あなたは51歳なのに33歳に見せる必要があるの?
とりあえず、かけた投資金額よりも、全身に手術を施し文字どおり満身創痍になった勇気?は、凄いと思いますが。以下、サンスポより↓
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【51歳・安達ママ600万円かけ全身整形!】
女優、安達祐実(27)の母で、タレント活動をしている安達有里(51)が24日、都内で会見し、2カ月間で全身整形に成功したことを発表した。(中略)オンナ、五十路を迎えても輝いていたい。黒いドレス姿の安達ママが登場し、無数のフラッシュが光る。全身整形プロジェクトの成功が伝えられると、会見場はどよめきに包まれた。
「20代の体になりたい」の一言が、すべての始まりだった。全国展開している湘南美容外科クリニックで整形に着手。歯は、上下計12本を白く輝いてみえるダイヤモンドセラミックに変えた。太ももとお尻、ウエストなど9カ所から脂肪を吸引し、その脂肪を今度は両胸に250ccずつ移植してバストアップ。髪の生え際にはメスを入れて顔の皮膚を45度まで引っ張り上げ、目の周りのしわとクマを消すためにレーザー治療を施した。(08/9/25)
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「あなたは40歳なのに、33歳に見せる必要があるの?」
久しぶりに自宅に帰宅した鬼才CMディレクターのピエール(セルジュ・ゲンズブール)は、妻のフランソワーズ(アンドレア・パリジー)にこう問われた。
「君には、僕の老いを止められない、僕を若返らせてくれる娘がいる」
これは、製作された1968年当時、何かと物議をかもしたらしいセルジュ・ゲンズブールが映画『スクープ』で演じたピエールの妻との会話である。
CM界の鬼才と評判の高いディレクターのピエールは、ベニスでグランプリを受賞。そこで、婚約者と観光でやってきた英国人のエヴリーヌ(ジェーン・バーキン)と一目で恋に落ちた。ピエールの長年連れ添った賢い妻は、妊娠中。仕事も私生活もすべて順調、おまけに仕事柄かいつも美しい女性には不自由していない。そんな美女達と次々と恋の遊びを繰り返していたのに、18歳のエヴリーヌとはどうやら本気モードになってきて、可愛い娘が生まれたのに、妻子とは別居して彼女と同棲する。世間では、充分にスキャンダラスな事件だった。パーティで冗談のように、自虐的にエヴリーヌを「家族の破壊者」と紹介するピエールだったが、子どもを欲しがるエヴリーヌとの生活にもやがて倦怠感が漂ってくるようになる。
「たった18歳なのに、自分が老ける前にこどもが欲しいだと!」
ふたりの心は少しずつ離れていくのだったが。。。
ゲンズブールとバーキンは伝説のカップルだそうだ。何が伝説なのかは知らないのだが、ふたりはこの映画の共演で出会って実際に結婚したそうだ。
どうしてこのさえない爬虫類系の風貌の中年男がもてるのか、日本人にはフランス女の感性がいまひとつ伝わらないのだが、ジェーン・バーキンのキュートさは真の伝説に価する。これまで私にとってはジェーン・バーキンと言えば、数年前にCM活動のために来日したことのある大物タレントの分類に入る方。日本人のインタビューに答える、紺のジャケットに白いTシャツにGパン姿の彼女はよく言えば洗練されているが、逆に洗練され過ぎていた。雑誌のインタビューアーがまるでロイヤル・ファミリーとの面談のようにおそれおおく彼女を褒め称えている記事には、薄っぺらな印象すら与えたのだが、この映画の中の20歳のバーキンは最高の旬で輝いている。長い髪をゆらせながら超ミニのワンピース姿で長い手足で優雅に、でも快活に踊る姿は、女性でも思わずくぎ付けになる。しかもそれだけでなく、笑うと大きな口元がちょっと下品な色気がある。ブリジット・バルドーの豊満な肉体とは違った次元の、スレンダーな肢体のセクシュアルさを世に認知させた”功績”もある。全身整形などしなくてよかった・・・。18歳、カラダが若いだけでなく精神面もまだまだ幼い彼女が舌足らずでフランス語を勉強している場面は、映画撮影終了後に彼女をお持ち帰りしたゲンズブールの伊達男としての”実力”に、世の男性軍は完敗したことだろう。また映画全般を飾る、米国のリッチさとは異なるスタイリッシュな雰囲気が今でもあせることなく魅力的である。
エルメスの「バーキン」でも有名なジェーン・バーキンだが、この映画の中でもっていたバックは、たった一個。藤の大きめのカゴバックだけであるが、半袖がちょっとふくらんだ白いミニワンピースに茶色のロング・ブーツをはいて、このカゴバックを手に持って歩いている姿がとても可愛い。一方、ピエールの妻は、今流行の服と全く同じようなタイプのガラス石の飾りが襟のまわりにつき、背中が割れているドレスを着こなす容姿に、中村江里子さんには到達が難しいと思われるマダムの貫禄がたっぷりである。インテリアも趣向を凝らし、主人公がCM界の鬼才という設定にふさわしくすべてが素敵でおしゃれ。1968年だぞ、あの『三丁目の夕日』とそれほど時代は違わないのに、この”差”はいったいなんなんだ。
”Je t'aime moi non plus”
かくして、日本人のフランスびいきはとどまることを知らない。
ところで、若い娘との火遊びをたしなめられて反論するピエールに、妻はこう諭す。
「若い気でも若くはないわ。相手を変えても同じことよ」
ピエールは、CMのディレクターとして、常に若者に受ける作品をスポンサーから求められていた。安達ママと同様、仕事上いつも身を削りながら加齢と闘うのも大変である。
原題: SLOGAN
製作総指揮・脚本: フランシス・ジロー
監督・脚本: ピエール・グランプリ
音楽: セルジュ・ゲンズブール
1968年フランス映画
とりあえず、かけた投資金額よりも、全身に手術を施し文字どおり満身創痍になった勇気?は、凄いと思いますが。以下、サンスポより↓
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【51歳・安達ママ600万円かけ全身整形!】
女優、安達祐実(27)の母で、タレント活動をしている安達有里(51)が24日、都内で会見し、2カ月間で全身整形に成功したことを発表した。(中略)オンナ、五十路を迎えても輝いていたい。黒いドレス姿の安達ママが登場し、無数のフラッシュが光る。全身整形プロジェクトの成功が伝えられると、会見場はどよめきに包まれた。
「20代の体になりたい」の一言が、すべての始まりだった。全国展開している湘南美容外科クリニックで整形に着手。歯は、上下計12本を白く輝いてみえるダイヤモンドセラミックに変えた。太ももとお尻、ウエストなど9カ所から脂肪を吸引し、その脂肪を今度は両胸に250ccずつ移植してバストアップ。髪の生え際にはメスを入れて顔の皮膚を45度まで引っ張り上げ、目の周りのしわとクマを消すためにレーザー治療を施した。(08/9/25)
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/3c/0d74ddca56f85d2d9f1998c5d423dccd.jpg)
久しぶりに自宅に帰宅した鬼才CMディレクターのピエール(セルジュ・ゲンズブール)は、妻のフランソワーズ(アンドレア・パリジー)にこう問われた。
「君には、僕の老いを止められない、僕を若返らせてくれる娘がいる」
これは、製作された1968年当時、何かと物議をかもしたらしいセルジュ・ゲンズブールが映画『スクープ』で演じたピエールの妻との会話である。
CM界の鬼才と評判の高いディレクターのピエールは、ベニスでグランプリを受賞。そこで、婚約者と観光でやってきた英国人のエヴリーヌ(ジェーン・バーキン)と一目で恋に落ちた。ピエールの長年連れ添った賢い妻は、妊娠中。仕事も私生活もすべて順調、おまけに仕事柄かいつも美しい女性には不自由していない。そんな美女達と次々と恋の遊びを繰り返していたのに、18歳のエヴリーヌとはどうやら本気モードになってきて、可愛い娘が生まれたのに、妻子とは別居して彼女と同棲する。世間では、充分にスキャンダラスな事件だった。パーティで冗談のように、自虐的にエヴリーヌを「家族の破壊者」と紹介するピエールだったが、子どもを欲しがるエヴリーヌとの生活にもやがて倦怠感が漂ってくるようになる。
「たった18歳なのに、自分が老ける前にこどもが欲しいだと!」
ふたりの心は少しずつ離れていくのだったが。。。
ゲンズブールとバーキンは伝説のカップルだそうだ。何が伝説なのかは知らないのだが、ふたりはこの映画の共演で出会って実際に結婚したそうだ。
どうしてこのさえない爬虫類系の風貌の中年男がもてるのか、日本人にはフランス女の感性がいまひとつ伝わらないのだが、ジェーン・バーキンのキュートさは真の伝説に価する。これまで私にとってはジェーン・バーキンと言えば、数年前にCM活動のために来日したことのある大物タレントの分類に入る方。日本人のインタビューに答える、紺のジャケットに白いTシャツにGパン姿の彼女はよく言えば洗練されているが、逆に洗練され過ぎていた。雑誌のインタビューアーがまるでロイヤル・ファミリーとの面談のようにおそれおおく彼女を褒め称えている記事には、薄っぺらな印象すら与えたのだが、この映画の中の20歳のバーキンは最高の旬で輝いている。長い髪をゆらせながら超ミニのワンピース姿で長い手足で優雅に、でも快活に踊る姿は、女性でも思わずくぎ付けになる。しかもそれだけでなく、笑うと大きな口元がちょっと下品な色気がある。ブリジット・バルドーの豊満な肉体とは違った次元の、スレンダーな肢体のセクシュアルさを世に認知させた”功績”もある。全身整形などしなくてよかった・・・。18歳、カラダが若いだけでなく精神面もまだまだ幼い彼女が舌足らずでフランス語を勉強している場面は、映画撮影終了後に彼女をお持ち帰りしたゲンズブールの伊達男としての”実力”に、世の男性軍は完敗したことだろう。また映画全般を飾る、米国のリッチさとは異なるスタイリッシュな雰囲気が今でもあせることなく魅力的である。
エルメスの「バーキン」でも有名なジェーン・バーキンだが、この映画の中でもっていたバックは、たった一個。藤の大きめのカゴバックだけであるが、半袖がちょっとふくらんだ白いミニワンピースに茶色のロング・ブーツをはいて、このカゴバックを手に持って歩いている姿がとても可愛い。一方、ピエールの妻は、今流行の服と全く同じようなタイプのガラス石の飾りが襟のまわりにつき、背中が割れているドレスを着こなす容姿に、中村江里子さんには到達が難しいと思われるマダムの貫禄がたっぷりである。インテリアも趣向を凝らし、主人公がCM界の鬼才という設定にふさわしくすべてが素敵でおしゃれ。1968年だぞ、あの『三丁目の夕日』とそれほど時代は違わないのに、この”差”はいったいなんなんだ。
”Je t'aime moi non plus”
かくして、日本人のフランスびいきはとどまることを知らない。
ところで、若い娘との火遊びをたしなめられて反論するピエールに、妻はこう諭す。
「若い気でも若くはないわ。相手を変えても同じことよ」
ピエールは、CMのディレクターとして、常に若者に受ける作品をスポンサーから求められていた。安達ママと同様、仕事上いつも身を削りながら加齢と闘うのも大変である。
原題: SLOGAN
製作総指揮・脚本: フランシス・ジロー
監督・脚本: ピエール・グランプリ
音楽: セルジュ・ゲンズブール
1968年フランス映画