CLASS3103 三十三組

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【読書】国道沿いで、だいじょうぶ100回

2024-10-05 20:55:31 | 読書感想文とか読み物レビウー
国道沿いで、だいじょうぶ100回  著:岸田奈美

相変わらずの楽しいコラム集であった
先日NHKのドラマも見たので懐かしくなっていたところ
新刊が出るというので早速読んだわけだが
他愛なく面白おかしく、日々のことを楽しく書いていて
いいなと思って読んだのであった

ドラマのエピソードとリンクしているような部分もあったりして、
実話をもとにしたドラマだから当たり前だけど、
なんとなしタイムリーに読めたという感じもあって楽しく、
弟さんがグループホームで暮らすようになった変化だとか、
お母さんが入院していたところの描写とか、
リアルの方の大変さと、それでも面白く楽しくの精神が生きた文章がよくて
なるほどなぁ、大変やなーと思いつつ読めるのである

電撃的な面白おかしいことは少なくなっているのかと思いきや、
同じような間違いとかを犯していることも相当あるようで、
前回読んだとき、このお姉ちゃんはちゃんとした人なのかと思ってしまっていたけど、
ドラマで見た通り、結構危ういというか、なかなかの困った人物であるなと
そういう感じのエピソードが多くて、より理解が進んだというか
そんなもん進める必要ないんだけど、わかったような気分になってしまうのであった
色々抜けてるところが多い様子だわ
本で読む分には楽しいし、実際すごく楽しそうな生き方でもあるが、
近くにいると、なんかイライラしてしまいそうだと思うのである

とりあえずなんも考えず、なんかできそうだというところには
すぐに賭けるというか、投資とも違う、お金と労力を惜しまないという
曲がらないスタンスが見事で、それによって、
様々な問題というか、混乱を巻き起こしているので
まま楽しそうに見えるけど、相当大変だよなと
素人で、苦労とばかりが集まる免許や資格の試験をほいほい受けに行く
フットワークの軽さは、尊敬と恐怖が入り混じるばかりである
そういうものを畏敬と呼ぶようだが、なんか違うな

とはいえ、当然のように難儀も多いようで
「だいじょうぶ」100回は自分へのエールでもあるようだし、
なんも大丈夫ではないけど、がんばりや、という気持ちを奮い立たせるというか
無理やりそう思い込むための呪文のようでもあり
強さなのかなと思ったりして、笑いながらも考えさせられるのであった

ともかくパワフルに生きていただきたいと思っていたら
ドラマのおかげなのかしらんが、
出てきた赤い車に乗ってるとのことで、
あんな旧式のVOLVO大丈夫かと不安で仕方ないのだが
まぁ、楽しそうだしいいかと思うのであった、すでにボコボコになってそうだな


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