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観劇記録+日記@不定期更新。俳優・内野聖陽さんを勝手に応援中!時々サカナクション。

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No.180 「スウィーニー・トッド」

2007年01月29日 23時46分41秒 | 過去の観劇記録
2007年1月27日(土) マチネ 日生劇場 1階 H列 12番

スウィーニー・トッド=市村正親、ミセス・ラヴェット=大竹しのぶ、乞食女=キムラ緑子、ジョアンナ=ソニン、アンソニー=城田優、ターピン=立川三貴、ビードル=斉藤暁、トバイアス=武田真治、他。
作詞・作曲=スティーヴン・ソンドハイム、演出・振付=宮本亜門、指揮=西野淳。

19世紀末のロンドン。好色なターピン判事に妻を横恋慕され、無実の罪を着せられ流刑にされた床屋のスウィーニー・トッド。若い船乗りアンソニーに命を救われ、15年ぶりに街に戻った彼は、妻の自殺と、娘ジョアンナがターピンに養育されている事実を知る。彼への復讐を期して、ラヴェット夫人のパイ屋の2階に店開きをするスウィーニー。その素晴らしい腕前から店は大繁盛。素性を偽る彼は、その過去を知る人間たちのひげをあたるふりをして喉をかききっていく。一方、ろくな肉を仕入れられないラヴェット夫人のミートパイはロンドン一まずいことで有名だったが、スウィーニーが殺した人間の肉でパイを焼くことを思いついて…。人肉パイはこの上もなく美味で、店は瞬くうちに大繁盛。死体も隠滅でき、一挙両得と高笑いの二人。一方アンソニーは偶然知りあったジョアンナと恋に落ちる。二人は駆け落ちを企てるが取り押さえられ、ジョアンナは精神病院に隔離される…
ターピンへの復讐を画策するスウィーニー、彼の知らない秘密を握りながら彼を愛し始めるラヴェット夫人、愛を成就したいアンソニーとジョアンナ、ジョアンナに邪な欲望を抱くターピン、スウィーニーの正体を疑う小役人ビードル、ラヴェットを慕う頭が弱い使いっ走りの青年トバイアス、不吉な予言を吐く謎の乞食女…それぞれの欲望が渦を巻き、物語は恐怖の終幕に突き進んでいく。
(あらすじはオフィシャルHPより)

美術(松井るみ)が面白い。廃墟の工場のようで、薄暗くて陰湿。段差があり、観やすい。セットは主にキャストが移動。ぐるぐる目まぐるしく動く。
ソンドハイムは難曲ぞろい。主旋律が「有って、無い」様な。きちんと歌いこなせているのは市村さんぐらいか?他キャストも健闘しているが。
市村さん、恐怖の中にも小さく笑いが取れるのは流石。
大竹さん、思ったよりは歌が上手いが、わざとなのか時々破滅的に音階が外れるのはソンドハイムだからか…(汗)キャラはGood。
ソニンさん、キーが高い。歌は少しクセがある。
城田さん、背が高い~!メイクのせいで、なぜか伊藤英明に見える私の目は腐れか… ハイテンションで空回りなアンソニー。
武田くん。ち、ちいさぃ…。少し精神発達が良くない役なので、ちょっと不思議ちゃんキャラ。

2階の床屋で殺して、1階のパイ屋へダストシュート式に死体が落ちる仕組みには苦笑。シメ立てで新鮮…か。
スウィーニーがライバルの床屋ピレッリ(中西勝之)と腕を競うシーンは少し長すぎ。

昔、ソンドハイムのミュージカルを観たことがあるが、前よりは拒否反応が少なく観られた。少しは耳が肥えてきた証拠だろうか?