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く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<シチョウゲ(紫丁花)> 紫色の小花が愛らしい日本固有種

2017年07月15日 | 花の四季

【紀伊半島の和歌山・三重県と高知県の川岸の岩場に自生】

 アカネ科シチョウゲ属(レプトデルミス属)の落葉小低木。同属の植物は日本から中国、ヒマラヤ地方にかけて約30種分布するが、日本産はこのシチョウゲ1種のみ。主な分布域が紀伊半島南部の和歌山・三重県と高知県に限られる日本固有種で、熊野川流域や四万十川流域などの岩場に自生する。環境省のレッドリストでは将来的に絶滅の危険性があるとして準絶滅危惧種に分類されている。

 樹高は30~70cmほどで、よく枝分かれし細い小枝を多く出す。花期は7~10月。枝先や上部の葉の脇に淡紫色の漏斗状の愛らしい小花をいっぱい付ける。花冠は長さ1~2cmで、先端は5裂する。学名「レプトデルミス・プルケラ」。種小名プルケラはギリシャ語で「愛らしい」を意味する。岩場に生え、紫色の花をハギ(マメ科)に見立てて別名「イワハギ(岩萩)」とも呼ばれる。

 「紫丁花」の名は花色が紫で、釘のように細長い花の形がチョウジ(丁字)に似ることに由来するといわれる。ただチョウジに似るとして名付けられたのはハクチョウゲ(白丁花)の方で、シチョウゲはそのハクチョウゲの花に似ることからの命名との説もあるそうだ。シチョウゲは花期が長く可憐な花をたくさん付けることから、盆栽や庭木としても人気を集めている。


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