【葉色がピンク→白→緑と変化し、冬には赤く紅葉】
日本生まれのキョウチクトウ科テイカカズラ属の蔓性低木。葉のカラフルな色合いが特徴で、「フイリテイカカズラ(斑入り定家葛)」とも呼ばれる。茎がテイカカズラほど縦横に伸びることはなく、長さはせいぜい30cmほど。生長が緩やかでコンパクトにまとまりやすいため、グランドカバーや寄せ植え、ハンギングなど利用範囲が広く、近年目にすることが増えてきた。
蔓先の新葉は初め淡いピンク色だが、次第に白みがかり、次いで白に緑色の斑が入って、最後には濃い緑色一色になる。「初雪葛」の名前は葉の上に白い雪が降り積もったような様子から。秋から冬にかけ厳しい寒さに当たると緑葉は赤く紅葉する。まれに5~6月頃、白い小花を付けるが、花はあまり期待できない。その分、カラフルな葉の色が遠目ではいつも花が咲いているようにも見える。
日当たりのいい場所を好み、日陰ではピンクや白の発色が悪くて緑一色になることも。美しい斑入りをより楽しむにはこまめな刈り込みや適度の水・肥料も欠かせない。最近は葉に黄色の斑が入るものが「オウゴン(黄金)テイカカズラ」(別名「黄金錦」)の名前で出回っている。テイカカズラの斑入り品種で葉が大きいものを「ゴシキカズラ(五色葛)」と呼ぶこともあるそうだ。
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