テレビ制作者の戦術：「下町ロケット」を見て

日曜日　午後９時過ぎ。

労働者の多くは、明日出勤しなければならないため、今頃ドンヨリとした気持ちで茶の間に座っているのだろう。

そして、その中には、自分と同様、晩酌の酒に逃避している者も多いのではなかろうか。

酒を飲むと、精神が過敏になる。
もっとわかりやすく言えば、心持が大げさとなる。

我が家では、酒のつまみ替わりに、茶の間にはいつもテレビが点いている。

日曜日夜のテレビは、明日出勤し、学校に行かなければならない我々の背中を押してくれる、わかりやすく前向きな内容が多い。

もしかしたら、テレビ製作者側は、この時間帯の大人の視聴者の多くが、アルコール漬けになっていることを折り込み済みなのではなかろうか。
それを承知で、したたかに、酔眼のフィルターに受けの良い内容を分析（リサーチ）のうえ
番組作りを手がけているのではなかろうか。


大げさかつ前向きな「下町ロケット」を見ていて、ふと思った。