く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<アメリカキササゲ(木大角豆)> 円錐花序に筒状の白花

2019年06月28日 | 花の四季

【中国原産のキササゲより花が大きく莢も長く】

 米国東南部地方原産のノウゼンカズラ科キササゲ属の落葉高木。中国中南部原産のキササゲが薬用植物として古い時代に渡ってきたのに対し、このアメリカキササゲはそれよりずっと新しく、渡来したのは明治20~30年代頃といわれる。ただ、キササゲに比べ花が大きく美しいこともあって、庭園や学校などに植えられてきた。

 樹高は10m前後、大きいものは20m近くになる。葉はキリに似た大きなハート形。6~7月頃に花期を迎え、枝先の大きな円錐花序に径3~5cmほどの筒状の白花を多く付ける。縁がフリル状の花弁の内側には黄色い2条の筋と紫色の斑点模様が入る。秋になるとササゲ豆に似た細長い莢状の果実が下垂。莢は30cm前後もあり、キササゲ(15~20cm)より長い。近縁の仲間に北米原産で花が大型のハナキササゲ(別名オオアメリカキササゲ)がある。

 アメリカキササゲの学名は「Catalpa bignonioides(カタルパ・ビグノニオイデス)」。属名カタルパは現在の南北カロライナ両州辺りに居住していた先住民「カトーバ族インディアン」に由来するそうだ。種小名は「ビグノニ属(ツリガネカズラ属)に似た」を意味する。日本で初めて栽培が始まったといわれるのが東京の新宿御苑で、同御苑の名木十選にも選ばれていた。その後落雷で幹が折れる被害に遭ったが、ひこばえが大きく育って再び毎年花を付けている。

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