【マダガスカル原産、結婚式のブーケやコサージュにも】
その名はアフリカ大陸の南東に浮かぶマダガスカル島原産で、純白の花が放つ甘い香りがジャスミンに似ることから。ジャスミンはマツリカ(茉莉花)やハゴロモジャスミンなど、モクセイ科オウバイ属の植物の総称。一方、このマダガスカルジャスミンはガガイモ科シタキソウ属で、ジャスミンと付くものの同じ仲間ではない。日本には明治時代の中頃に渡来した。
常緑のつる性植物で、つるの長さは成長すると5mにもなる。通常あんどん仕立ての鉢植えとして栽培されることが多い。5~9月頃、葉の脇から5弁花のように見える純白の筒状花を数輪ずつ付ける。花びらは肉厚で花径は4cmほど。同属で日本(関東以西)に自生する似た植物にシタキソウがあることから「マダガスカルシタキソウ」や「アフリカシタキヅル」などとも呼ばれる。
学名は「ステファノティス・フロリブンダ」。花が純白で芳香があって花もちもいいため、結婚式などのブーケやコサージュとしても使われる。また光沢のある深緑色の葉が年中生い茂ることから観葉植物としても注目され、中でも「バリエガタ」と呼ばれる斑入りの品種は人気が高い。ただガガイモ科の植物は有毒なアルカロイド成分を含むものが多い。このマダガスカルジャスミンもその一つで、葉や茎の切り口から乳液を出す。取り扱うときには少し注意したほうがよさそうだ。
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