CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【ドラマ】おちょやん

2021-05-20 20:47:32 | ドラマ映画テレビ感想
NHK連続テレビ小説「おちょやん」
無事千秋楽まで見終えました
もう、主役の杉咲花を見るための半年だったといっても過言ではない
それくらい、凄くよい演技だったと通して思うばかりであります
嫌味じゃない、それでも、コテコテ感のある芝居が
抜群に上手かったと、見ていてほれぼれしたのでありました

出足は、正直なところ「おてんちゃん」と変わらないというか、
よく似た話かしらと思っていたけども、
こっちは大分ハードモードでありまして、
お父ちゃんが、結局のところ赦せたかといえば、
まったく赦せない男であったなというのが正直な話
でも、実際あんな感じであって、そして、
そんな父親でも、父親なんだと思ってしまうという葛藤でもないが、
あの機微は凄い見ごたえがあった、
喜劇の話のはずなのに、シリアスが多すぎる

割と、喜劇だからと強引に笑いに持っていく展開じゃないのがよくて、
しみじみと人情話として続いていくのがよかったと思うところ、
暗くなりすぎず、ほどほどに明るくて、だけど、
家族とか、人間関係をより深く描いていると
そんな印象のドラマだったように思うのである

おちょやんの一生というか、死ぬまではやらなかったから、
半生というので正解なのかもしれんが、
ともかくハードな話ばっかりで、なかなか目が話せない物語でありました
父親がクズ野郎なのもそうだが、弟までそうなっていて、
寄ってくるやつらが、大半そんなのというのが
可哀想というか、不幸すぎてどうなってんだと思う中、
岡安の人たちだけはちょっとだけ救いでもあったり、
でも最後に、まさかの連れ合いの裏切りというか、
外に女作ったばかりか子供まで作ったというのは
結構衝撃的な結末で、驚いたのでありました
実際そうだったんだろうけども、なんというか、凄いふり幅のドラマであった

あの頃の役者というのは、結局ああいった手合いが当たり前だったんじゃないかと、
よくよく考えてみると、天海のお父さんもそうだったようなと思ったら、
いや、あれは母親の方が裏切ってた話だったと思い出して、
そうなると、一平は母親の血が強かったとかそういうことかとか
なんか、複雑すぎて、気持ち悪くなるくらいだったのでありますけども
多分そういう話ではなく、あれは本当、
「たまたま」だったのかなぁというドラマの描き方が
実際どうなのかはさておき、暗くなりすぎないよいところであったと思うのでした

毎回朝ドラで、この人がという脇役がぐいぐい出てきたりしたもんだが
今回については、徹頭徹尾主役の杉咲さんがダントツで、
いだてんのときを思い出すと、よりよかったなぁという思いが強まった
そんな感じでありましたとさ

次のは現代作のようで不安ではあるというか、
正直、脚本と主演が無敵の組み合わせだけど、朝ドラじゃないほうがよくない?とか思ってるので、
心配しながら、また見続けていきたいと思うのである