CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【映画】ジェントルメン

2021-05-27 21:01:08 | ドラマ映画テレビ感想
ガイ・リッチー作品であります
とか書いておくと、通っぽいかと思うんだが
どうやら、コードネームUNCLEの監督でして、
今作も、お洒落な絵つくりと、スピード感あふれる話で
あれよあれよと、飲み込まれるように楽しんだのでありました

イギリスで麻薬王となった男が、引退を画策するというそういうお話、
移民、スラム、元貴族、中華系マフィアこのあたりが絡み合うというのが、
現代のイギリスっぽさなのかしらと感じたのだけども、
紳士っぽさはほぼなくて、いわゆる、ジョン・ブルというやつなのか?
知ったかぶりをかざしたくなる感じだが、
イギリスにおけるマフィア(暴力組織)というのは、
ああいった感じなのかなと、イタリアマフィアのそれとも、アメリカマフィアのそれとも違う、
ギラギラとした暴力・殺しの空気とは異なるが、強いという印象が
非常に面白く描かれていてよかったのでありました

話は、ある男の妄想語りから始まってという感じで、
だんだんと真相に近づいていくという、
よくある描き方なんだけども、終盤で、オープニングシーンに繋がるところから
怒涛の二転三転が凄い楽しくて、誰が、どれが、どうなんだと、
わくわくしながら楽しんで見られたのでありました
変にミステリを解こうとか考える暇を与えられないというか、
なんとなく、これかなとあたりをつけられる暇を与えながら
答え合わせになったら、一気に違う方向で固められていくといった感じで
まぁ本当、見ていて飽きのない、楽しい映画でありました

最終盤で、妻に対する愛情と、そこで初めて暴力組織のトップである残忍さが見えるシーンがあって
そこまでが、長い前振りのような感じでもあったのが爽快というか、素晴らしい内容でありまして、
また、その妻役が、ダウントン・アビーに出ていたメアリー役の女優さんで、
こういう気の強い女の人の役が素晴らしくあうなぁと、
かっこよさにしびれてみていたのでありました

マフィアよりも強い、総合格闘ジムのトレーナーとか
唐突なキャラクタが登場したりして、どうなってんだという感じだったけど
これはこれで凄くぴったりと物語にはまっていて、
こういう人が、イギリスじゃ親しみあるヒーロー的なものなのかなと
勝手に想像したりしながら、楽しんだのでありました
日本における柔道町道場の先生みたいな感じだろうと思うことにした

今なお、元貴族によるサロンというものが存在するのか
そのあたりはわからんが、独特の世界で、凄い面白い映画だったと思うのである