お酒好きでも、「休肝日」を設けた方がいいね(*^^)v

お酒好きでも、「休肝日」を設けた方がいいね(*^^)v



晴男　お酒がおいしい季節になったね。
秋平　そうだね。でも飲みすぎないようにしないと。
晴男　えっ。どうしたんだい。君にしてはめずらしく慎重だね。

誰でも発症する

秋平　そうかい。でも、先日アルコール依存症の人たちの全国集会には３２００人もの参加があったというじゃないか。そこでの生々しい体験発表を人づてに聞いたもんだから。
晴男　ふーん。そういえば、依存症は交通事故や自殺の要因として社会問題になっているね。
秋平　そうなんだ。いろいろ調べてみたんだが、ことし５月に開かれた世界保健機関（ＷＨＯ）総会が、「アルコールの有害な使用を減らす世界戦略」を決めている。そこでは、「アルコールの有害な使用は個人と社会の発展を危険にさらす」と強調しているんだ。
晴男　ところでアルコール依存症って、「アル中（アルコール中毒）」のこと？
秋平　そう。「アル中」には蔑視的な響きがあるから、いまはアルコール依存症といってる。
晴男　依存症って病気なんだろう。
秋平　そう。全国集会を開いた全日本断酒連盟が出しているリーフレットは「自分で飲酒のコントロールができない病気」とかいている。
晴男　じゃ、ぼくは問題ないな。
秋平　そうだと思うが、依存症は、お酒が飲めれば誰でも発症する可能性があるんだ。
晴男　ぼくも例外ではないってことか。

週３日は休みを

秋平　依存症は、自分が依存症だということを認めたがらない「否認の病」といわれる。それに長くやめていても、再飲酒でたちまち元に戻ってしまう。再発防止には、断酒しかない。
晴男　依存症にならないための飲酒の基準はあるのかい。
秋平　厚労省のいう「節度ある適度な飲酒」は１日平均純アルコール２０グラム以下。ビール中瓶１本、日本酒は１合までだ。女性や高齢者はもっと少ない量になる。量だけでなく、長期の常習的な飲酒も依存症につながっていく。毎日でなく週３回は休みたいね。
晴男　君がそこまでいうとは…。ぼくも「休肝日」をつくるか。

「しんぶん赤旗」日刊紙（2010年10月20日付から転載）

職場の宿直で週に１日は休肝日ですが、肝臓や胃のために、あと一日は設けたいものですネ。