仮 定 さ れ た 有 機 交 流 電 燈

歴史・文化・環境をめぐる学術的話題から、映画やゲームについての無節操な評論まで、心象スケッチを連ねてゆきます。

月下美人と「やる気バス」

2009-08-17 18:58:17 | ※ モモ観察日記
お盆も終わり、春学期の成績評価に一日のすべての時間をつぎ込んでいる。100通ほどある「日本史概説I」のレポートが、なかなか最後まで辿り着かない。明日のうちには大学の別のプロジェクトの詰めの作業に入らなければいけないので、気持ちは焦るばかりだ。まったく夏期休暇といったって、溜まっている原稿を書く余裕はまったくない。このまま8月は終わってしまいそうだし、9月からはいろいろ会議も入ってくるので、研究の時間がとれないプレッシャーにナーバスになってきた。

ふと傍らをみると、時間は充分にあるのにまったく勉強をしていないヒトがいる。彼女は10月中に博論を出さねばならないはずだが、大丈夫なのか…?

「きみ、学位論文書かなくちゃいけないんじゃないの、もうほとんど時間ないよ!」
「(背を向けて)…待ってるんだよ」
彼女が何を待っているかは、これまでの経験から明らかだった。
「…やる気バスをか!」
「…うん」
「君のやる気バス、今月はもう来ないかも知れないぞ!休日ダイヤで行っちゃった後かも分からないし、どっかでガス欠になっているかも。そもそも1ヶ月に2回くらいしか来ないんだから。自分から追いかけた方がいいぞ!」
「モモのやる気バスの経営者はモモなんだよ。でももう、会社潰れちゃっているかも」
「じゃあダメじゃん!」
「誰か経営者代わってくれないかなあ」
「……」

うーむ。ちなみに、写真は玄関の前で咲き乱れる月下美人。ものすごく「濃い」匂いを発散する。名前からすると儚げだが、その姿は妖婦というに相応しい。夜の姿とは打って変わって、昼間は大変にしおらしいのだが。
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