miniな舞台

観劇記録+日記@不定期更新。俳優・内野聖陽さんを勝手に応援中!時々サカナクション。

No.239 「かもめ」

2008年07月07日 22時43分06秒 | 過去の観劇記録
2008年7月6日(日) ソワレ 赤坂ACTシアター 1階 K列 37番

トレープレフ=藤原竜也、トリゴーリン=鹿賀丈史、ニーナ=美波、マーシャ=小島聖、アルカージナ=麻実れい、ドールン=中嶋しゅう、シャムラーエフ=藤木孝、ポリーナ=藤田弓子、メドヴェジェンコ=たかお鷹、ソーリン=勝部演之、他。
原作=アントン・チェーホフ、演出=栗山民也。

19世紀末帝政社会崩壊前夜のロシア。前衛的な劇の創作に惰性的な毎日への不満の発露を見出そうとしている青年トレープレフは、美しい湖のほとりにある母の兄ソーリンの田舎屋敷に住んでいる。そこへ、著名な作家トリゴーリンを連れてモスクワから戻ってきた大舞台女優であるアルカージナ。湖の向こうに住む女優を夢見る娘ニーナに恋をしている彼は自作の劇をニーナに主演させ、母であるアルカージナらの前で上演するのだが彼女は茶化すばかりで真剣に取り合わない。起こったトレープレフは劇を中止する。医者のドールンはトレープレフの才能を評価し、励ます。
一方、ソーリン家の執事シャムラーエフとポリーナの娘マーシャはトレープレフを愛しているが、その想いは届かない。さえない教師メドヴェジェンコはマーシャを愛しているが、マーシャは無視している。ニーナはトレープレフの想いに気づいているが、女優として大きく成長しなくてはならないという野心に溢れている。ニーナの気持ちを受け止めたのは、トリゴーリンであった。そんな中、トレープは、自殺未遂をおこす…。
(あらすじは公演チラシより)

激しく眠い公演だった。
1幕100分、20分の休憩を挟み、2幕50分の長い芝居である。
台詞が右から左へ流れていってしまう。
1番面白かったのは母と息子のケンカシーン(^_^;)
またしても救いようのないラスト。ロシアの空にも似た、鈍色でドンヨリ加減のまま帰途に着くのは余り好きではないね…

登場人物の誰もが すれ違っていて、噛み合わなくて。
アルカージナは息子トレープレフを愛しているのに、行動が素直じゃない。からかったり なじったり。その息子は若干マザコンで、母の愛を受けているトリゴーリンの才能に嫉妬し、愛するニーナまで奪われるし、散々だなぁ。やはり最後はああなるようにしてなったのか。

これって誰が主役なんですかね?やっぱりトレープレフ??場面的にはトリゴーリンでも良いかなって感じでした(^_^;)

アルカージナ麻実さんは立ち姿・衣装の着こなしは流石の大女優っぷり!
ニーナ美波さんは成長著しい。ドールン中嶋さん良し。
歌って踊りそう(笑)藤木さん。
藤原君もすごーい長セリフ頑張ってたけど… どれもこれも同じにみえてきますた。
鹿賀さんのトリゴーリンはアチラの愛人も、コチラの若い愛人も、両方を上手く渡り歩き、結局のところ一番オイシイのかしら。


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