白洲正子の『日本のたくみ』を読みました。
この本は陶器や織物など伝統工芸に詳しい白洲正子が、日本の手仕事のたくみたちを取材した作品です。その対象は扇作り、草木染め、石積み、櫛作り、刺青師など実に多岐にわたっています。草木染めの志村ふくみさんなど僕でも知っている有名人もいますが、全然知らなかった世界が展開して面白かったです。月心寺の精進料理の村瀬明道尼の融通無碍なお話などには感心しました。
土楽さんこと福森雅武さんは、糸井重里のほぼ日で土鍋を扱っているので知っていましたが、白洲正子さんも彼とその仲間の方々で取材の輪が広がっているのが楽しかったです。福森さんの土鍋、改めて欲しくなりました。どの職人の方々もそれぞれ、試行錯誤の末に獲得した自分ならではの流儀を大事にしているので、それは教員の自分にも通じるものだと思いました。
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