に基づく微妙な空気と視線が流れていくのが予測つくので、強気で実はのだめの千秋さまに近い”俺さま”タイプな者としては、不本意ながら沈黙をしている。(さすがにここまで攻撃範囲が広いとは想像つくまいと、内心ほくそえんでいたりもするのだが。)
昨夜の東京国際フォーラムでのGacktとの音楽”せっかち”は、彼のいつもの意向により詳細は語れないのだが、Gackt未体験の方を対象にささやかに鑑賞記を起こしてみた。

Gacktといえば、テレビで見かけるぼーっとした、サングラス、化粧、過剰なほどアクセサリーを身につけ、悪趣味なスーツの笑わないきわものタレント、珍種の異星人という印象が強いだろう。それに実際、鍛えたしなやかな体を自慢げに披露するタレント性をも有している。昨年のエステのCFで黒谷友香さんとの共演は、まるでいかがわしいビデオの男性俳優を彷彿させるという評判もあった。(そうなのか、あのテのビデオの出演者はそんなにきれいなのだろうか?)それも彼の素顔である。そんな彼のもうひとつの本当の姿、芸能人に終生興味をもつことはありえないと、自他ともに思っていた私を落としたGacktを堪能できるのが、本人曰く命がけと豪語するライブである。

Gacktには、いくつもの顔があるのと同じように、その声には不思議な多彩さに満ちている。レンブラントの絵画を彷彿させる映像とともに、ライブの冒頭の曲(秘密)で、見事なファルセットで独特の妖艶な空間に一気に観客を誘っていく。はじめてこの曲をCDで聴いた時は、まるで天女の羽衣のような甘さとやわらかさ、清らかさに驚いた。変声期を過ぎた成人男性の声とは思えない美しさなのだから。通常、専門的な訓練を受けていないミュージシャンのファルセットは、やせて弱々しく艶がないであろうに、この日のGacktの声も、ライブ中盤の疲れもみせずに、どこまでものびやかで豊かな声量と艶のある色に、天上の声のような神々しい雰囲気さえ漂う。さすがである。人工的な顔だち、きれいなカラダ、異端者の言動になにかと話題が集中するが、やはりGacktの最大の魅力は、その声であろう。
今回のツアーでは音域の広い曲がなかったのが残念であるが、今の音楽シーンで主流である男声の高音域とは違った、低音の声がGacktの武器もである。悪魔と天使が混在する声、というのが音楽好きからはじまったGacktファンの定説である。

ライブ終了後、よく気を失うというのもあながち誇張とも思えない。今回のこのような最多のツアーは、Gacktの体にとっては非常に過酷ともいえる。文字どおり命をけずりながら、ライブを続けているのだろう。テレビでお面を被って演奏するあるバンドは、歌を歌うのにきれいな顔は不要と断言している。それとは反対なコンセプトで、一瞬一瞬どの瞬間をきりとっても完璧に近い絵をつくりあげるのがGackt流儀。そして最後の最後まで声が衰えず、決して気をぬかず全力疾走するこの武士(もののふ)がどんな世界観を描いているのか、その先まで一緒にいってみたいと願うのも、いちファンとしての自負である。

「本当に俺を待っていたのか~、うそくさいっ!だったら何故、みんなそんなに厚着なんだ。本当に待っていたなら、少なくとも下着をはいているはずがな~い。(中略)
今日はTフロントをはいている!本当は下着はつけたくないのだが、こんな動きをするから仕方がない。(ここでギターを持ちながら、腰をふる)だって下着をつけないとまるで古(フル)時計のように・・・」以下略。いつものマグナムと自称している”持ち物”自慢になるのだが・・。

淑女のブログでは、文字に起こせないトークが炸裂すのもご愛嬌。きれる頭脳を周知させながら、ここであえて、いやそれも本来の姿なのだが、あいかわらずおばかで、やんちゃだなと思わせるのも女心をつかむポイント。
クールにみせて、実は寂しがりやで涙もろいこの男が女性にもてるには、いろいろなわけがあるのだ。
世の男性諸君、女の子にもてたかったら、Gackt研究をせよ。

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10 コメント

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スキなんだなー(笑) (ペトロニウス)
2005-11-06 00:42:57
こういう言い方は失礼だけど、樹衣子さんかわいーですね(笑)。



あのね、好きなものを大きな声でスキと誉めまくる、なにかにバカみたいに(できる限り他人から変人に見えるくらいに(笑))トキメいて恋をするのが、まさに若さと美貌?(というかやはり印象の持つ若さ美しさ)を保つ秘訣だと思うのだ。それは同感です。





だから恋は、おもいっきり、開けっぴろげにいくのが、ベスト。



自分のトキメキに歯止めをかけるなんて、そんな中学生の少年や少女のような心を持ってちゃイケねーぜ!(笑)。



いくとこまでいきましょーよ(笑)。



好きなものがあると、世界が輝いて見えますからね。いやマジで。

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大好きですねーー (樹衣子)
2005-11-06 23:42:51
こんなたわごとに反応してくださって、サンクスです。



Gacktさんの話は延々とできるので(本当におもしろい人なのです)、おいおい告白していきます。

でもお馬鹿な面もたくさんありますが、男性からみても、ビジネスマンからみても、なかなか学ぶところも多い方だと思います。ああ見えても?まだ若いのですが、売っている商品が唯一「Gackt」という、ベンチャー企業のオーナー社長のようなものです。ただ残念ながら村上ファンドのような優秀なブレーンには、恵まれていないようです。

それにああ見えても?(笑)けっこう頭もきれるのですよ。映画も並のファン以上によく観ているし、去年初めて(窓がない)自宅を購入したさいに念願の書庫を作ったくらい読書量も多いです。

そのせいか、Gackt語録というのもいろいろあります。

「恋は奪うもの、愛は与えるもの」



そう、やっぱりスキなんですねー・・・。

確かに好きなものがあるから、世界は輝いて見えます。それもたくさんあるから、毎日楽しいです。
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ふむ (ペトロニウス)
2005-11-07 00:42:01
好きこそモノのあわれなりけり



です。



スキという気持ちは大事です。僕自身も、自分のシゴトの現実や金が絡んだ交渉でガンガン話した後には、マンガとかそういうものはバカらしくなって、寝るか酒しか受けつけない時があります。酒そんなに好きじゃないので、すぐ寝ますが(笑)。



そんなとき、なに『ネギまのゆえっちかわいー』とかバカなこといってんだ自分!とか突っ込みたくなるのですが(笑)、でも、ようは偏見やあらゆる社会的常識を剥ぎ取って『自分が好きなものはすき』といえるナチュラルで自然体な等身大の自分を維持できていない時は、ダメなんですよ、人間として。



だから、好きなものを味わいつくすのは、大事なんです。



だってスキなんだから(笑)。



スキに理屈をこねる必要はなく、解放ですよ!!(笑)





ちなみに、Gacktさんというのは、なかなかの人なんですね。樹衣子さんにそうまで言わせるのは。ちなみに、僕らオタク業界では、機動戦士Zガンダムの映画の主題歌で有名な彼。HEYHEYHEYの会話を聞いたこともありますが、、、、かなりいけてますね、彼。



なんというか、イイレベルでの「こだわり」がある。人生こだわりがないとダメです。自分のモノの話(笑)や美しさへの言及があるけど、ナルシシズムのいやらしさがないのも凄い。不思議な人ですね。その辺が女性の心を捉えるのかもしれません。少年のようなという形容は、鋭いかもです。
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Gacktさんはいけてますか (樹衣子)
2005-11-07 23:07:49
>好きなものを味わいつくすのは、大事なんです



思わず赤面してしまいました↑。。。

Gacktさんがらみの話というと、つい危ない、イケナイ妄想がはいる癖があります。なにしろすぐ話がエロスに流れる方なので。(別名エロGさんともいいます)

ただの猥談なのかという審議は兎も角、ギリシャ哲学プラトンの時代より、エロスは重要な生きる力だからということで、ご了承ください。



>偏見やあらゆる社会的常識を剥ぎ取って



偏見や社会的常識を超えるには、自分に対する自信も必要だと思います。そして最適なインテリジェンスも。ナチュラルで等身大の自分を周囲を納得させるためにも、常に自分の感性を磨くことと、中身のつまった魅力的な人間であるべく努力も必要でしょう。怠っていないつもりですが、自己満足におちないよう客観的に自分を量ることも大切で、なかなか簡単なことではありません。でも、そんなことを改めて考えるきっかけをくださって感謝します。



ガンダムに関しては、Gacktさん以上のおたくはめったにいないかも。そんな男性の”こだわり”は、女性としても魅力的にうつるものです。
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美獣です (クリスマスローズ)
2005-11-08 00:12:42
樹衣子さま・・こちらでは お久しゅうございます。

毎日拝読させて頂いております。



久しぶりに華息の荒い樹衣子さまのお姿に・・コメントしたくなりました。

これからも・・「Gさん解体新書」ならぬ「Gさん飼いたい新書」

楽しみにしておりまする~~っ。。



エロスの下部・・・クリスマスローズ
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美獣 (ペトロニウス)
2005-11-08 21:55:12
>>好きなものを味わいつくすのは、大事なんです

>思わず赤面してしまいました↑。。。



いや、そーいう意味もあります、たぶん(笑)。



エロスは大事ですよー。恋にそれがなければ、ダメですから。むしろ一体のものだし。



>偏見や社会的常識を超えるには、自分に対する自信も必要だと思います。



そうです。好きなものをスキと言い切るのは、インテリジェンスと力がいります。さすが!!。その通りです。本当に、対象への愛や価値判断を、世界にしろしめすことができるのは、力あるものなのです。って、ニーチェですね。これ。
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「Gさん快体新書」 (樹衣子)
2005-11-08 22:36:08
>「Gさん解体新書」ならぬ「Gさん飼いたい新書」



涙がでるほど笑わせていただきました。

ブログをはじめてから、本当に不本意ながら(←ここ強調)徐々にエロ気が蒸発してしまい、これはまずいとあせっております。エロガンスのない私は、私らしくないと・・・。迷走するドイツの行方も気になるが、Gacktさんの毎日の筋トレによる肉体の変化のリサーチも怠ってはいけないですね。

エロスの女王の座は、クリスマスローズさまにあけわたしますので、どうか今後も精進してください。
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美獣、味わうべし^^ (樹衣子)
2005-11-08 22:57:34
少し話しがそれるかもしれませんが、ペトロニウスさまがハードな仕事をたくさんした後は、寝付けないとおっしゃた時、Gacktさんのことを思い出したのです。ライブの後、体は凄く疲れているのに寝られなくてドライブをしたら朝になってしまった、と翌日のライブで語っていました。

神経が高まった後、肉体が疲れているにも関わらず、頭がさえて眠れないというのは、高校時代の試験勉強で私も経験あります。

この時の必死に勉強した(赤点が怖い)経験を考えると、大変な集中力でお仕事をされているのだな、と感心した印象がありました。
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はじめまして☆ (みお)
2005-11-09 17:07:52
はじめまして。Gackt国フォネタにひかれてまいりました、みおと申します。



Gacktへの愛情を硬質に書いた文章、お見事です☆

彼のどんなものに対してもとことん突き詰めるスタイルは、本当に尊敬すべきものですね。なんつったって、口癖が「帰れ!アマチュアめ!!」だそうですからね・・・(PATIPATIネタ)



> 淑女のブログでは、文字に起こせないトークが炸裂すのもご愛嬌。

モウシワケナイ。

辿れる限りの記憶を探って、文字に起こしてしまいました。

TBさせていただきますので、よろしければお越しください。

(テンプレが同じですが、どうぞよろしくです)
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みおさまへ (樹衣子)
2005-11-10 00:31:06
はじめまして、ご訪問ありがとうございました。



実に細部まで正確に再現されたMCを読ませていただき、至福の時間だったライブを思い出しました。

電車で痴女(←私ではない)に襲われて以来、電車に乗れないGacktさんが久しぶりに勇気を起こして変装して乗った電車で、茶々丸さんに遭遇してしまい、5分もたたずにばれてしまったというお話も楽しかったですね。本当に、いつもおもしろい事件が絶えない方です。



>口癖が「帰れ!アマチュアめ!!」だそうですからね



それに「不健全な肉体に、強靭な精神力」・・・(「UV」ネタ)

でもあります。

私はいつも「不健全な肉体に、狂人な精神力」と読み替えておりまする。^^
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