miniな舞台

観劇記録+日記@不定期更新。俳優・内野聖陽さんを勝手に応援中!時々サカナクション。

今後の観劇予定

直近はナシです… コロナめ!

No.345 「雨」

2011年06月12日 22時40分31秒 | 過去の観劇記録
2011年6月11日(土) ソワレ 新国立劇場・中劇場 1階 12列 37番

徳=市川亀治郎、おたか=永作博美、花虫=梅沢昌代、親孝行屋/藩士=たかお鷹、おかね/白石屋=花王おさむ、腕香者/住吉大明神宮司=山本龍二、太鼓叩き/長谷川又十郎=武岡淳一、井戸浚え/浜島庄兵衛=石田圭祐、釜六=山西惇、花売/金七=植本潤、願人坊主/佐藤愕夢=酒向芳、桶直し/最上屋=金成均、他。演奏=山田貴之。
原作=井上ひさし、演出=栗山民也。

江戸は両国、大橋のたもと。雨宿りに入った金物拾いの徳は、新顔の老いた浮浪者から「喜左衛門さま…?」と声をかけられる。どうやら羽前平畠藩の紅花問屋「紅屋」のご当主、喜左衛門と間違えているらしい。
莫大な財産と平畑随一の器量よしの女房・おたかを残し、行方が分からなくなっていると聞き、本物の当主になりすまそうと江戸をあとにする徳。
北へ向かうにつれ変わっていく言葉に戸惑いながらも、喜左衛門として、一世一代の大勝負を打つ日々が始まった…。
(あらすじはプログラムより)

盆を活かした場面転換が良かった。中央に十字架のようにも見えた、大きな釘を表した柱が(美術=松井るみ)。
この釘は、「徳」が「徳」であるアイデンティティーのようなもの。
ラストにこのことがキッチリと落ちてくる。

大どんでん返し。終演後にうっすらと残る恐さ。
誰まで“この事”を知っていたの? 喜左衛門・おたかは勿論首謀者だろうけど、親孝行屋は喜左衛門に似た人物を捜しに来たワケだよね? じゃあ紅屋の番頭は? 問屋仲間は? 藩の家老達は? 使用人は? 領民は?
花虫は知らなかったようだけど。おたかにとっては都合よく消えてくれて何よりだったのかな…

まぁ徳も、金物拾いのその日暮らしから、1ヶ月少しとは言え、大店の主として良い着物を着て旨い物を食べて吞んで、おたかという美人と したい放題したワケだし。その代償が命ですか。なんか人身御供みたいだと思った。
平畠藩のため、領民のため、紅屋のため――。
“この事”を知ってまた観れば、おたかの『演技』が凄すぎる。女は恐ろしい。
喜左衛門が無くてはならない人だからこそなんだけど、喜左衛門の存在というよりは、むしろ紅花の方が大切に思える。
おたかは、徳に対しての情を最後にしか見せなかった。

亀ちゃんは、金物拾いの小汚い格好から始まるんだけど、やはり品の良さは隠せないなぁ。
江戸のチャキチャキ下町言葉から、喜左衛門に「完璧に」なりすまそうと山形弁に苦労し、江戸言葉すらスラッと出なくなるまで使いこなすまでに。ここでもまた「徳」が「徳」である証拠を潰してしまうことにもなるのだが。
喜左衛門になるために秘密を知ってしまった人物を殺めてしまう。この辺は昨今の2時間ドラマとおぼしき(^_^;)
白装束とかサスガの着こなし(カミシモの着方ってまじまじと観たのは初か?)
エロ場面も結構あり(だって徳の「あそこ」にある2つのイボがキーワードなんだもの)

永作さんは初見です! すごく可愛い!! そして怖い~。
あの表情のウラに“この事”が隠れているのを知った今、もう一回観てみたい。
「紅屋」の跡取り娘だもんね。身代潰しちゃならないし。

喜左衛門の乳母で茶店のオババ・おかねの花王おさむさん怪演。だってオババの乳が(笑) コントに良く出てくるダラリーンとしたヤツでw
たかお鷹さんも何か薄気味悪い親孝行屋が印象的。
芸者・花虫役の梅沢さんも胆の据わった芸者が似合ってた。徳が花虫を追い詰めるシーンは世話物っぽく緊迫感あり。

ラストで舞台奥から一面の紅花畑がパッと出て、この平畠が抱える大きな財産の為に徳は犠牲になったのだと感じた。

上演時間3時間30分(途中20分の休憩)
百姓・女中他の役で総勢20人以上のキャスト。
場面によってはちょっと長いかな~と思う所もあり、疲れも相まって少し船漕ぎ状態に(汗)
あと方言がもう少し理解できれば尚更この舞台の凄みが分かったかも。

終演後、帰りの際にシベールのラスク(1袋2枚入り)を頂きました。
プログラム800円も嬉しいお値段。

TBSドラマ「JIN-仁-」完結編:第9話

2011年06月12日 22時18分37秒 | TBSドラマ「JIN-仁-」
「この国を生まれ変わらせよう」とした坂本龍馬(内野聖陽)の悲願であった『大政奉還』が成立。江戸幕府は、その260年余りの歴史を終了させる。
そして南方仁(大沢たかお)は、恋人である友永未来(中谷美紀)が過去に“坂本龍馬は誕生日に死んだ”という史実を話していたのを思い出し、その暗殺日まであと1ヶ月だと気付く。
着々と近付く龍馬暗殺。「必ず自らの手で龍馬を助けるのだ」と決心した仁は、橘咲(綾瀬はるか)、佐分利祐輔(桐谷健太)とともに龍馬のいる京へ向け出発。一方、橘恭太郎(小出恵介)は、上役(中原丈雄)からあることを命じられ…。
一刻も早く龍馬と会おうとする仁たちだったが、京都市中を探すもなかなか見つからない。そして迎えた龍馬の誕生日の11月15日。果たして、仁は歴史を変えることは出来るのか!?
龍馬の命運やいかに――!?
(あらすじと写真は公式HPより)

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

龍馬さんアタマが~ッ!

ええっ! なんで東が…
凄まじい造形というか(汗) いやもうTVの前で息が出来ませんでした。
ぐふ。orz

それにしても中岡慎太郎ぅ(T_T) 軍鶏鍋食べてから行けば。店の前で切られてしもうたがじゃ。
恭太郎兄さんもお家の為とは言え暗殺犯。咲ちゃんに投げかける笑顔が痛い。
さぶりんお酒吞みすぎよん。
またもや三隅のヤロ!山田先生をどうする気だ!!

寺田屋の女将で室井滋さん、暗殺犯の一味で津田寛治さんとか、やっぱり配役が渋い。

あの場面で田中久重の言葉が生きてくるのね。
仁先生が導いてくれたのか…

龍馬さんが世界中のおなごに会う為に「海縁隊」でも作ろうかのぉ~のシーンが可愛かったw
一転 先生に、もう世の中を動かすことは止めていいだろうかと問いかけるシーン。頭痛に倒れた仁の為に水を汲みに行った所から続くラストシーンまでの息をもつかせぬ流れが凄かった。

来週は「最終回前編」ということで10分長いです!

あー軍鶏鍋おいしそうだった(笑)
あのかんざしは誰の為に買い求めたのかしらん。
それと立ちションしていたあの橋!あれって「風林火山」でも よ~く出てきた。

(視聴率:19.2%)