miniな舞台

観劇記録+日記@不定期更新。俳優・内野聖陽さんを勝手に応援中!時々サカナクション。

No.108/109/111 「箱根強羅ホテル」

2005年05月30日 23時30分12秒 | 過去の観劇記録
新国立劇場 中ホール
No.108 2005年5月27日(金) 1階 13列 66番
No.109 2005年5月28日(土) 1階 11列 29番
No.111 2005年5月29日(日) 2階 3列 24番

加藤清治=辻萬長、山田智恵子=麻実れい、三浦彰=酒向芳、国枝茂=内野聖陽、岡進太郎=段田安則、稲葉定一=大鷹明良、坪井広三=藤木孝、前川玲子=中村美貴、中野朱美=吉田舞、広沢節子=平澤由美、秋山テル=梅沢昌代。

3連投なため、まとめてUPします。
初めて行きました、新国立劇場。京王新線って使えないのねぇ… 本当に立派な「ハコモノ」でした。座席のクッションが固いと聞いていましたが、耐えられない程では無かった(足が太いからかしら…) 段差が急なので、前の人の頭が余り気にならないので良かった。
井上ひさしの作品を観るのは初めてでしたが、流石に脚本が良くできている。「遅筆堂」と呼ばれているらしく、今回のこの台本も完成したのは3日前とか。でも俳優もスタッフ、なおかつ観客も着いてきている意味が解ったような。
初見の27日は、そりゃーもう笑いました。まずは「知らない笑い」。この後どうなるのか?というのが解らないから、もうワクワクでした。
そして2回目の28日は、「解った笑い」。ははーん、こういう伏線が張ってあったのか…と感心しきりです。だからこの演技、このセリフ。
3回目になると、「笑い」が少なくなり、何というか「虚しさ」や「悲しさ」の方が先に立ってしまって。何度か胸が“ぐっ”としました。

劇中の歌も良いです。歌詞がいい。やっぱり「暗号歌」はアタマぐるぐるです(笑)
考えさせられる「みんな人間よ」
内野さんノリノリのダンスがカワイイ「まかふしぎなパジャマ」
誰か客席から行ってくれないかな?「日本料理をめしあがれ」
母の思い、やさしい曲調「鬼ヶ島の子守唄」
これからの人生の糧にしたいような「困ったときには」

辻さん、セリフ立ちが流石~w 麻実さんスタイルGOOD! いかにもハーフっぽいです。
内野さん、植木職人姿が板についています。パジャマ姿(上着だけですが)でのダンスがもう本当に楽しいそう! 2幕目の軍服も素敵です。長靴(ちょうか)が似合うなぁ♪
天井つり下がりでの演技も目が釘付けです。ロープさばきもカッコイイっ
段田さんの近眼演技は、もうツボハマリです。(さすが「演劇の授業は100点」でした!)
大鷹さんは合いの手好きw 藤木さんはオネエキャラが(笑)
梅沢さんは役にドンピシャ!! キップの良い「オバチャン」で、人情に篤くて、勘違いで(^o^;)
皆さんお上手で、特に「誰が主役」という感じを受けない、そんな舞台です。

「戦争」についてとても考えさせられました。当時の日本、日本国民が置かれた状況というか、「一億総玉砕」みたいな情報操作をされて、どうみても勝ち目のない戦いを続けていかざるを得なくなってしまった時代。私ももし、あの当時 三人娘の年代に生きていたら、「座布団爆弾」の訓練をさせられていたのだろうか。
「一度でいいからパジャマが着てみたい。その思い出があれば死んでいける」というセリフがあるのですが、身につまされました。

終戦後のシーンでの、最後の笑い声に、今の日本へつながる「復興の力」が込められているのだな~と感じました。 

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