く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<インパチェンス> 夏の花壇を彩る「アフリカホウセンカ」

2015年09月21日 | 花の四季

【語源はラテン語の「耐えられない」、果実が弾け種子を飛ばす様から】

 タンザニア、モザンビークなどアフリカ東部原産のツリフネソウ科の常緑多年草。インパチェンスは属名で、日本でインパチェンスという場合「インパチェンス・ワレリアナ」のことを指す。和名は「アフリカホウセンカ」。オランダや米国、フランス、日本などで次々と見栄えのする園芸品種が開発されてきた。

 寒さに弱いため日本では春まき1年草として栽培される。開花期が夏場を中心に長いこと、花色が赤や桃、紫、白など豊富なこと、排ガスにも強いことなどから人気が高い。同じ仲間のホウセンカより花壇などで見掛けることが増えてきた。花の後ろから「距(きょ)」と呼ばれる細長い管が伸びる。

 一重咲きのほか八重咲き、白い縞模様のある星咲き、縁取りが入る覆輪咲きなどもある。日本では1970年代初めから「サカタのタネ」が積極的に品種改良に取り組み、新品種を相次いで発表してきた。最近、国内外で人気を集めているのが「サンパチェンス」シリーズ。生育が極めて旺盛で成長スピードも速く、二酸化炭素の吸収力が高い環境浄化植物としても注目を集めている。

 南太平洋のニューギニア原産の野生種を基に米国で育成された品種群は「ニューギニア・インパチェンス」と呼ばれる。花径が7cmを超えるなど全体的に大株。インパチェンスの語源は「耐えられない」「我慢できない」を意味するラテン語「impatient」。熟した果実に触れると、もう我慢も限界とばかりに弾けて種子を勢いよく飛ばす性質から名付けられたという。


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