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ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




今日はがっこーがあったのですが、

行も帰りも、ずっとYouTubeで、ジョンロードのプレイを見ておりました。

 

せんせー同士でも、「なくなってしまいましたねえ」と。

 

仕方の無いこととはいえ、

ファンとしては、やはり、残念でなりません。

 

しかし、救われたのは「愛する家族に見守られて旅立たれた」、との報。

不慮の死や、失意のうちの死では、決してなかったことでした。

 

ジョンは、長い活動歴の中で、本当に沢山のプレイを残してくれました。

CDにも、映像にも、素晴らしいプレイが、それこそ山のように残っています(・・・足りないぞ、もっと!という方もおられるとは思いますが)。

若い人にとっても、僕たち世代にとっても、まだまだ研究して、これから一生楽しめるだけのプレイが、

朽ちることなく、汚されることなく、邪魔されることなく、今も、目の前にあります(探せば、もっと出てくるでしょう)。

 

これこそ、大いなる、遺産です。

ロック界の、まさに、世界遺産です。

 

今は、本当にお疲れ様でした、という気持ちです。

71歳。

まだまだ若い、ということも言える時代ですが、それでも、

「いつまでも現役で!」「またパープルの再結成を!「次は第三期のメンバーで!」

などと、いつまでも欲張りに期待ばかりかけていては、なんだか(当然キリの無いことでしょうし)、

それはそれで申し訳ないような気もしますので、

本当に、ありがとうございました、ゆっくり休んで下さい、という気持ちになっています。

 

でも、もう一度見たかったな。

聴きたかったな。

 

もう、見れない、聴けないとわかっていたなら・・・、

どうにかしてでも、何が何でも、ライブに行ったのに。

 

あと、ちょっと思うのが、

海月の写真を、送ってみるんだった・・・ということ。

 

「あなたに憧れて手に入れたC3です」と。

 

海月をね、あんな風に薄く改造しようと思ったのも、ジョンロードの使っていたモデルに憧れたからなんですよ(ブログ記事)。

 

だから、

 

「そして、あなたのを真似してたら、目指してたら、こんなC3になったんですよ」

 

って、ご覧になって頂きたかったな。

 

「なんだこれ」と言われようと。

 

それまではゴスペルやジャズで使われていたハモンドオルガンを、ハードロックに持ち込んで、

世のキーボーディストのみならず、世界中のロック好きに、新しい世界を見せてくれた人ですから。

 

世界三大ロックキーボーディストの話をしましたが、

ハモンドオルガンといえば、当然、ジョンロードなんですよね。

キース・エマーソンは、ハモンドも勿論使いましたが、独特のピアノプレイやモーグの使い手としても有名ですし、

リック・ウェイクマンは、やはりピアノ、シンセの割合が多いプレイヤーです。

オルガンと言えば、ジョンロード。

 

そして何より、ジョンロードは、ギタリストと対等に戦う、ってことを、それをしていいんだ、ってことを教えてくれた、唯一のキーボーディストでした。

ギターとの掛け合い、なんて、ジョンが居なければ、今でも誰もやってなかったかも。・・・誰も、とは大げさかもしれませんが、この“スタイル”を作ったのは間違いなくジョンですし、ここまでやっていいんだぜ、というのを見せつけてくれた功績は偉大です。

 

キーボードは、ギターに負けないんだ。

ハードロックの世界でも、対等に戦ってやるぜ。

 

かくしてジョンは、オルガンを“マーシャルアンプ”という、ギタリストが使うアンプに突っ込んで、もう、素人にはギターと区別がつかないくらい歪ませて、プレイしました。

僕も、最初からギターだと思っていたら、後から人に聞いて、「え!?これ、オルガンなの?」なんて発見が、ずいぶんあとまでありましたもの。

すごいんですよ、本当に。

 

そしてまたレスリーを使い始めたら、今度は14台とか積み上げてプレイしたんですから。

レスリー、14台ですよ。

 

最高すぎるでしょう。

その、一斉にスローからファストに切り替わる姿なんて、想像だけで、・・・泣けてきます。かっこよすぎて。

 

 

ああ、とまらないなあ。

 

 

がっこーの授業で、ここ最近、たまたまですが、課題曲として「Smoke On The Water」を学生にプレイさせていたんです。

そして、キーボードの学生には、「このライブ・イン・ジャパンのバージョンをコピーしなさいね。せんせーも、高校生の頃、コピーしたんだよ」と勧めましたら、

最初は「難しそうですねー」と言っていた学生でしたが、とうとう、今日、ものの見事に完全コピーをして、素晴らしいプレイを見せてくれました。

泣けましたよ、本当に。

 

 

ジョンから受け取ったバトン、僕もこうして、遠い日本の街で、一人の若者に渡すことができました。

 

・・・もっとも、鍵盤はオルガンではなくシンセでしたので、彼女がいずれ

「せんせー、私、ハモンドオルガン、欲しいんですけど・・・C3っていうのが」なんて言ってきてくれるように、指導しようかな。

 

それは、指導というのか、はたまた、

 

・・・誘導というのか。

 

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沢山のご予約、お待ちしておりますー。

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ではー。



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