miniな舞台

観劇記録+日記@不定期更新。俳優・内野聖陽さんを勝手に応援中!時々サカナクション。

No.226 「人間合格」

2008年03月01日 23時38分43秒 | 過去の観劇記録
2008年3月1日(土) マチネ 紀伊國屋サザンシアター 17列 21番

津島修治=岡本健一、佐藤浩蔵=山西惇、山田定一=甲本雅裕、中北芳吉=辻萬長、青木ふみほか七役=田根楽子、チェリー旗ほか七役=馬渕英俚可。
作=井上ひさし、演出=鵜山仁。

昭和五年、春。
晴れて東京帝国大学に合格した青年津島修治は、郷里津軽の生家を離れ、高田馬場の下宿で学生生活を始める。彼は、ここで瞬く間に、生涯の知己を得た。
帝大生の佐藤と、早大生の山田。夢を追い、理想に燃える三人の若者は、妖しいカフェーで論争し、貧乏長屋で激論を戦わす。
世はまさに、テロルの嵐の吹き荒れる激動の時代。若者たちは時代の波に翻弄され、そして戦争という巨大な大渦へと飲み込まれてゆく……。
(あらすじは こまつ座HPより)

太宰治ですよ。読んだことありません(^_^;)
微妙に知ってるのは「走れメロス」くらいで。
でもね、この舞台観たら、凹みそうだけど読んでみようかな…くらいになりました。
なんて起伏の激しい人生なんだろ。
戦争、そして自由って何だろ。って、また考えさせられた。

かなり年配率&ご夫婦率が高い観客席でした(私なんぞ若い方だ)
大正~昭和初期の時代なので、一部でドッと受けてる所でも、??なものがあったのは、良く聞こえなかったからなのか、ただ単に知らないからか~?

岡本さん、出だしは弱いかな~と思いましたけど(というか、他の共演者が皆上手なこと!)津軽の大地主の6男坊として生まれたけど、体制に対する批判とか、「イエ」に対する反抗心とか、なんか弱そうに見えて実はシッカリしてるのね。
佐藤役の山西さんが出色!特に2幕後半、仙台の青木屋旅館での場面は、いい!
神出鬼没の中北役・辻さんの歌も、妙な振付もラブリーw
あの時代には中北さんのような人が沢山いたんだろうな。あれが“世論”ってやつだろうな。
馬渕さん、また一つ、私の中で注目女優さんのステップが上昇。

妖しいカフェー「クロネコ」なんですけど、当時のように逆から(右から)の横書きなので、おもわず「コネロク」と読んでしまい、一人ツボ入り(笑)
1幕最後近く、金木にある劇場楽屋での場面が良。


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2 コメント

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一部でドッと受けてる所 (pippi)
2008-03-02 00:18:48
たぶん、それは佐藤が武蔵野病院から逃げるシーンだと思います。「俺を殴ってくれ。俺はほんの少しお前を疑った。」というのは、まんま「走れメロス」だから。「晩年」や「津軽」「駆け込み訴え」などからも引用がありましたが、あのシーンは客席バカ受けでしたから。
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解らず笑ってたわ~ (mini)
2008-03-03 23:14:15
>pippi様
そのシーン、解らず笑っておりますた。
うーむ。色々な太宰の作品から引用があったんですね。
無知だわ。

でもですね、カフェー黒猫のシーンで、シモテ前方が妙に受けてたんですよね。
そこが気になって…
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