きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

ウクライナ侵略半年 反戦・平和を訴え 国内外のロシア人ジャーナリスト

2022-08-25 07:13:58 | 国際政治
ウクライナ侵略半年 反戦・平和を訴え 国内外のロシア人ジャーナリスト
ロシアのプーチン政権によるウクライナ侵略戦争が2月24日に始まってから半年、ジャーナリズムも過酷な状況に追い込まれています。ロシア国内と外国一活動の場は違いますが、反戦と自由を訴えるロシア人ジャーナリストのたたかいは粘り強く続けられています。(田中健一)

プーチン政権はウクライナ戦争開戦直後の3月、ロシア軍や戦争を批判する「偽情報」を拡散した場合、軍の「信用を傷つける」とみなし、最高15年の懲役を科すことができる「法律」を制定しました。



2018年に開催された総会で、「ジャーナリスト・メディア労働組合」の横断幕を広げる参加者たち=2018年4月24日、モスクワ(同組合のフェイスブックから)

控訴したたかう
現地からの報道によると、マスコミ関係者やジャーナリストで作る「ジャーナリスト・メディア労働組合」(ジャーナリスト労組)は、この法律に違反したとして、7月11日、モスクワ検察庁から解散を命じられました。同市のタガンスキー地区裁判所は8月3日、同組合側に罰金50万ルーブル(約110万円)を科す判決を出しました。
判決に対し、同労組のアンドレイ・ジュビルブリス氏は8月5日の独立系インターネット・ニュース「スペクトル」で「ウクライナ戦争停戦を呼びかける文書、(欧州各国のジャーナリストが賛同する)ウクライナ支援の文書の二つに賛成しただけなのに、なぜ軍の活動を損ねたといえるのだろうか」と述べました。同組合は控訴したたかう意向です。
ジャーナリスト労組は、ロシア政府に批判的なマスコミの関係者やジャーナリストなど約600人で構成される組合で、2016年に設立されました。組合本来の労働問題などの活動に加え、戦争反対を訴え、政治的迫害を受けるメディア関係者の支援を行っており、当局は長年監視を強めてきました。

政権の圧力受け
一方で「殺すぞ」といった脅迫や当局の弾圧を受け、国外にやむなく逃れることになったジャーナリストもいます。特にロシア系住民が多く、言論や報道の自由度が高い欧州連合(EU)加盟国のバルト3国、ジョージアなどに移住する動きも見られます。
ウクライナ系ロシア人のガリーナ・ティムチェンコ氏は、ロシアで有力ニュースメディア「レンタ」の運営に長年携わってきました。ところが、2014年のロシアのクリミア侵攻を批判したため、プーチン政権の圧力を受け、「レンタ」から解雇されました。
ティムチェンコ氏は、ラトビアの首都リガで、移住した仲間のジャーナリストとともにオンラインニュースメディア「メドゥーザ」を立ち上げました。同氏は「ロシアで不可能となった報道の自由を手に入れた。私や同僚全員にとって人生の大きな転換点だった」(スイスニュース7月4日)と発言。メドゥーザは「真実のロシア」のサブタイトル(副題)の下、英語とロシア語で毎日、ロシアの状況を伝えています。

「しんぶん赤旗」日刊紙 2022年8月23日付掲載


判決に対し、同労組のアンドレイ・ジュビルブリス氏は8月5日の独立系インターネット・ニュース「スペクトル」で「ウクライナ戦争停戦を呼びかける文書、(欧州各国のジャーナリストが賛同する)ウクライナ支援の文書の二つに賛成しただけなのに、なぜ軍の活動を損ねたといえるのだろうか」と述べました。同組合は控訴したたかう意向。
ティムチェンコ氏は、ラトビアの首都リガで、移住した仲間のジャーナリストとともにオンラインニュースメディア「メドゥーザ」を立ち上げ。同氏は「ロシアで不可能となった報道の自由を手に入れた。私や同僚全員にとって人生の大きな転換点だった」(スイスニュース7月4日)と発言。メドゥーザは「真実のロシア」のサブタイトル(副題)の下、英語とロシア語で毎日、ロシアの状況を伝えている。
よく、「ロシアの国民やメディアはロシアの侵略を良しとしているのか」という人がいますが、決してそうではないこと、闘っている人たちがいるのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする