今日は幾分寒さが和らぎ、過ごしやすい感じの陽気でございました。
とはいえ、へたに暖かいと、持って出てしまったマフラーなどの所在がこまるのですよね(笑)。
夕方、N本工学院での授業を終えて、また特急に乗って都内へ戻り、T京音大へ急ぎました。
今夜は、また先日とは別な4年生の卒業制作のレコーディングでピアノの録音があったのです。
T京音大のレコーディングスタジオには(S足学園音大もなのですが)、とても良いスタインウェイのグランドが入っております。
大きさもフルコン(フルコンサート・サイズ)ですので、しっかりと大きな音で鳴ってくれます。
スタインウェイは、ほんとうにどんな音楽にもマッチしてくれるところがあって、
分かりやすく言えば、外国製品ですから、洋楽になるのは当たり前としても、ちゃんと邦楽にも合う音なのですよね。
僕は、これが実に面白く思うのです。
まあ、もしかしたら先入観なのかもしれませんが、
例えば、僕の大好きなカワイのピアノは、やはり日本の音がするように感じます。
それもまた、安心するといいますか、いいところなのですけれどもね。
スタインウェイは、一聴して、海の向こうの音、なのですが、
でも、なんでこんなに何にでもなじむのでしょう。
クラシックは勿論、ジャズでもばっちり。
ポップスでも、ブルースでも、ロックンロールでもばっちり、「これこれ!」というハマり具合で鳴ってくれる。
それが、スタインウェイの凄さなのでしょうかね。
いやはや、こうして、スタインウェイのグランドでレコーディングができるだけでも、
大学まで行く甲斐があるというものです。
勿論、4年間、一緒に過ごした可愛い教え子の、最後の締めくくりの作品に参加できたことは、この上なく嬉しい事です。
この教え子は、来年度の春から、ポップスの作家事務所に所属が決まりました。
いつか、彼女の”プロとしての作品”を、テレビやラジオなどで聴ける日を心から楽しみにしているのです。
先ほど、録音を終えてのひと時に、ちょっと昔話になったのですが、
「1年生の時の自分の曲なんて、今、聴けたものじゃないです。やばいですよ(笑)」
と笑っておりましたが、
でも本当に、
成長するのですよ、ちゃんと。
嬉しいものですね。
さて、明日も、またもや、T京音大でございます。
また、未来のプロのたまごたちとの、楽しい時間がまっております。
ではー。