く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<今井町並み散歩㊤> 重文の民家・伝統的建造物を無料公開!

2014年05月18日 | 祭り

【18日には「茶行列」や「今井六斎市」なども】

 かつて「大和の金は今井に七分」「海の堺、陸の今井」といわれるほど栄えた今井町(奈良県橿原市)。往時のまま約500軒の町家が整然と連なる町並みは国指定の重要伝統的建造物群保存地区の中でも全国最大規模。その今井町で「町並みはみんなのもの」をテーマにした催事「今井町並み散歩」が開かれている。17~18日には重要文化財に指定された町家を無料公開、18日には今井町ゆかりの茶人今井宗久にちなむ「茶行列」や昔、月6回開かれていた市を再現した「今井六斎市」などが開かれる。

 

 これを機に17日、久しぶりに今井町を訪ね3時間余り散策した。西端にある今西家住宅は惣年寄の筆頭を務めていた家柄で、1650年に建てられた建物は城郭のような重厚な構造。その規模もさることながら、土間の前の出入り口に設けられた板戸が目を引いた。黒光りした板戸に光が当たると松竹梅の絵模様が浮かび上がった(上の写真㊨)。ボランティアガイドの方によると「もともとは天然色でしたが、長年、かまどの煙でいぶされるうちに真っ黒になったようです」とのこと。(上の写真㊨は今井町の町並み、右手の建物は上田家住宅)

 

 上田家住宅は1744年ごろの建築。優美な衝立が室内を飾り立て、柱の上の桁には赤いヘルメットのようなものがずらり。さらにその奥には寺院の釣り鐘のようなものまであった(上の写真㊧)。はてな? 担当者に問うと、上田家は今西家とともに惣年寄を務め、消防団の取りまとめ役も果たしていたという。納得! ヘルメットは火消しが被るもの、鐘は叩いて火事を知らせるためのものだった。

 豊田家住宅は1662年の建築。今井宗久ゆかりの茶室跡が残る。室内では18日の催事「筝のしらべ」を控えて、女の子5人が琴の練習に励んでいた。細田家では今井町の古地図を展示中。順明寺境内では地域の特産販売やそば打ちの実演などの「今井町衆市」が開かれていた(写真㊨)。また町内では「町かどアート」と称して20カ所を超える会場で様々な展示会も開かれている。


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