miniな舞台

観劇記録+日記@不定期更新。俳優・内野聖陽さんを勝手に応援中!時々サカナクション。

No.479 東憲司版「戯作者銘々伝」

2015年05月30日 22時33分17秒 | 過去の観劇記録
2015年5月30日(土) マチネ 紀伊國屋サザンシアター 6列 9番

北村有起哉、新妻聖子、玉置玲央、相島一之、阿南健治、山路和弘、西岡馬。
原案=井上ひさし、作・演出=東憲司、音楽=宮川彬良。

江戸時代後期、黄表紙や洒落本が風俗を乱すと咎められ弾圧されながらも『笑い』というものにすべてを賭け、筆を折らなかった江戸の戯作者たちの鬼気迫る生き方。
書くことに魅せられ、コトバと心中した男たちの数奇な運命を第47回紀伊國屋演劇賞個人賞、第20回読売演劇大賞優秀演出家賞、第16回鶴屋南北戯曲賞の異才・劇団桟敷童子の東憲司が新作書下ろし。
戯作者・山東京伝に北村有起哉を迎え、多彩多芸多様と三拍子揃ったキャストでお届けする今一番新しい江戸が平成に甦る。
(こまつ座HPより)

久々こまつ座。サザンシアターも結構観に来たけど、こんなに前の席!
やはり観客の年齢層は高いが、今回は玉置玲央くんの影響か(?)若い世代の女性も見受けた。

「黄表紙」と言われる、江戸時代に流行した漫画のモトのような本の作者達が“あの世”で版元の蔦屋重三郎と後日談など語り合っている1幕からスタート。
有起哉さん演じる山東京伝を中心に、恋川春町や曲亭馬琴などの関係者がオムニバス形式で1人ずつスポットを当てながら。
1幕はこんな進み方なので、ちょっとモッサリ。この登場人物達が2幕にちょびっと役に立つのだけれど…
2幕は山東京伝のハナシ。オカミから書物が発禁命令を受け、手鎖(てぐさり。手を×に組んだ状態で手錠のような鉄輪をかけられてしまう。50日とか100日とか!)を掛けられたトラウマをかかえつつ、若い花火師に自分の人生を見て三尺玉の大きな花火を作るスポンサーになるが、いざ打ち上げの時にこれもオカミから中止命令、さらに花火師は江戸所払い、という罪人に。
圧力に負けずに書きたいものを書く…そういう気概はいつまでも消えないでほしいと、井上ひさし先生へのリスペクトを含めつつ。

んー。とにかく1幕は若干タルいんですわ。いい場面もあるけど(山路さんが!恋川春町の親友役が良かったー)俳優の力量で持ってる感。
2幕はグッと良くなった(まぁ1幕の流れも含めて、だろうけど)
有起哉さんの相変らず(?)のヘノヘノ具合がタマラナイ。
新妻ちゃんはソロの歌アリ、京伝の妻役も凄く良かった!
玉置くんは初見。「柿喰う客」の人だったんですねー。そりゃもう2幕の若い花火師の役はいいですね。
相島さん・阿南さん・山路さん・西岡さんと素敵なメンツで見応えはありました。


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