昨夜帰宅して、ちょっとだけ寛ぎましたが、
今日は7時に目覚ましをかけまして、“廊下でお昼”の日でありました。
一日はどうにかがんがりましたが、さすがに、帰りには電池が切れてまいりまして、眠くて眠くて(笑)。
電車の中でタイマーで目覚ましをかけて(でないと乗り過ごしますからね)、「よし、10分寝るぞ」と、即落ちしました。
でも、10分でもとりあえずは復活するものなんですねえ。
帰ってまいりまして、間もなく7月初旬に第7刷を出させて頂くことになりました(本当に、ありがとうございます)、、
緑ちゃん倶楽部の名前の元にもなっております僕の本、「思いどおりに作曲ができる本」の修正ポイントのチェックを終えまして、
・・・で、また直したいポイントとか見つけちゃったりして・・・。
ううっ、三年かかっても、終わらないものですねえ。
でも、この半年の間にも、毎日7~8冊のペースで、どこかで、どなたかのお手元に旅立ち続けていた緑ちゃん。
日々、新たに、多くの方々の手にとって頂いているかと思うと、本当にありがたいです。そして、嬉しいです。
本当に、皆さまのおかげです。どうもありがとうございます。
そして、あれやらこれやら、連絡ごとなどを済ませまして、
いよいよ、これから、週末には始まりますブルーノートシリーズの準備に取り掛かります。
・・・といっても、実はまだ、ちゃんとした資料があるわけではなく。
僕も松田さんも、手さぐり状態からのスタートとなります。
でも、こういう感じにも、少し・・・慣れてきましたかね(笑)。
そして、最終的には、ちゃんと素晴らしいものが出来上がるというのだけは確かなので(これは自信があります。だって、天才が歌を歌うんですからね)、
それまで、とにかく、がんがるのみです。
うっしゃあ。
さて、一昨日のご報告を(まだ、一昨日のことなのですよ(笑))。
T京音大のオープンキャンパス(オープンスクールと書いたり、オープンカレッジと書いたりしておりましてすみません(笑))がありまして、
僕は午前中の「ソングライティング・コース」の体験授業を、伊藤教授と共に担当させて頂きまして、その場で、伊藤先生からのお題を頂き、会場の皆さんにご協力頂きながら、
その場で、約50分でDTMソフトの使い方、また、ソフトを使った作曲作業の手順を説明をしながら、一曲形にして、皆さんにお聞きいただくという、
まさに「ライブ作曲授業」をやらせて頂きました(これは僕のアイデアだったのですが、いやあ、楽しかったですねえ・・・50分の間(授業は80分)に、どんどん曲の方向性が変わる、という、実にスリリングな内容で(笑))。
その後、30分の休憩を挟んで、午後は、「インストゥルメント・コース」のワークショップ、
いわゆる「公開レコーディング」に参加させて頂いたのです。
今回レコーディングする曲の作曲を担当されたのは、堀井勝美先生という方で、東京音大の卒業生にして、大作曲家先生。
今回の楽曲、「IN THE BLUE HEAVENS」がネットにございましたので、ご紹介させて頂きます。お聴きになって下さい。はい、美しい、まったくの、フュージョンサウンドであります。これを、この日、僕たちでデモンストレーションとしてレコーディングする、という企画だったのです。いやあ、僕はフュージョンは通っておりませんのでね、ハードルが高いわけですよ(笑)。
で、なんとね、
講師控室で、僕はこの日、初めて堀井先生にお会いしたのですが、やおら、
「あ、川村さん、初めまして!見ましたよー!」
と仰るので、「・・・昨日の安全地帯さんのコンサートの放送かな」と思いましたら、
「昨年ね、知り合いに誘われて、玉置浩二さんのブルーノートにお邪魔したんです。そしたら、キーボードの方が、すっごくいいシンセのソロを弾かれてて、それで僕、『あれは誰だろう』って思って、それであの日、『川村ケン』さんという名前を憶えて帰ったんです。そしたら、今年こちらの学校に来られることになったそうで、おまけに、今日のレコーディングにも参加してくれるというので、嬉しくてねえ!いやいや、よろしくお願い致します」と。
・・・。
こんなこと、あるんですねえ。
しかし現実は、いろいろありましてね。
「あ、これキーボードのパート譜です」
って、オタマジャクシが書いてある譜面が手渡されまして。
「まあでも、(あらかじめ)打ち込みで作って持ってきてるので、川村さんは、オルガンとか、シンセソロとかで好きにやっちゃってください」
と。オルガンで好きにやって良いと仰っていただけたので、なんとなく一安心。ピアノには宮城先生もおられますしね。
で、野呂先生、鳴瀬先生、市原先生と共にスタジオに入りまして(そもそも、こういうメンバーでスタジオに入る時点で、心臓が止まる寸前だったわけですが(笑))、
なんとなくリハーサルといいますか、曲の音合わせみたいなものが始まりまして。
そうしましたら、ある先生が「この打ち込みのシンセって、ちょっと、ノリが機械的になってしまうように思うんだけど」と。
他の先生も「そうだよねえ。グルーブが出ないよねえ」
そして
「だってさ、川村くんもいるんだし」
って。
・・・げげげげ(笑)。
さっきのオタマジャクシ、・・・僕、やっぱり弾くのかー。
ライブもレコーディングも、生ものです。何が起こるか、いつだって、わからないのですよ(笑)。
「あ、そうですね。はい、なんとか、あはは、そうですね、はあ、まあ。」
とか言いながら、ふらふらとスタジオに戻って、さっきの譜面を取り出して、その場でにらめっこ。
そこには、もう見学の方が来られ始めていて、録音開始まで、あと10分も無いくらいの感じ。
僕は、アシスタントの方に、「シンセをあと二台追加で」とお願いして並べてもらって、
譜読みしながら、音を選んで(幸い、いつも安全地帯さんのツアーで使っているシンセ達なので、なんという音がどんな音なのか、分かっていたので助かりました)、
さて、本番。もう、本番。
しかも、いきなり、4台のシンセを、バラバラに弾かなくてはなりません。
頭の中で、譜面を見ながら、手順を考えます。
これを右手で、で、こっちは左手で、ここからは、こっちに移って、ここはソロで、ソロが終わったら、こっちのシンセで、それからそれから・・・。
「ではレコーディング開始します。皆さん、お願いします」と、堀井先生の声がヘッドフォンから。
で、目の前には、カシオペアの野呂先生、鳴瀬先生、ドラムスの市原先生、そして、ピアノの宮城先生は、24年前、まだ大学生だった頃、厚見さんと宮城先生が共演された時に、ご挨拶をさせて以来だった(当時の僕は厚見さんの楽器運びのボーヤだったのです)。
まともに考えたら頭がグルグルしますので、もうここは開き直って。
はい、演奏開始。
たぶんね、ソロ以外、譜面をものすごい顔で睨みつけていたと思いますよ。だって、目を離したら終わりなんですから。一瞬で闇の中ですよ(笑)。
で、演奏終了。
一応、テイク2までやって、無事OKを頂きました。
鳴瀬先生や市原先生にも、「いいソロだったよー」とお褒め頂き、
宮城先生には「川村くん、10月には野呂くんのカシオペアの曲を演るから、その時もよろしくね」なんて。
堀井先生は、学生さんの前で、また「実は昨年、玉置浩二さんのソロライブを観に行きましてね、そこで、キーボードを弾いておられたのが、こちらの川村先生」なんてご紹介までして下さって。
そして、「川村さんだけは、この曲、今日初めて演奏されたんですよね。それで、いきなりこの演奏ですからね。僕、ビックリしちゃいました。ソロも良かったです」なんて、望外のお褒めの言葉まで頂いちゃいました。
そして、なんと言っても、学生さんたちが「凄かったです!楽器見せてください!」って鍵盤の周りに集まってきてくれたこと、そして「これ、なんていうシンセですか?」「それ?モーグっていうんだよ。割と最近出たボイジャーって機種なんだよ」「へえ!これ、凄かったです。」「でしょう(笑)。モーグだもん。でもね、実は古い“ミニモーグ”ってやつの方が、・・・もっと音がいいんだよ(笑)。僕の名前でネットで検索してもらってね、サイトがあるから、そこのミニモーグのページ、読んでみてね(笑)。」こんなやり取りが、また嬉しかったですねえ(笑)。
ともあれ、
ふいーっ。
(この日のオープンキャンパスの模様は、近々T京音大のサイトのFacebookで紹介されると思います。どうぞお楽しみにです。色々と緊張している僕もいるかもですので(笑))
そして、記念に一枚、お写真をお願いいたしました。
前列左から、ベースの鳴瀬喜博教授、ギターの野呂一生教授、ドラムスの市原康教授、
そして、後列左が、宮城純子教授、そして、餃子倶楽部会員(この後もちゃんと大阪で餃子を食べる=餃子と融合する(笑))。
いやあ・・・どうにかこうして終わる事が出来てホッともしましたが、
世の中、凄いミュージシャンが沢山です。
素晴らしいです。そして、面白いです。
もう、しかし、本当に終わった後は、放心状態。
ふらふらと大阪に向かいましたよ。間違って東北新幹線に乗ろうとしたりしてね(笑)。
窓から眺める夕日がとっても綺麗でした。ええ、もちろん、ぷ、は頂いておりましたよ。
格別でしたよ(笑)。
ではー。