miniな舞台

観劇記録+日記@不定期更新。俳優・内野聖陽さんを勝手に応援中!時々サカナクション。

今後の観劇予定

直近はナシです… コロナめ!

No.178 「朧の森に棲む鬼」

2007年01月08日 23時03分32秒 | 過去の観劇記録
2007年1月8日(月) マチネ 新橋演舞場 1階 19列 35番

ライ=市川染五郎、キンタ=阿部サダヲ、ツナ=秋山菜津子、シュテン=真木よう子、シキブ=高田聖子、ウラベ=粟根まこと、サダミツ=小須田康人、イチノオオキミ=田山涼成、マダレ=古田新太、他。
作=中島かずき、演出=いのうえひでのり、音楽=岡崎司。

野良犬のようにギラギラとした目の男が、シャレコウベを踏みつけ歩いていく。
そこは累々たる屍に埋まる深い森。
「王の座を欲しくないか、おまえの命と引き替えに」
突然現れた森の魔物《オボロ》の声が、その男の運命を変えた。
……「おもしれえ」。
男の武器は、魔物にもらった「オボロの剣」。
そしてありとあらゆる嘘を生み出す、赤い舌。
放たれる無数の言葉は果たして正か邪か、善か悪か。
そして告げる想いは、愛か、それとも憎しみか。
嘘で染まった真っ赤な舌が、裏切りと憎悪の無間地獄を作り出し、
そして「オボロの剣」が、緑の森に赤い血を降らしていく―――。
『血よ。オボロの森を真っ赤な嘘に染め上げろ!
それが俺の、生きる証だ―――。』
(以上、あらすじは演舞場HPより)

客電が落ちて、演舞場にジューダスが流れる…。
うーん。DEATH!もKILL!も無いけど(笑)
新感線を余り経験してないので、どうしてもメタマクの頭が抜けない。
今回は新感線、ならぬ新感“染”、いのうえ歌舞伎。
中島かずき作のこの作品は、シェイクスピアの「リチャード三世」と、日本に古くから伝わる伝説「酒呑童子」がベースになっている。
だが、三人のオボロの森の魔物が出てくる所とか、イチノオオキミとシキブのバカップルぶりとか、メタマクっぽい(^_^;)
中島さんも、いのうえさんも、それを承知のようだが。

ま、それは置いといて。やはりビジュアルは圧倒的にキレイ。本水の雨、最後のシーンでの滝など、水を使った演出は推定何トン?
思ったほど台詞が聞き取りづらくなかった。「オレステス」の時なんて、何言ってるか解らなかったし。(新感線はマイク付いてるけどね)
染五郎さん、最後には水浸しで立ち回りがあるし、相当体力を消耗するだろう。
さらに血しぶきドバー。
照明も凝っているし、岡崎さんの曲も良かったです。
ここぞとばかりに入りまくるツケや柝の音が、すこし多すぎて若干ウザイ感じもする。

ライ・染五郎さん。殺陣が速い!ライが語るウソと同じ器用さで動く剣を持っているため、グルングルン回る剣。衣装替えもいっぱい。
ウソの上にウソを塗り固めて、野望へと突き進んで行くんだけど、騙される方も、いくら色男で腕が立つからと言って、そんなに簡単に騙されるなよ~(^_^;)
キンタ・阿部さん。この人も殺陣が上手い。身体のキレ具合も凄い。特に、殴られた時の横っ飛び(笑)。そして面白い♪1幕「我等!検非違使特捜隊」という曲が往年のアイドルっぽくて、マヂワロタ。2幕目は盲目の役なので、立ち回りも座頭市風。
ツナ・秋山さん。めっちゃカッコイイよ~w 男も女も惚れるような、才色兼備さ。ますますファンになりそうな予感…。お背中も色っぽい~
シュテン・真木さん。少し歌が、ぐらついていたような感じでした。やはり秋山・高田の2人と比べると印象薄いかな。
シキブ・高田さん。ハイテンションで歌い踊る!2幕目の女心は切ない。
ウラベ・粟根さん。やはりメガネキャラ(笑)今回も冷静沈着な知将タイプでしたが、主人公に殺されてしまうし…。
イチノオオキミ・田山さん。へちゃむくれ~♪で気弱ながらも、争いを好まず、おだやかな大君。妻の浮気にも寛容だったけど、ライとの関係には注意を促して死んでいく、やさしい夫ですた。
マダレ・古田さん。貫禄あるなぁ(というか大きい?)どっしりして、オトコマエな裏社会のボス。染五郎さんとの立ち回りも流石!時々挟むギャグのテンポも含めて(笑)。実はツナと…な関係(爆)→ありえねーだろ!

本日、染五郎さん34歳のお誕生日(ていうか、私と同学年なんです…。私観るヒト、彼は演じるヒト。人生色々。)
古田さんが仕切りでカテコ後にバーステーソング流れる中、観客拍手。ケーキの用意は無かったようで、ファンの誰かから花束のみ。(もしかしたら夜公演の時には、もっと盛大に祝ったのかなぁ?)
染五郎さんのマイクは生きてなかったので、サダヲさんが抱きつくように頭のマイクを差し出してました(*^_^*)
ごあいさつは、なんか「中途半端な年」って言ってたなぁ。
後ろのドアの所に、染五郎さんのオクサマが立って観てました。

新感線駆け出しのワタシですが、イベント遭遇確率が良くてラッキーなのですた。


↑新春公演特別。プログラム+カレンダーで3000円。
デカイ。重い。せめて別売りにして~!