日常のあれこれをそこはなとなく

料理、わんことの日々、海外ミステリを中心とした読書、ソフトバンクホークス、JAZZなどを書いていきます。

狐狸庵先生

2014-12-05 07:13:42 | 読書
高校3年生の現代文を担当しているので、秋からたくさんの入試問題を解きます。先日やった問題に遠藤周作の文章が出ていました。



遠藤周作といえば何と言っても「沈黙」「海と毒薬」などの傑作小説が頭に浮かびますが、僕が中学生の頃彼は「ダバダー、ダバダー」で有名なネスカフェのCMに出ていて、違いのわかる男などもやっておられました。東京郊外の柿生という山里に狐狸庵という庵を結んで、創作活動にいそしんでおられたようです。



思い出してみると、中学、高校時代は北杜夫のマンボウシリーズと、遠藤周作の狐狸庵先生シリーズのエッセイをたくさん読みました。70年代の日本は、高度成長期のまっただ中で、上昇志向こそが正義という世の中でした。そんな中で、狐狸庵先生の一歩引いたところから、ぐうたらでもいいんだぞ、というメッセージはずいぶん心に届きました。



ドクトルマンボウ北杜夫先生との対談です。どちらも大好きだったので、わくわくしながら読んだのを覚えています。いつの間にか手もとになくなっているので、また読みたくなりました。先日柿生の近くの鶴川を夜通ったら、道に狸の子どもが出てきて、ああ、この辺りはやはり今でも狸がいるのだなあと感心しました。

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