アキバ系ギャンブラーの賭け

ギャンブルで儲けてアニメに貢ぐという崇高(?)な目的のため、ありとあらゆるギャンブルに手を出すギャンブラーの日記

(株)ワールドカップに思うこと

2006-06-24 21:13:21 | Weblog
 残念ながら、ワールドカップでの日本代表は、惨めな成績で終わってしまいました。

 サッカーに詳しくない私が、主観で今回の敗因を追求しても説得力がありませんが、今回の戦いを見ると、「勝てる試合を落とした」というより「負けるべくして負けた」という感じでした。

 サッカーはパチンコによく似ていると思います。「チャンスを作る確率」「ミドルシュートが決まる確率」など、内部的に様々な確率があり、それに当選すると、得点になるということです。各チームは、その確率を上げる努力をしているということです。これは、パチンコで言う、「釘を読み、回る台に座れば、勝てる確率が高くなる」ということによく似ています。
 しかし、パチンコでは、「回る台に座っても、回らない台に座った人より出ないことがある」のと同じように、サッカーでも、先ほどの様々な確率が高いチーム、すなわち、強いチームが、いくらチャンスを作ってもたまたま確率の引きが悪く得点できないことがあったり、逆に確率の低いチーム、すなわち、弱いチームが、数少ないチャンスでたまたま低い確率の抽選に当たって、得点を挙げることがあるということです。

 ワールドカップ一次予選は、たった3試合しかしないのですから、少し強いという程度のチームなら、先ほどの確率の引き次第では得点を挙げられず、敗退するケースがあるわけです。では、日本代表がそれに当たるかと言えば、素人目にもそうは思えませんでした。要するに、日本代表は、「確率の低いチーム」ではなかったのかと思うのです。確かに、決定的なチャンスを潰したりしましたが、それ以上に相手チームも確率の抽選を結構外しており、両チームとも確率どおりの引きを見せていたとしても、やっぱり負けていたのではないかと思うのです。

 原因はいろいろあるのでしょうが、私はやはり監督に問題があると思うのです。
 監督の指導方法や、采配がどうのと言ったことは、私には良く分かりませんが、むしろ、サッカー界で「神様」と呼ばれるような人を監督にすること自体が間違いだと思うのです。このことは、巨人の某監督のことでみんな分かっていたはずなのですが・・・。
 2002年に、代表監督がトルシエからジーコに代わったとき、有名なスポーツコメンテーターが、「ジーコの方が日本代表にとって間違いなくいい」と断言したときに、私は大きな不安を覚えました。その後も、ジーコ監督を批判するような記事は、ほとんど見られなかったと思います。スポーツを一般の人の何倍も見ていて、ジーコの功績を知っている解説者、コメンテーターにとって、ジーコを批判するような恐れ多いことは、とてもできなかったのでしょう。
 ジーコ監督に指導力があったのかなかったのかは良く分かりませんが、今回のメンバーは前回のメンバーと大幅に替わっているということもなく、前回がオールホーム戦ということを考慮しても、「ジーコの方が間違いなくいい」とは、とても言えなかったと思います。

 ここからが株の話。

 今回の敗戦で、広告代理店の電通の株価が下がった他、関連会社であるミズノ、アシックスなどの株価も下がりました。

 しかし、そんなのは小さい話で、今回の敗戦により、多くの日本人は意気消沈したことでしょう。そのことによる、「消費意欲」などの低下が懸念されます。「経済損失効果」という意味では、そちらの方がかなり大きな話です。従って、帰国する日本代表に対して、「よく頑張った」などという言葉をかける気にはとてもなりません。荒川静香が、今テレビのCMなどに出演できるのは「勝ったから」であり、当時プロではなかった彼女ですら、勝ったことに対する報酬は計り知れない物があるわけです。それに対し、日本代表選手はプロであり、そのプロが期待された仕事をしなかったことに対しては、多少の罵声が浴びせられるのも仕方ないことでしょう。同じく、お金をもらって監督の仕事をしていたジーコも変わりはありません。

 一方、日本政府による、スポーツ支援のレベルの低さにも問題があります。
 オーストラリアは、サッカー強化のために、600億円以上を支出したという話を聞きました。スポーツ支援については、見返りがわかりにくいために、支出を抑えられてきたという側面がありますが、今回のような国際大会開催による経済効果が数千億レベルになることは、疑う余地もありません。そのことを考えれば、600億円なんて安いものです。
 政府だけではなく、経済界にも期待したいところです。むしろ、経済界の方が、スポーツ選手が活躍することによる直接的な見返りを受けるのですから、各スポーツ協会へ数百億レベルの寄付をしても、バチは当たらないと思いますけどね・・・。

 とにかく、今回の惨敗による経済界への影響が尾を引かなければいいと思いますが・・・。

 余談ですが、ある報道番組のコメンテーターが、ワールドカップで熱心に応援するサポーターの姿を見て、「国が愛国心の教育をしなくても、彼らには充分な愛国心があるじゃないですか」とコメントしていましたが、何を言っているのか・・・。
 同じく一次予選敗退とはいえ、内容は雲泥の差だった韓国の代表選手の、国の代表として最後まで闘志をむきだしにして戦っている様子と、それを応援する韓国の熱狂的なサポーターの様子を見ると、日本の愛国心がいかに弱々しいかが良く分かります。方法はともかく、何らかの愛国心教育は絶対に必要だと思います。「お国のために働く」という精神は、戦時中ほど持つ必要はありませんが、今の日本人には今の何倍も必要です。

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