夕方帰宅すると、ひどく小腹が空いていたので、
まだ仕事が残っているということで、開戦チラシ寿司を。
絶対に足りない自信がありましたので、戸棚に買い置きしてある赤いきつねうでんもプラスしてね。
蓋を押さえてくれているのは、その名もまさに「Cupmen(カップメン)」。
ま、menと言っても、一人なんですけどね。「カップマン」じゃ、なんかしまらないですものね。ワンカップ飲んでるおじさんみたいだし(笑)。
プレゼントとしていただいたものなのですが、このように大変重宝しております。。
「・・・んなもん、箸で押さえておけばいいだろう」と仰るなかれ。熱に応じて、身体の色が変っていくあたり、なかなか可愛らしいと申しますか、楽しいのですよ(楽しい・・・のかな、実際(笑)?)。
合わせて3分で平らげてしまい(待ってる時間の方が長い)、余裕でもうワンセット・・・と思いきや、さすがにそうも行かず。食べ過ぎると眠くなるのですよね、何があろうと。
というわけで、昨日のブログに随分時間を投じましたツケが回ってきまして(いや、楽しみながらあれこれYoutube見ながら書いてたせい、なんですが(笑))、今日はまだやらなきゃいけない仕事が。
・・・でも、つい楽しくてハモンドのサイトとかYouTubeを見ちゃってる僕をどうかお許し下さい(誰に言ってる?)。
なので、さらにやることがたまって行くのであります。
そうだ・・・。
・・・偉大なるロックボーカリスト、ロニー・ジェイムス・ディオが16日に亡くなりました。あのメロイック・サインを世に出した人なんですよ(こちら)。
高校一年生の時に、ディープ・パープル脱退後のリッチー・ブラックモアが作ったレインボーの初期、ディオが在籍していた頃の名曲「Stargazer」とか「A light in the black」をやったのを思い出します。
「A light~」のキーボード・ソロは、これはminimoogっぽいですねぇ。ワウがかかってますけど。ディオ関連のYoutubeを色々見直してて、改めて気付きましたよ。高校生のころは、そこまでは考えて聴いてなかったんですね。
しかし、ディオの声とか歌い方って、本当にドラマティックで太くて、かっこいいです。この人がいなかったら、ハードロック・ボーカルのスタイルそのものが今とはかなり違ったものになっていたんじゃないでしょうか。「メタル界のサブちゃん」なんて言われたりしますが、それも勲章ですよね。
名曲「Kill the King」を歌っていたKingが、天に召されてしまいました。
そして、同じ日、ジャズ・ピアニストのハンク・ジョーンズも亡くなりました(こちら)。・・・なんて日だ。
1918年生まれの91歳。ジャズの生き字引であり、歴史そのもののような方です。ジャズファンで、その名を知らぬ人は一人もいないし、その演奏を聴いたことが無い人も皆無でしょう。
僕の大好きなピアニストのキース・ジャレットは、毎日、キッチンでジャズ専門のラジオ・チャンネルをかけているんだそうです。そのチャンネルでは、現在活躍中の世界中の有名無名のジャズメンのライブ演奏がずっと流れているんだそうです。
キースはあるインタビューで嘆いていました。
「・・・残念なことなんだけど、“ジャズが弾ける”ピアニストなんて、もう全然いないんだ。ジャズのスピリットを持っているピアニストは、もうみんな消えてしまったんだよ」
と。
そんなキースがある日、ある演奏を耳にします。
「おお、ジャズだ!本物のジャズ・ピアニストの演奏だ!彼は誰だ?」
と思ったら、それはハンク・ジョーンズだった、というのです。
「自分でも笑ってしまったよ。僕が聴いて育った人の演奏だったんだもの!そうさ、彼は今も現役なんだよ。素晴らしいことじゃないか」と。
キースもきっと、今頃、悲しんででいることでしょう。「また一人、本物のジャズ・ピアニストがいなくなってしまった」と。
名盤、1958年のアルバム「Somethin' Else」から、誰でも一度は聞いたことがある曲の名演、
「Autumn Leaves(枯葉)」
マイルス・デイビス、キャノンボール・アダレイ、サム・ジョーンズ、アート・ブレイキー、そして、ハンク。すんごいメンバー。すんごい演奏。こういうのを、その場で(集まって30分とかで)一発でやってしまうんですからね。そうそう、細かいポイントなんですが、ベースのフレーズのノリが曲の最初と最後で変っているのがお分かりになりますか。こういうのも、アドリブの世界、一発録りのジャズならではですね。
そして、晩年の映像から、
「You Don`t Know What Love Is 」
メンバー構成から多分、2006年か07年あたりだと思います。85歳は過ぎてるんですよね。渋いです。しびれます。このおじいちゃんが、“ジャズを創った”一人なんですよ。カッコよすぎる、おじいちゃん。
そうそう、なんと、あの1962年、ジョン・F・ケネディ大統領の誕生パーティで、マリリン・モンローが歌った「ハッピー・バース
デイ」のピアノもハンクが弾いているのですよ。本当に、歴史そのもの、といった人なんです。
ハンクが昨年、90歳の時に「東京ジャズ」で来日した時(勿論放送は録画して保存してあります)、キーボード・マガジンのインタビューにも応じていて、「今でも、毎日練習しているよ」と言っていたのが印象的でした。90歳にして、「もっと上手くなりたい」と。
『努力の人であり、日々のトレーニングを欠かさず、移動中も握力を鍛えるボールを離す事は無かった。「200歳まで演奏を続ける」「練習は、1日休めば自分に分かる。3日休めばカミさんが分かる、7日休めば仕事が無くなる」が口癖だった(Wikipediaより)』
うん、練習しよう・・・練習します。
R.I.P. ロニー、
R.I.P. ハンク。
素晴らしい歌と演奏を、ありがとうでした。
ではー。