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く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<石上神宮> 厳かに「神剣渡御祭」 太鼓の音から「でんでん祭」とも

2014年07月01日 | 祭り

【茅の輪をくぐって半年間の罪穢れを祓う「夏越の大祓式」も】

 日本最古の神社の1つといわれる奈良県天理市の石上(いそのかみ)神宮で30日「神剣渡御祭」が行われた。末社の神田(こうだ)神社に向かう渡御の行列が、太鼓をデン・デンと打ち鳴らしながら進むことから「でんでん祭」とも呼ばれる。この日夕には半年間の罪・穢れを祓い清める「夏越の大祓式」も行われた

 

 神剣渡御祭は大和の夏祭りのさきがけといわれる。神事は国宝の拝殿で、一般の参拝者も多く参列して午後1時から始まった。その後、先祓い・太鼓を先頭に行列を組んで神田神社に向かった。行列は早苗籠、早乙女、作男、唐櫃、神剣、斎主と続いた。神剣は明治時代まで古くから伝わる「七支刀」を用いていたが、国宝の貴重な神宝であることから今では複製の刀(上の写真右奥の縦長の袋に収められたもの)を用いているという。

  

 神田神社に到着すると、例祭に続いて五穀豊穣を祈願するお田植え神事。神前に設けられた祭場で作男、牛役の神職が鍬入れ、田起こしなどの農作業の所作をユーモラスに繰り広げると、見学者の間にたびたび笑いの輪が広がった。この後、早乙女3人が早苗を一つ一つ丁寧に並べていった。松葉などで代用する神社も多いが、ここでは本物の早苗を使っていた。家内安全や厄病退散のお守りになるということで、終了後には見学者が自由に持ち帰っていた。実際に植える人も多いそうだ。

 

 全ての神事が終わったのは午後3時すぎ。行列は再び太鼓を打ち鳴らしながら石上神宮に戻っていった。社務所前の参道には直径が2mほどもある大きな茅の輪。午後5時から始まる大祓式の前に引き揚げたため、その模様はお届けできないが、例年、神剣を先頭に神職らが次のような古歌を唱えながら3回くぐるという。「水無月の夏越の祓する人は千歳の命延ぶといふなり」。

  


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