アキバ系ギャンブラーの賭け

ギャンブルで儲けてアニメに貢ぐという崇高(?)な目的のため、ありとあらゆるギャンブルに手を出すギャンブラーの日記

(アキバ系)毛利小五郎の声優交代について思うこと

2009-11-09 22:58:01 | アキバ系
 9月下旬、人気長寿アニメ「名探偵コナン」で、重要な役どころである毛利小五郎の声優が降板するというニュースが流れました。

 今回のはっきりした降板理由は明らかになっていませんが、毛利小五郎役の神谷明(いつものことながら敬称略)が自身のブログで「信と義の問題である」と書いており、少し流れた情報では、プライバシーに関することをスタッフから他の関係者に流されたという話もあります。ギャラが原因ではないという発言もありました。
 我々一般人としては、推測でしか話ができないので原因の推測はやめておきますが、神谷明は過去にいくつかトラブルを起こしています。その結果、パチンコ等で使われる声が神谷明ではないケースが何度かあります。例えば、数年前に放送された「キン肉マンⅡ世」では、主人公の父親である「キン肉マン」ことキン肉スグルの声や、パチスロ北斗の拳のケンシロウ、パチンコシティハンターの冴羽リョウの声は、神谷明の声ではありません。
 これらについても、何が原因なのかは分かりませんが、神谷明は自分で芸能事務所を立ち上げており、これらのギャラについて、他の声優なら黙っておくところをハッキリ言うタイプなのかもしれません。制作側にも言い分があると思うし、これ以上どちらがいいか悪いかは全く判断できないですが、他のベテラン声優と比べると、トラブルが多いのは確かだと思います。

 そして、ニュースが流れた後は番組改編期であったことに加え、小五郎が登場しない話が2週ほど続いたため、神谷明が降板した9月最終週放送後、最初に毛利小五郎が登場したのは10月の最終週となってからでした。その放送がある週の少年サンデーで、新しい声優の発表が1ページくらい使って行われました。新しい毛利小五郎役として抜擢されたのは小山力也でした。神谷明についても、エールを送るメッセージを載せており、一応円満に交代したという形をとっています。

 小山力也と言えば、何といっても海外ドラマ「24」の主人公で、キーファー・サザーランドが演じるジャック・バウワーの吹き替えの声として、声優ファンではない人にとっても結構有名です。少なくとも、声は聴いたことあるという人が大多数でしょう。
 一方で、アニメの方でも多くの役で活躍しています。私が彼の声を初めて聴いたのは、8年前にCSで放送された「フィギュア17」という番組で、物語上重要な位置づけである宇宙人の「D・D」でした。当時はあまり印象に残らなかったのですが、今思い出しても、今の演技と同じような雰囲気だったと思います。その後も時々アニメに出演していましたが、「24」で話題になって以降はアニメへの出演が飛躍的に伸びています。

 そして、緊張の中放送を見てみたのですが・・・。

 ぶっちゃけ、激しい違和感があります。

 しかし、初めはこんなものだということを分かっていますから、想定の範囲内です。特に神谷明の演技に合わせるのではなく、あくまで小山力也の演技を前面に押し出している点は、これでいいと思います。物まねでオリジナルを超えるのはほぼ不可能ですが、自分の声ならそういう比較にはなりませんから、小山力也の毛利小五郎として、育っていくのではないかと思います。
 見ているうちに、最初の違和感が徐々に和らいでいくような気もしました。多分2,3カ月も見ていれば、慣れていくのではないかと思います。頑張ってほしいと思います。

 最後に、某掲示板に書いてあった声に対し、ここで勝手に回答したいと思います。

 「神谷さんほどではなくても、小山さんも結構ギャラは高いのではないか」

 小山力也は現在CS放送のアニメ情報番組(月2回更新)に1年以上顔出し出演しており、更にそんなに大ヒットしたわけではない某深夜アニメのラジオ番組にも1年以上出演しているところを見ると、そんなに大したギャラをもらっていないと思います。

 「毛利小五郎のお調子者のシーンとジャック・バウワーが結びつかない」

 この意見は、あくまでジャック・バウワーの演技しか知らない方のコメントで、決して否定的な意見ではありませんが、一応参考までに・・・。

 そのCS番組では、お調子者の塊のような人です(笑)。アニメでは、そのような役も多く演じており、心配は無用です。声の幅はそんなに広くないですが、演技の幅は非常に広く、存在感を前面に押し出す演技ができる一方、作品に上手く溶け込んでいるような演技もできる人です。

 なお、「快盗天使ツインエンジェル2」でも、敵の大ボスである「ブラックトレーダー」として出演されています。お調子者な面は、パチスロではあまり見られないものの、ニコ動などにアップされたプロモーションビデオ(30分バージョン)では、お茶目な面も見せてくれています。