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く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<齊藤清バイオリンコンサート> フランクの「バイオリンソナタ」など熱演!

2013年02月18日 | 音楽

【「愛の挨拶」「ユーモレスク」などポピュラーな小品も】

 関西フィルハーモニーのバイオリン奏者として活躍中の齊藤清さん(奈良市在住)のバイオリンコンサートが17日、奈良市の学園前ホールで開かれた。奈良市生涯学習財団主催の「プリヴェーラ(イタリア語で「春」)コンサート」。当初「定員150人、入場料500円」の予定だったが、希望者が2倍の約300人に達したため「料金300円」という超お得なコンサートになった。齊藤さんを支援する「友の会」づくりや、小学校・公民館など地域に密着した普段からの演奏活動もあって、会場は立錐の余地のない超満員の聴衆であふれた。

 

 齊藤さんは宮城県多賀城市出身で、山形大学教育学部特別教科(音楽)教員養成課程を卒業後、山形交響楽団に入団。その後、関西フィルに転じた。音楽大学出身者が多くを占める中ではちょっとユニークな経歴といえる。この日のプログラムは1部が古典派からロマン派の代表的なバイオリンの小品、2部がフランクの「バイオリンソナタ全曲」で、1曲ごとにエピソードや時代背景などを分かりやすく説明してくれた。

 第1部の曲目はエルガー「愛の挨拶」、ドヴォルザーク「ユーモレスク」、クライスラー「愛の悲しみ」、ラフマニノフ「ヴォカリーズ」、ベートーヴェン「ロマンス」。「ヴォカリーズ」については演奏前「ソプラノのほかピアノ、バイオリンなど様々な楽器で演奏されるが、やはり人の声が一番素晴らしい。バイオリンの限界を感じる」とも話していた。だが、繊細な高音の響きと後半の朗々とした豊かな響きは「さすが」と思わせた。

 第2部のフランクの「バイオリンソナタ」はマスネの「タイスの瞑想曲」に続いて演奏された。30分近い4楽章構成の大曲でバイオリンソナタの最高傑作の1つといわれる。演奏の難易度も高い。この難曲をピアノの上野薫さんと呼吸をぴったり合わせて弾きこなした。とりわけ熱情的な第2楽章と叙情的な第3楽章の緩急の対比が印象的だった。ただ、ピアノに「譜めくりさん」がついていないのが気の毒なような気がした。この後、バイオリンとピアノの伴奏で唱歌「ふるさと」と「早春賦」を合唱。アンコール曲はモンティの「チャルダッシュ」だった。5月26日には「齊藤清友の会」主催のバイオリンリサイタルが同会場で行われる。


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