No.451 「ビッグ・フェラー」

2014年6月8日（日）　マチネ　世田谷パブリックシアター　1階　●列　●番

千秋楽観劇。

観劇前にランチ会（9人）で既に盛り上がる女子（？）達。
千秋楽は一種独特の雰囲気なのですよ。
あんな話こんな話…で　きゃいきゃいｗ

でもって千秋楽公演は素晴らしかったです。今回は約3時間の舞台が短く感じました。
冒頭のコステロの演説シーン。自信に満ちあふれ、IRAの活動方針に何の疑いもなく、資金も潤沢。
豪華なディナーとウィットに富んだ挨拶。この冒頭の演説と、ラスト近くの30年後の演説との差があればあるほど、コステロが迷って悩んで出した結論がアレだったというのが納得、となった。
だって30年後のシーンはディナーも中国人シェフによる料理だし、資金は集まらなくなってきて、スピーチもどんどんウケなくなって、の爆弾発言。
カタツムリの話の結論が何なのかが妙に気になりますが(^_^;)
イェーツの詩の朗読シーンで、オペラグラスで覗いてみましたが、表情と間合いとに唸りました。すこし潤んだ瞳と共に。
今日も酔っぱらいシーンが凄い（笑）ルエリの足（靴紐？）も踏んでましたし←成河くん　すかさずツッコむ！
エリザベスを連れていった後に、マイケルに言う「命令、だからな」のセリフはコステロ自身にも言い聞かせているんだと。
このエリザベスとのシーン。トムがエリザベスを倒してコートを投げつけ、エリザベスが後ずさりする時にかかる音楽と相まって、ゾクゾクと寒気がしました。（今日は黒ブラ回収されましたｗ）

ラストのシーンでトムがマイケルを呼ぶセリフがあるのですけど、黒田さんが珍しく間違って「ルエリ！」と言ってしまいアセるorz
ルエリの成河くんも若干噛みがありましたけど、毎回熱演です（ココナッツの歌がアタマから離れない～♪）

マイケルが日常のまま9.11に突入するラスト。自身がテロ活動に荷担していたのに、テロにあった人々を助ける消防士という仕事をし、もしかしたら巻き込まれ亡くなったかもしれないツインタワーの事件…
夕食に食べようと仕込んでおいた料理もあのままなのかと思うと、とても切なくなる。
コステロに聞く「やつら（イスラムのテロリスト）が何を考えているのか解らない」。コステロは答える「やつらは人間を罰したいのさ」。一番の罪人（つみびと）は人間…であることは間違いない。しかしその人間が「正義」を決め、性別・宗教・民族・国家で　いつまでも争いは続く。

トムがあそこまで同性愛者に対する嫌悪感を抱くのも何だかな～と思うが(^_^;)

ともかく（謎）コステロさんのスーツ・コート・帽子・ピカピカのエナメル靴に改めて萌ぇ。ラストのバスルームで背中を向けるシーンにも。また姿勢が良くってさ－。背中が語ってるよね♪　なんか今日は銃声の後の、「どすっ」という倒れた音がやけに大きく聞こえて、こりゃ立ってる人が倒れた音か？→え？そーすると…とまた　ぐるぐる思考に突入。
トムに言う「おすわり」も大事なコトなので（笑）2度いいますたっ！

小林フランクとの4人のシーンも秀逸でねー。また照明がいい具合で。小林さんがどのセリフも抑揚ないのが恐くて。
明星さんのエリザベスも1シーンと出番が少ないながらも鮮烈なイメージを残していくし（ミソジニーとかwikiったよ）
プエルトリカンなカレルマ町田マリーさん、知ってて最初から観ると、ね。

カテコは3回目の客電が点いてから1階席はほぼスタオベ。深々とお辞儀するキャストの皆さんにとても暖かく熱い拍手が送られました。
4～5回目には内野さんに笑顔もみられ、お馴染みに手の平全開バイバイも。ハケ際に笑顔でお辞儀をしてくれる黒田さんもラブリーです。

終演後は14人（！）の大所帯でお茶会へ突入。またしてもマニアックな話題で盛り上がる。
知人の中で最高齢のSさん（ファンの鑑）のカワイさとパワフルさ。いつまでも見習いたいです。お元気で何より。
別れ際は「びわ湖でね」。腐腐腐である。

いつもありがとうございます。