
Rolandのデジタルディレイ、SDE-2000。
1981年に同メーカー初のラック式デジタルディレイとして発売されまして、当時の定価は約20万円ほどでした。
今でも、入門レベルのシンセが二台買えてしまう値段ですよね。
モノラルのディレイ専用機でこの価格ですから(というかステレオアウトがまだ珍しかった時代ですけど)、
音が良いのはわかっていながらも、普通にアマチュアミュージシャンが「一台、買ってみようか」と手を出せるものではなかったと思います。
普通は、BOSSなどのコンパクトで十分だったのではないでしょうか。
ですので、基本的にはレコーディングスタジオに設置されていたマシンでした。90年代一杯くらいまでは、どのスタジオにも必ずありましたもの。
勿論、個人で使用していた方もいると思いますが、そんな方はやはりプロか、余程のこだわりを持ったマニア(
)だったのではと思います。
デジタルなのに、デジタル臭さが無く、まったくもってアナログの太さ、柔らかさを持っておりまして、
また、程よい減衰をしてくれるディレイ音の、さらにこれ以上ないという絶妙なヌケと、同時にオケへの溶け具合。
耳障りな質感がまったくなく、むしろ、ディレイ音が美しすぎて、それが聞きたくなる程。
言い方を変えますと、弾いていてうっとりするほど美しいのです。
というわけで、ディレイでこれを使ったら、もう
(笑)。
勿論、使い始めたきっかけは師匠・厚見玲衣さんの影響です。当時、師匠と同じ機材を集めてましたからね(笑)。
僕が、最初の一台を手に入れたのは、・・・Minimoogを手に入れてほどなくだったはずですので、21~22歳くらいのときだったかと思います、多分。
何故なら、23歳でデビューした時にも、ライブでもレコーディングでもMinimoogは使っていますので、であれば、その時は、もう持っていたと思うんですよね。。。
これまた何故なら、僕は他のディレイでMinimoogを弾いた記憶がないのですから。ちょっと試しても「これじゃない」感が半端なく(笑)。
というわけで、時は流れて、今では、なんなら十~十五分の一程度のお手頃な価格で手に入るようになりました。
何故だ!異常に重たいからかな(笑)?
いや、ありがたいですけど
。
Minimoogは勿論、テルミンにも欠かせませんから
。
ということで、先日ポチッたこちらで、五号機になります(うち一台は、だいぶ前にご臨終してしまいました……
)。
しかも、今回はこれまでにない超美品にお越しいただきまして、ビックリ。
御年45歳とは思えぬ、まるで新品のような美しさのコンディション
。
紛失しがちなツマミ類も綺麗で完璧、そして、肝心の音もバッチリ。ノイズもまったく無し。
超出物でした
。
こんな素敵な個体ですから、
今月のB'zさんのイベントで、是非使わせて頂きたいですね。
デビューが、Kアリーナ!贅沢!
ということで、大好きすぎるSDE-2000。
もう、これ無しにはステージは勿論、生活すらままならないかもしれません(あながち本当かも
(笑))。
そのうち、六号機も、きっとくる~
。
もはや埋もれるくらいあっても、嬉しいだけですけど(笑)。
ではー。