CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】リクルート事件・江副浩正の真実

2016-06-18 21:02:47 | 読書感想文とか読み物レビウー
リクルート事件・江副浩正の真実  著:江副 浩正

あまり背後関係というか、
事件のことをわからずに読みました
当時、中学生になるかならんかと
そういう時分に起きた、疑獄と呼んでもというような事件について
当事者である江副氏が、当時のことを語った
なかなか重たい内容でありました

読んだ感想としては、
この本で、何を訴えたかったのか、
そのあたりはよくわからんと、そんな塩梅であります
自己弁護、検察批判、報道批判、そのあたりが
にじみ出ているようには感じるんだけども、
なんか、どれも中途半端で、
結局、あれこれ慮ってますよという雰囲気も
読めなくない、というと、
わたしの読み方がよろしくないようにも思うんだが
ともかく、事件を被疑者として、取り調べや裁判で
何がどう行われたか、その思うところとともに語って
これで真実というのも
また、どうなんだ、一方的すぎやしませんかと
なんだか、反抗したくなってしまうのは
ちょっと読み方としていかんなと思うんだが
そう感じつつ、読み進めたのでありました

どうも、現代において、最後の大きな政治疑獄めいた事件のようで、
この後はこういうものが起きていないというのが、
時代なんだろうなと感じることひしひしでありました
検察の厳しい取り調べの様子というのが、
本人の語りで書いてあるわけだけども、正直、
それでどこがしんどいのかよくわからんと思ってしまったので
これはやられてみないとわからないのか、
あるいは、書けないほど、本当はもっと怖い目にあったのか
よくわからんが、こんこんと書かれていたのでありました
取り調べで人権を蹂躙されたというか、
ひどい目にあったようなんだが、これはなかなか、
地位の高い人だから効く毒なんじゃないかななんて思ったのでありました

壁に向かって立たされるというのが
ずいぶんこたえたと書かれていて、
とりあえず自分でやってみたんだけど、さほどに何も思わなかったんだが
俺がおかしいのか、もっと怖い何かがあるんか、どうなんだろうか

そんなしょーもない読み方をしてはいけないのでありますけども、
書かれているところは本当なのかどうか、
忖度がずいぶん入るので、いちがいにいえないんだけども
新聞報道によって、検察もまた走らされているという
つらい立場であるような話、
このあたり読んでいて感じたわけだけども、
結局、テクニカルなゲームといってはなんだが、
真実というゴールめいたものが設定されて、そこに近づく
論考というか、構築を行うなにかであって、
確かにそれは、疑いようのないひとつの帰結なんだろうけども
それによって、何がどうなるのかといえば
よくわからんなというのが正直な感想でありました

こういう政治が絡む事件というのは、何が正しいとか悪いとか、
そういうことではないということなのかしら、
わからぬまま、たまたま現在形で、
どっかの知事が大変な目にあっている報道による私刑めいた
面白おかしいものを見ていると
あれこれ考えさせられたのでありました

しかし、単純に考えて、未公開株を政治家に配っていたというのが、
政治を応援するからの一点だけでどうだといわれても、
そりゃないだろう、やっぱり、利益をにおわせているから、
もらったほうはそれでやっぱり、見返りをわからない形でも
したということじゃないかしらと
描けなかった何かが、きっとあったんじゃないかなぁと
素人ながらに思わされたのでありました

この事件に限らずというか、検事や裁判官が弁護士になるというのが
これまたテクニカルな世界なんだなと思わされた次第である
これもまた、独特の何かであって、ずいぶん不思議な仕組みだなと
感じるのでありましたとさ