ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




遠い古、学生の時に買ったシンセ(キーボードね)を、どなどなしてきました。

大学3年生、まだ現役バリバリのアマチュア(笑)だった時に、ヤマハで荷物運びのバイトをして買った、ローランド社製の(←こう書くとなんかシュールだな…(^^;))「D70」というシンセです。

プロになって、初めての仕事でも一緒でした。そしてそれから長らく、メインシンセとして活躍してくれました。

バンドでデビューした時も一緒。クルマでの全国ツアーでボロボロになったケースと赤い「SHADYDOLLS」のステッカー。

その後も、ZIG○Yさんや高○克典くんのツアーやレコーディングでも随分活躍してくれました。

それと、ちょっと後に買ったミキサーもローランドの「M-160」。これは、師匠の厚見さんを真似て買ったんでした。

でもさすがに速い時代の変化と経年劣化でどちらも現役としては使えなくなり、ずっと隠居させてたんです。

楽器ってね、使わないでしばらく仕舞って置くと、大抵ダメになってるんですよ。

幾つか鍵盤は接着剤の軟化で下りなくなり、液晶は焼けて見えなくなり、ミキサーはほとんどのチャンネルでガリ(←錆びとかで出る、ガリガリというノイズ)が出てね。

それでもずっと手離せなかったんですが、今回思いきって、リサイクルショップに…どなどな。

僕にとっては思い入れがあっても、単純に品物としては、まぁあのくらいの評価なんでしょうね。妥当だと思いましたので、サインして引き取ってもらってきました。…ラーメン三杯分くらいでした。

でも、最後に写真に撮ったし、こうしてブログに書いて、これでさよならとします。

今まで、ありがとなー。いい人に買われるんだよー(´・ω・`)/~~。



…って自分で買い戻したらオカシイね(笑)。


ではー。

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たった今、全ての段ボールが開けられましたー。

(v^ー°)やったやったたたー!

思えば短いようで長い道のりでした。毎日毎日、「あれもせな!これもやらにゃ!」と追われ続けた三週間。

でも、その分とっても(…必要以上に(笑))充実してました。なんか、これはこれでね、ひとツアー終えたような達成感がありますよ(笑)。

ドラえもんがスモールライトを出してくれてたら、楽器や家財道具一式ぜーんぶポケットに入れて手ぶらで引っ越し出来たんですけどね(笑)。どこでもドアも良いんですけど、アレ、両開きじゃないからね、ちょっと通らないものがあるからね(笑)。

しかしどうもウチのドラえもんは、何をお願いしても「う~ん。まずは自分でやってみなよ」としか言いません(笑)。


でも、やっぱり苦労して手にに入れたものの方が嬉しいですものね。大切に住まわせてもらいますよ('-'*)。

キタハラ&ミムー引っ越し屋さんにもお世話になったなー。昨日もテレビを台に載せるためだけに来てくれたしね(昨日の写真はミムちゃん撮影でした)。


さて、今回ただ一つ(←でも大きな買い物でしたが。清水の舞台をよじ登ったつもりで(笑))新しく仲間入りした52インチキテレビくんに映画でもみせてもらいます。

フフンフ~ン(~o~)

ではー。

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えー、昼間は失礼しました(笑)。

さてさて、お陰さまで、どうにかリビングに関してはは8割がた片付きまして、ようやくひとごこちです。ふぃ~(^^ゞ。

そして、先ほど引っ越しの前つんのめり勢いの余波でポチッと買ってしまった大きなモノが届きましたした。

私、お初になります、液晶てれびじょーん。SONYさんのブラビアXさん。

サイズも勢いの余波で(笑)大盛りの52メートル型にしちゃいました。

この写真じゃ十分には伝わらないかもですが、さすが52ミリともなるとなかなかの迫力であります。


…いや、もとい52インチね。52インチキ、じゃないですよ(笑)。

う~早くゆっくり映画観たい~。

…でも今夜も、


まだアケアケが…あるんですよなー。きゃー(笑)。


ではー。

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うーむ。





ではー。




…って、だけか~いっ(*`Д´)ノ!!!





なんて自分でツッコんでみる夜半前のひととき(笑)。

さぁて、もうひと頑張り。
なんとしても、早くやらないとなんですよ。

あいますと!

あいはぁふつぅ!

あら…「愛は普通」って変換したぞ。



なんか…どうなんだろこれ(笑)?


ではー。


出刃ー。


だって、こんどは(笑)。



じゃほんとに(笑)、



ではー。

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ゴマ。


ならぬ、ひらけー…段ボール(笑)。

昨夜は、あれから徹夜になりました。

すっかり太陽が昇るまで、ひたすら段ボールアケアケしていました。時代劇風に言うならば、ちぎっては投げ~、ちぎっては投げ~、な感じで、つまり結局「初夜」は無く、朝まで段ボールとのオールナイトパーレーでした(^^ゞ。

しかし詰める時とはずいぶん違ってね、何でしょ、なんかトラックに入ってきたマラソン選手みたいにスピードアッブ。ラストスパートの気分で、「まだまだぁ~!\(ΘoΘ)ノうりゃあ」。何事もそうのだろうとは思いますが、人間、ゴールが見えるとまたどこかからか、妙な力が出るものなんですね。

少し寝ましたが(秒落ちでした(笑))、どうも落ち着かなくて、やっぱり朝からニホドキドキ。

今日は役所や関係各所に届けも出しに行ったりしつつ、そして必需品の買い物やら何やら…後はとにかくひらすら開けゴマ、ゴマ、ゴマ(笑)。

その甲斐あって、最終的にトータル44箱にまで上りつめた段ボールの(しかし最後の最後は、もう段ボールも貰いに行く時間も無くなり、ビニール袋に投げ込んでました(笑))のうち、七割近くのアケアケが終了しましたです。

荷物達も「ほう、ここが新しいオレの居場所か」と、どんどん落ち着いて行ってくれましたし(←まだこれから「やっぱあっち」って動かすかもだけど(笑)、一先ずね)。

しかし、今朝方もそうでしたが、また目がまわって来ましたよ(笑)。

…頭痛、肩こり、冷え、目眩なんかには縁の無い人間だったはずですが、さすがにもう視点が合いませぬ(笑)。

明日は早いし、なーんかいつもの面白いジョーク(←えっ(笑)?)の一つも言えぬまま、今日はこの辺ですんずれーします。

ではー。

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やぁ来たよ(‘∇‘ )ノ”

初夜であります。


しかし、これは…(;^_^A


…今夜は長いぞー(笑)。


とゆーわけで、早速、





ではー。

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目を覚ますと、カーテンの向こうはざんざんと雨の音。

予報で1日中80パーセントって見て知ってたけど、今日ばっかりは「うわーやっぱりかぁ。まいったなぁ…」

でもね。

ハイエース借りて、荷物を積みに戻ったら、

嘘みたいに雨が止んでね。
そのままポツリとも降って来なかったんですよね。


はれおと…


こ、なんですよ。こう見えて(笑)。


今日はボルボとの二台体制。パワー110。

助っ人の決死の(笑)助けもあって、お陰さまで今日は大捗りでした。

さて、いよいよ明日、最終日。


そしてスタートの日です('-'*)。

よーし!


…食べるぞ~(・~・)モグモグ!


それいっつもじゃーん(笑)。

-----追記------

只今、三時過ぎです。テレビもないし、CDデッキもないし。シーンとした、何にもなくなった部屋でこれを書いています。


ほんとに今日は大量の荷物を運びました。ハイエースとボルボ両方に満載で三往復。昨日はボルボだけでしたが、やはり満載で三往復。そして、明日はトラックに来てもらって大きなものを。最後にボルボで運び出すものもあります(これを書いているパソコンとかね)。

うーむ。


新居に雑然と置かれたモノ達を眺めて、「僕はいつの間に、こんなにも沢山の荷物と一緒に生きる人間になってたんだろう」、ってちょっと恐いような、妙な感覚に陥りました。

自分ではね、そんなにモノが多いほうだと思ってなかったんですよ。いや、特別少ない方だとも思ってはいませんでしたが、でもあまりにもモノで溢れかえった部屋は苦手ですし、何もない空間ってそれなりに必要だなって思いますし。だから気持ちは「なるだけ最小限、必要なもの。それと、どうしても好きなものだけ」って思ってたはずなのに。

引越しで部屋から運び出される、モノ、モノ、モノ。荷造り作業に入る前に、一度整理をしたはずだったのに、モノ、モノ、モノ。「今週のビックリドッキリメカ~」かいな(←分かる人は、絶対に僕と同世代ですね(笑))。

 

でも、運びながらも「これ、全部必要なんかいな?」って、自問しながらの作業でした。でも、「いらない」って決断しきれてなかったから、やっぱりまた持って行くことになったわけですよね。実際、今の所よりも少しですが広くはなるので、入らないわけじゃないし、って気持ちもどこかにあるにはありました。

で、さっき新居で荷物を眺めて思ったのが、「いる、いらない」っていう二元論じゃなくて、「あってもいいけど、捨てる」っていう選択肢を付け加えて常に考えてなくちゃダメなんだよな、ってことでした。

今までの家からも、今回大量のゴミ袋行きのモノ達がが出ました。いわゆるゴミ箱に捨てたものじゃなくて、でも、ゴミ袋行きとなったもの。明日、この部屋から最後に運び出すものって何なんだろう、って考えたら、「・・・『ゴミ袋』かもしれないな」、って思ってね。ゴミって言うとアレですが、要は不要だったもの。

もっともっと、身軽になれるんじゃないかって、気がしてきています。

「モノを減らすには思い切りが大事」って知ってた気がしてたけど、実行できてはいなかったんだな、って、ホント思い知らされました。こういう時が、いいチャンスなんですよね。

 

モノを持つって、なんだか豊かになった気もするものだけど、

・・・なんか、弱いな、って思ったりもしました。

 

とにかく、明日全部運びこんだら、もう一度、見直しをします。そして、きっと今回運んだものの中からも、沢山のさよなら品がでることでしょう(勿論、使えるものは「いるー」って言ってくれる人や、リサイクルとかにまわしますよ)。

いや、それをしないと、・・・次の引越しの時、大変なことになるしね。本当に今回はビックリしましたので(笑)。

 

そしていよいよ、明日でしばしPCネット環境ともお別れです。

ブログも、きっと短くなって、

 

・・・きっと、読みやすくなる(笑)。

 

!ここでも同じく物量の問題がー(笑)。

ではー。



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夕方までは「これで雨なんか降るんかいな」というような好天気に恵まれました

契約もゴキゲン模様で済みまして、鍵を頂いて。

「これは、幸せの扉が開く鍵ですか」と訊きましたら、「えぇ、全開になります」というご返事が、

・・・あったらいいね(笑)。

 

とにかく今のうちに、とボルボ(←引越しパワー30のね(笑))に段ボールに入れ辛かった物をガンガン山盛り大盛りに積み込んで、北原引越しセンターくんと新居へドライブ(ミムー引越し・・・もういいか(笑)、は今日は用事でお休みでした。明日はまたガンガン働いてくれるそうですが(笑))。

さてと。

まずはざっとそーじきかけて、ぞーきんかけて、いくつかの部屋には無事に届いた新しいカーペットを敷いて。

それからガラーンとしたまだ何もないリビングの床にあぐらをかいて、二人でお弁当を食べました。ドリンクは2ℓパックのお茶をそれぞれ、そのままね。カーテンも付いてない窓からは、ポカポカと春の陽射し。「このあたりになんかアレおいて、こっちにはあんなの買って来て」と、あれこれ想像しながらご飯。こんな食事も、今日しか出来ないしね、なんか楽しかったですよ

さてさて、それでは決め手のロの字型キッチン、お見せしちゃいましょう。コンロの左も収納。手前側には冷蔵庫スペースがあって(シンクのちょうど反対側)、その周りもグルっと囲まれてて、それ全部天井までの収納、収納、収納。そんなに何を入れるんだー(笑)。もう、なんならここにでも住めるかもよー、立って寝れば(笑)。入り口のスリットから入って真ん中に立つと、ぐるりと四方を囲まれて、なんだか落ち着く感じがしたのね。これが・・・決め手ね

3口コンロ&グリルの下のは、ずっとオーブンだとばっかり思っていたんですが、なんとオーブン&電子レンジだったことが判明(笑)。こりゃ便利

なので、僕が持っている結構新しい電子レンジ&オーブン(←オーブンはあんまり使ったことがない)は、北原引越しセンターくんにプレゼントしちゃうことにしました

さて、明日に向けて、もうひと仕事ー。これから今までのワークスペースのばらし作業が待っているのです。

それが終わったら、すっごく頑張ってくれた北原引越しくんには、今日はさらにパソコン用ディスプレイをプレゼントー

えぇい、何でも持ってけー(笑)。

でもその分、明日のワークスペース作り、ヨロピクねー。ワクワク。

ではー。



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朝5時前という、なんだか変な時間にパッチリと目が覚めてしまい、「こんな時間に起きちゃったらキースの頃にヤバくるなるぞ」と思って頑張って目を瞑ってみたんですけどね、全然眠れなくなっていました。部屋がとんでもないことになってるので、空気が落ち着かないのも一因なんだと。

でもね、仕方ないので、じゃあ。

ベッドで、

・・・ぷしゅ

こういう時、グリーンラベルは軽くて良いです。考え事をしながらゆっくりと一本飲み干す頃には、また程よく頭が寛いできて、いつのまにか眠ってました。

 

しかし今日は天気が良かったですねー。まるで夏。クルマの外気温計は「36度」になっていましたよ。でも、今日はちょっとやっておかなきゃいけない力仕事が残っているので、気合を入れて。バラして捨てなきゃいけないものがあって、管理人さんに「ノコギリ貸してくださーい」って借りに行ったら、「あーいいですよ、いいですよー。そんなの私が暇な時にやっておきますから。今は色々大変でしょ?そんなのやってたら疲れちゃうから」って。すっごく助かりました。お礼に、ガーデニングの好きな方なので、僕が使ってたバケツとスコップ、それに植木鉢なんかをキレイに洗ってプレゼントしてきました。って、普通もっと甘いものとか持って行きますよね(笑)。これじゃ不用品を押し付けたみたいじゃんね(笑)。いや、全部終わったら行きますってばー。でもホント、いい管理人さん。ありがたいなー。

池袋まで、電車で行く事に。今日も結局本は読めず。電車の中では何も考えずにボーっとしてました。僕がボーっとしてるってのは結構無いんで(←要するに、貧乏性(笑))、自分でも「ほほー、これがボーっとするって感じだね。めずらしいなぁ」と、なんだかオカシクなりました。・・・可笑しくなりました、って書こうね(笑)。

いよいよ、明日は契約日。新居の鍵を貰う日です。引っ越ししよう、って決めてから二週間。毎日、なんだかやけに慌しかったなー。やる事が後から後から沸いてくるしね。こんなに慌しかったのも、久しぶり。もうね、この二週間を思い出すと、なんだかオカシクなりm・・・(笑)。

この駅から電車に乗るのも、今日がたぶん最後。この駅に帰ってくるのも最後。この階段を上がるのも、この改札を通るのも、こうしてこの町の景色を見るのも、たぶん最後。この部屋に帰ってくることは、まだ何度かあるけれど、もう、今まで住んでた部屋じゃなくなってるし。寝てても、キッチンに立っても、トイレに入っても、もうなんだか知らない部屋みたいです。6年かけて作ったものを、ほんの一週間で、自分で壊したわけです。

そんな日に、キースのライブ。

先日よりも、彼に近い席。彼の指先の動きが、よく見える。時折、彼が次の音を選ぶ為の一瞬の逡巡までもが、見えるようでした。それにしても今日の演奏は、また凄かった。一曲目(←曲と言うか何と言うか)だけで、40分くらいはあったでしょうか。物凄い集中力。そんなキースの演奏の迫力に、今日は咳払いも全然少なくて、僕も集中して彼の音宇宙に浸ることができました。あの「ケルン~」を思い起こさせるような、神々しいようなね、とびきり美しい演奏も聴けました。今回の来日の最終日ということもあってか、渾身のピアノ、といった感じがしました(彼はいつでも渾身だけれど、それでも)。

そして、アンコール。

万が一の時に口にあてがう用にと、手に持っていたハンカチ。まさか涙を拭くようになるとは思ってもみませんでした。ピアノの演奏を聴いて、あんなに涙が止まらなくなるなんて・・・。ほんと、恥ずかしいくらい泣いてしまいました。

最後の夜、最後のピアノ。

この「家」で過ごした、この6年。家族の元を離れてから、一番長く住んだ家でした。だから、楽しい事が、たくさんありました。でも、辛いことも・・・ありました。

明日、新しい鍵を手にして、どんな生活が始まっていくのかな。いや、その生活は、自分で作るんだね。また一からね。

 

ま、アセらず、サボらず、行きましょう(笑)。皆さんも、よろしかったら、そんな感じで、日々を楽しんでね。

 

今日は話が行ったり来たりしてますが(笑)、

しかし、キース・ジャレットという人と同じ時代に生まれて、彼の音楽に生で触れる事ができて、本当に良かった。間違いなく彼は未来で、「あの」という冠詞を付けられて呼ばれる人だと、心から思いますから。

会場で「ラ・スカラ」という彼のソロ・ピアノCDを買って帰ってきて、今それを聴きながら書いておりました。素敵すぎ。・・・すぎ、ってこたーないね(笑)。

さて、明日からの大移動に備えて(←三日かける(笑))、まずは、

・・・ぷしゅ、だね(笑)。

ではー。



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パーレー中です。


部屋の中で。


北原くんちの(笑)。


---追記。---

部屋の提供は北原引っ越しセンターくん。

そして、七輪の火起こし担当はミムー引っ越しサービスくん。

 

今日のメニューはソーセージ、野菜各種、焼き鳥、お肉類などなど。

いやー、普通の素材も、炭火で焼くと美味しいこと、美味しいことー

 

・・・僕?

僕は下ごしらえ担当(←切って盛るだけ(笑))。あとは食べて飲むだけ

 

このオニギリも僕が握りましたー

そしてワインを二本ほど空けて、只今帰宅。明日もあるしねー。いよいよギアは3段ですよ。てーへんだっ。

 

若い二人は、まだまだ絶賛炎上中ですが、僕は天井まで段ボールの積みあがってる殺風景な部屋で、これからDVDを観なきゃなのです。このところ正直ヘトヘトなんですが、それでも眠い目をこすりながら、毎日一本は観ております。映画、大好きー

 

最近観た中では、米コロンバイン高校での銃乱射事件を扱った「エレファント」、それと選挙運動中に暗殺されたロバート・ケネディ(ジョン・F・ケネディの弟)の大統領選を舞台に、悲喜こもごもな様々な人間模様を扱った「ボビー」、それと、やはり色々な人間たちの人生をオムニバス的に描いた「クラッシュ」。この三本はお勧めです。

「エレファント」は悲しく切ないけれど、これは実話なのです。でも、そんな題材を感傷的になりすぎることなく、淡々と描いている映画で、ある意味、とてもスタイリッシュです。これは、マイケル・ムーア監督の「ボウリング・フォー・コロンバイン」を併せて観ると、より理解が深まると思います。アメリカの大きな病巣である、銃社会の現実が見えてくると思います。

「ボビー」は人種差別の問題についても扱っていますし、ケネディ大統領候補の当時の本物演説は、やはり人種問題、そして戦争、国家間の問題について明確に実に正しいと思われる道(理想の世界のあり方として、ということになりますが)をわかりやすい言葉で教えてくれます。役者陣も豪華で、演技派が揃ってますので、その点でも見応えがあると思いますよ。

そして、「クラッシュ」。僕はこういう映画、大好きです。テーマは、「愛」、なのかな。切ないけれど、どこか暖かい気持ちにもなれます。

ではー。



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ラーメン屋さんに入って、「すいません。段ボール定食下さい」って言いそうになるくらい、段ボールと仲良しになってますので、間も無く会話が出来そうです。

「うおー、そんなの入れんなー。おれは重たい本類は嫌いなんだー。」「なにおー!」「食料品にしてくれー。軽いしー。」「わかった。じゃ、調味料入れるか。油とか、醤油挿しとか」「あ、・・・シミになるから、一旦袋に入れてね。」

なこたーない。

段ボール、追加で買いに行ってきましたよ。いやー、ほんと、こんなとは。

あ、ご存知だとは思いますが、段ボールはホームセンターやスーパーなんかで無料で貰えますからね、お時間に余裕のある方は、是非ね。ただ、大きさが不揃いになるのと、選ぶ手間がかかりますけんども。・・・けんどもーっ。ケン共ーっ!

なんだなんだ(笑)

買う場合は、ネットで「広告入り段ボール」ってのがありますから、それ、オススメ。普通にホームセンターで買うと一枚150円~180円くらいですけど、広告入りをネットで買うと一枚30~40円程度で手に入ります。お時間に余裕があれば、これがいいかも。引っ越し屋さんでは、一枚200円とかだしね。無料サービス!って業者さんでは、当然その分、引っ越し代金に組み込まれているということを、お忘れなくー。

さてさて、今のところ、28箱ほどになっております。元々段ボールに入れて保管していた資料類を併せると、現在うちには36個の段ボールがあります。そして、おそらく40は超えるものと予想されますので・・・とにかく今は地震は来ないで欲しいです

今日は助っ人がもう一人来てくれました。だいぶお馴染み、ミムーこと、三村くん。彼も昨日「僕にも手伝わせて下さいよー。明日行きますー」って電話をくれました。なんとまぁ、仕事が丁寧なこと。「じゃミムー、このラック、悪いけどバラしてヒモで縛っておいてくれるかな?」って頼んだら、ものの10分で「終わりましたー」って言うんで、見に行ったら、ビクともしない、完璧なヒモ掛け。売ってる状態みたいになってました。「僕、こういうの大好きなんですよー。」

楽器とお酒の好きなミムーには、使ってなかった機材をいくつかと、買い置きしていたお酒を数本と、健康器具(笑)、あと色々たくさん・・・お土産に、お持ち帰りいただくことにしました

そして、昨日から一足先に現場に入ってくれているのは、ツアーでマニュピレーターをしてもらっていた北原くん。ひょろっと見えて、けっこう頑固な九州っ子です。「じゃ、次はこの食器類、詰めようか。」って二人で始めたんですけど、まぁ、丁寧だこと。彼にとっては初めて見る食器なもんだから、一枚一枚、重ねて大きさを確かめて、ていねーに新聞紙で包んで、見事に詰め込まれた段ボールを作り上げてくれました。「北原は真面目なんだねー」と言うと、「いやー、こっち出てきて、仕事で鍛えられましたから。いい加減に仕事したら、すぐ先輩に『テメー、何やってんだよ!』って怒鳴られますし(笑)」

そりゃそうだ。彼らスタッフさんが縁の下できっちり丁寧な仕事をしてくれるから、僕達は安心してステージに立てる。そしてその先に見えているのは・・・。彼らが小さな事の一つ一つを緻密にやるクセが付いてるのも、やっぱりお客さん達の為なんですよね。そして、その恩恵に、僕は仕事だけでなく、引っ越しでも授かっているという(笑)。ありがたいです。

え?僕の詰め方?・・・まぁまぁ。いや、そこそこ・・・ちゃんと・・・やってるつもりですけども(笑)。

いやー、とにかく、ほんと助かります。

北原くんには、「うわー、一年前からずっと買おうかどうか悩んでたんですよー。」と言うので、自転車、それにいつかメインが壊れた時用に、とサブで持っていた(要するに前まで使ってたやつですけど(笑))DVDデッキ、その他、やっぱり紙袋二つ分程のお土産をお持ち帰りいただきました

 

またさっき、古い友人がメールをくれましてねー。「おっつー。ブログ見たよん。引っ越すんだね。ケンちゃんの引っ越し業者としては手伝わないわけにいかないでしょう(笑)」だって。くー(涙)。

確かに彼には過去2回連続で、引っ越しを手伝ってもらいました。とっても頼りになる友人なんです。とっても明るくて、楽しい人で。一時期、毎週二回づつくらい、夜明かしで飲み歩いていた仲間の一人でね。僕の部屋に泊まって、朝起きて「おはよー。ケンちゃん、喉渇いたから、ここにあるテキーラ飲んでいい?」って、朝一からラッパでテキーラを飲んだツワモノです。しかもゴクゴク(笑)。でも、そんな彼の仕事は当時銀行員で、今はどこぞの難しい名前の経済研究所だか、研究機関だかに勤めてるんですよ。たまにテレビの経済ニュースなんかにコメンテーターとしても出たりしてるって言ってたけんども。・・・ケンどもー(なーんか「ん」が入るのです(笑))。しかし人は、見かけとか職業のイメージとは違って、意外な側面を持っている人もいるもんなんですよね、という

 

あー、今日もまにあわず(笑)。

-----

そんなこんなで、只今、家の中はえらいことになっております。段ボールに入れられないモノなんかが溢れかえっておりまして、なんだかリビングのテーブルの上にシュノーケルと足ヒレがありまして、廊下には工具箱とフードプロセッサーが置いてあります。夜中に蹴っ飛ばすんじゃないだろか(笑)。

そして、いよいよ、今日は荷物を食べました

・・・いや、リサイクルショップに、要らなくなりそうな家具を持って行って、引き取ってもらって。そのお金でラーメンを食べたので(笑)。なのでなんか、「おーホントに荷物、食べたなー」って感じがするんですよね。いや、美味しかったなー、あの棚ラーメン(笑)。

さて、いよいよ引っ越しまであと僅か。今日は荷物の量を見た二人の助手の、「ケン坊さん、絶対そうしましょう」っていう提案で、引っ越し業者さんとは別に(笑)、事前にハイエースを一台レンタルすることにしました。「ハイエースは無敵です。80ですよ、パワー。ボルボは・・・そうだな、30位ですから、・・・あれじゃボスキャラが出てきたら負けちゃいますから」って。なんじゃその例えは。ま、わかるけども(笑)。

その分、機材に強い(←しかも機材大好き)の北原くんが「引っ越したらすぐに練習とか作業は出来るようにしたいですよね。ハイエースで先に運び込んで、ケン坊さんのワーク・スペース、かっこいいの作ります。大丈夫、任せてください。ってか、そっちがメインの仕事ですから(笑)」って言ってくれたし。プロの彼に任せれば安心。なんだか「作業効率を考えるとですね、やっぱりこれは左手側のこの高さがいいんですよ。で、これはですね・・・」って色々考えてくれてるようです。楽しみー

 

で、ここで発表があります。えー、引っ越しに伴い、いよいよこのブログ・・・

 

 

 

 

・・・の写真が小さくなります。10日間くらい(笑)。細々とですね、あのモヤモヤしたパンダくん画像(笑)と共に、更新はしようとは思ってますけれど。あ、まだあと2~3日は繋がってるので大きいので上げられると思いますけどね。

今回、ネット環境も少し強化する予定なので(CATV回線30MB→Bフレッツ100MB)、工事待ちでしばらく使えなくなるのですよ。どんなかなー、旅行でもないのにネットの無い環境って。久々ですから、なんか新鮮かもー(笑)。まぁ、集中して部屋作りにいそしむとしますかね

さて、明日はシュノーケルをシューノーケルしなくては。シュノーケル・・・シューノー・・・しゅうのう・・・収納。

・・・

いいんだ、ひえピタみたいな(←さっきその辺で見た(笑))冷やかな目で見られても。

明日もう一日頑張れば、明後日には、もう一度キースに会えるから

ではー。



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役所に、必要な手続きをしに行きました。契約に必要な書類も揃えなきゃでしたし。

何度も何度も書かされる、名前と・・・電話番号。ほらー(笑)。

混んでいたので、番号札を取って、待ち時間を訊きました。「すいません、おそらくお呼びできるまで、20分くらいは掛かるかと思います。」とのことでしたので、役所の中にあるレストランへ。

レストラン、というより食堂って感じのお店。午後も3時を少しまわってましたので、お客さんは一人きり。6年もこの街に住んだのに、ここに入るのは初めてでした。

ちょっと薄暗い店内(←古いお役所ですからね)とはうらはらに、「いらっしゃいませー!」と明るく元気な女性の声が出迎えてくれました。

「ハイハイ、ゴチュウモン、ドウゾー!」と、中から出てきたその人は、褐色の肌をした外国人の方でした。お年の頃は、・・・僕くらいかな。最初の一言が普通に流暢な日本語でしたし、役所で働く外国人の方というのも珍しいなぁ、と、ちょっとびっくりしましたが、「へー、いいなぁ、こういうのって。」と思いつつ、

「えっと、生姜焼き定食の、ご飯、大盛りでお願いします」、と言うと、「ハーイ、ショウガヤキ、オオモリネー」と、やっぱりイントネーションは外国の方。とっても微笑ましい感じ。「オスキナトコロデ、マッテテネー」。

「(そうだなぁ、あと、何か小鉢ものを)」・・・と思ってみたものの、お昼時に全部売切れてしまっていたようで、カウンターにはもう何も残っていませんでした。「ま、いっか」と、席に座って、「この役所に来るのも今日で最後か」。すぐ傍にはよく通ってた図書館もあります。「あー、あそこで本を借りる事も無くなるんだな」と、ちょっとだけ感傷に浸ってみたりしつつ、窓の外の景色を眺めていました。

「ショウガヤキー、オオモリノカター、デキタヨー!」しら

・・・(笑)。なんかね、やたらと和むんですよね。

ここはセルフサービス式。受け取りに行くと、ビックリするくらいの山盛りご飯。丼を二つひっくり返して重ねたような感じだったんですよ。「特盛り」ってのもあったみたいだけど、一体どんななんだか(笑)。生姜焼きもたっぷり三枚のお肉。ワカメのお味噌汁にサラダに、・・・あれ?

彼女はちょっと小さな声で、「シラスオロシ、アッタカラ、サービスシトクネー。ヨカッタラ、タベテネー」。

お盆の脇に、たっぷりの大根おろしに、シラスが乗った小鉢が。「え、いいんですか?」と訊くと、「タマタマネー!タマタマーッ!」と言って彼女は楽しそうに笑いました。まるで、僕がさっき「何か小鉢はないかなぁ・・・」って思ってたのを、優しく見透かしたかのよう。

見せたかったなー。あの山盛りご飯と、真っ白な「シラスオロシ」。役所に行くだけだし、と思ってカメラを持って出なかったのを後悔しました。カメラは、とにかくいつでも持ってなきゃダメですね(笑)。

僕が食べてる間も、彼女はテーブルを拭いてまわったり、お醤油を足してまわったり。こまごまとよく働くこと。

食べ終わって食器を返しに行くと、こんどは彼女は洗い物をしていました。「ごちそうさまでした」って言うと、「アー、オイシカッター?」って訊くんですよね。

「えぇ、とってもおいしかったですよ」と答えると、すっごい笑顔で「ヨカッタネー、マタキテネー!」って。

・・・うん。ありがと。

でもたぶん、僕はもうここへは来ないんだよな、って思ったら、ちょっと切なくなりました。

生姜焼き、大好きですから、今まで沢山食べました。とびきり美味しいお店も知ってます。でもね、今日の生姜焼きは、お肉はちょっと硬かったけどさ、そんなの全然関係無くって、なんだか今までで一番かも、って思えるくらい美味しかったです。そう感じました。

料理は、やっぱり人が作るもので、その人の愛情も一緒に頂くものなんだなってすっごく思いました。

帰りしな、「どちらからですか?」って訊きました。「タイダヨー。シッテル?キタコトアル?」

「まだ行った事ないんですけど、いつか行きたい国です」と答えると、「キレナトコヨー。ゼッタイキテネー」って。

とっても、行きたい気になりました。こういう時にいつも思うのは・・・本当の外交は、政治家がするものなんかじゃ無いんじゃないかってこと。結局、こういうちょっとした会話や触れ合いが、心からのその国に対する興味とか理解を生むんですよね。この先、タイに何かあったら、僕はシラスオロシと彼女の元気な声を、絶対に思い出しますもの。

 

手続きカウンターへ戻ると、ちょうど順番が来てました。さっき書いた転出届けを出したら、「えっと、あちらの役所ではもうお手続きは済ませられましたか?証明書が渡されたと思いますが」などと言うので、「え?・・・おかしな事を言うなぁ」と思いつつも、

「いや、あっちにはこれからです。えっと、まずこっちで転出の手続きをしないとです、よね?」

と言いながら、役所の方が見ている、自分で書いた書類を見ると、

 

新住所と旧住所、逆じゃーん。またここに越してくるつもりかーい

 

って、最近おっちょこ話ばっかりよく書いてるんで、おそらく皆さんとしても、・・・笑えるような、もう笑えないような・・・感じだったりして(笑)。疲れてる、って事にして置いてください。・・・え?無理?もー(笑)。

 

今日は、助っ人が来てくれました。かつて一緒に俊くんのツアーを回ったことのあるスタッフの一人が「ケン坊さん、引っ越しするんですって?荷物まとめてます?まぁとにかく今から行きまーす」ってメールをくれて、本当に(勝手に(笑))来てくれました。いやー、ものすごーく助かったー。二人だと、倍ですもんね。いや、エネルギーは倍以上ですね。「じゃ、明日も来まーす」って、ニコやかにさっき帰っていきました。お礼にひとまず、ラーメン(チャーハン付)、ご馳走しましたよ。

ありがたいですねぇ

しかし、段ボールが今の時点で、既に18個になっているのは、何故だ(笑)。今のところ、あとDVDや資料類、譜面類、それと本を詰めただけなのに。まだキッチン周りなんかまるで全然手を付けていないというのに!しかしね、・・・CDが2千枚近くあったのにはビックリしましたよ。最初は、・・・1枚だったのに。

ではー。 



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引っ越し業者から段ボールが届きまして、いよいよ部屋の中が引っ越し風味になってまいりました、段ボールのケンです。どうぞよろしく。

引っ越しを経験なさったことのある方は、きっと体感なさったこととがおありになる思いますが、なぜに段ボールに積める荷物というのは、必ずいつも自分の見積もりよりも多いのでしょう(笑)。

荷物の量の相談をしている時に、引っ越し屋さんに「・・・で、段ボールはお幾つ位でしょうか」と聞かれて「えー、まぁ10箱、・・・いや、もうちょっとあるかな。15箱くらいでしょうか。」と答えましたら「そうですか。では20箱お届けします」と言われましたが、引っ越し屋さん、さすがの読み(笑)。

まぁ、こちらとしてはあまり多く言ってしまって、最初から金額が上がってしまうのもアレだなー、という意識も働いていますし(←せこいか)、そもそも部屋を見回してみて、このラックで2箱だな、こっちの本棚は4箱か。などと考えてみるんですが、実際詰め始めてみると、・・・ほぼ倍は必要になります(笑)。ダンボールはブラックホールではないのだー。何度引っ越しをしてもこの読みは、いっつも間違うんですよー。特に自分の引っ越しの場合は(他人の時は「絶対に多めに用意しなね」って言う(笑))。毎回、荷物の過少申告者ですよ。訴えられますよ(笑)。とゆーわけで、皆さん、お引っ越しの際には段ボールは大量に用意しましょうね

それにしても、部屋に段ボールが積んであるというのは、何と落ち着かないこと

・・・食べちゃうか。いっそ、ぜーんぶ、食べちゃうか

 

今日は午後、牛タンの為に、部屋の採寸に行きました。・・・ジュータン・・・ね、って、わかるか(笑)。でね、「よし、間違いの無いように」って、ミリ単位まで(「3582㎜!」とかね)キッチリ正確に測ったんです。それを、「バッチリ測りましたんで、よろしくです」って、ジュータン屋さんにFAXを流したら、「あー、こんなにキッチリは出ないよ。無理(笑)。ジュータンは5㎜単位が限界だからね。いいや、こっちで頭使って、うまい事仕上げときますから。」だって。すんませーん。ちなみに、ジュータンは最初よりも、数日経つと広がるんだそうですよ。最初は縮んでるんですって。なので、数ミリ小さめにしとくと、使ってるとそのうちピッタリになるんだそーですよ

 

新居からの帰り道に、緩やかな左カーブの上り坂がありました。反対車線を、凄いスピードで走ってくるスクーター。なんだか友人と競争でもしてるみたいに見えました。しかも、まだスピードを上げて、前を行く車を追い越そうとしました。「うわ、危ないな。下りのカーブであんなにスピード出したら、事故るぞーって思った次の瞬間、「あー!」

ガッシャーン!・・・事故りました

僕もすぐにクルマを寄せたんですが、後ろから後続車があってドアが開けられず。でも、見ていたら友人らしきバイク仲間が二人駆け寄っていってて、さらにたまたま横がクリニックだったようで、音を聞きつけたのか、すぐに看護婦さんらしき人が出てきてくれました。歩道に投げ出された彼は、遠目ですが高校生くらいに見えました。地面に座り込んでましたが、頭を動かしていましたから、幸い大事ではなかったようです(ちゃんと調べないと、わからないですけどね)。バイクは、縁石に思いっきり当たってヨレた感じでクラッシュしましたので、・・・結構イッちゃった感じゃないかなー。ショックだろうなぁ

クルマを出した後、ちょっと冷たい事を言うようですが、「でも、ああいう事故しないと、身に沁みてわからないんだよな。」とも思いました。無茶なスピード、無茶な追い越し。あんなこと続けてたら、事故らない方がおかしいですもの。

バイクの事故を目の前で見たのは、今日で3回目です。始めてのときはね、雨降りの夜中に、ガシャーンって音が聞こえたと思ったら、目の前をバイクが横倒しになったまま、火花を上げて10メートル位ザザーッって滑っていったの。結構な大事故ですよ。で、「おいおいー、おだやかじゃないな」って、すぐに携帯で119番しながら駆け寄っていって、「今、救急車呼んだから!」って言ったら、「・・・えー、呼んじゃったんですか・・・まずいなー・・・いや、いらないですから・・・断ってください」って言うのね。でも、全然起き上がれる状態じゃなさそうだし「なんでよ。ダメだよ。すぐに病院に行かないと」って言いながら気付きました。彼は、酔っ払ってました。しかも相当。もー、バ○ちん。すぐに救急車来てくれましたので、引き渡しましたけど 。しょうがないですよね。

 

僕も、大学に入ってから4年ほどバイクに乗ってましたし、コケたこともあります。幸い、誰かを巻き込んだり、車とかと当たったわけではなくてどれも自爆でしたが(←一度じゃない(笑))、それでも相当嫌な思いをしました。自分ではわかってるんですよね、「ちょっと無理したな」って。サーキットみたいに、キレイに舗装されてるところじゃないし、レースで使うマシンはタイヤのグリップ力も全然違うのですから、真似したら大変なことになります。まずマンホール、そして砂や土、砂利。それから横断歩道や止まれのペンキでもツル~ッて滑ります。そして、ヘルメットはしてても、体は剥き身でコンクリートとぶつかるわけですからね。ほんと、怖いですよ

僕、スクーターは特に怖いんですよ。自分が乗ってたバイクは中型で、いわゆるちゃんとタンクがシートの前にあるタイプでしたから。ニーグリップって言って、タンクを膝でギュって挟んで身体を安定させることができるんです。なので、一度だけ借りてスクーターに乗ってみたら、身体が安定しなくて、もー怖いのなんのって。カーブなんて、止まるようなスピードでしか曲がれませんでしたよ(笑)。もうねー、僕にとってバイクはタンクが命綱です。

今はビッグ・スクーターが大流行ですよね。あれも、パワーがある分、結構スピードも出ますからね、僕は見てて怖いです(笑)。しかも、彼女とか乗せてることも多いでしょ。もー、オソロシー(←しつこい(笑)?)。

僕は二人乗りだけは絶対にしませんでした。「乗せて」と言われても、断っていました。まだ後ろに乗る人がバイクを解ってる人だといいと聞きましたが・・・。自分の技術に自信が持てなかったというのもありますが、ああいう不安定な乗り物で、後ろの人の人生まで背負って走るってのは。責任とれません、って思ってね

でもね、高校生の頃は、そんな事考えもしなかったから、友人のバイクの後ろに乗せてもらって、一日がかりで海とかまで行っちゃって。しかも帰りは疲れてグッスリ寝てた、という(笑)。今考えると、よく生きてたなぁ、と思いますよ(笑)。寝てても、ちゃんと捕まってるもんなんですね。頭のどこかでは自覚してたんですかね、これはバイクで、ベッドじゃないんだ、って。それにしても「おい、着いたぞ」って言われて、「え?あれ?・・・あ、バイクか」って感じでしたけど

でもね。バイクは、良い乗り物だと思いますよ。好きですよ。

でもやっぱり乗るなら、一人で気楽に流して走るのがいいな。今からなら、ゆったり乗れるアメリカン・タイプがいいな。実は、最初のバイクが400ccのアメリカンだったんですけどI(その後、レーサー・タイプ、オフロード・タイプと乗り継ぎました)、結局アレが一番好きだったものですから。懐かしいなあ。

でもね、大学4年の時に、コケてね(原因は、前のバイクの急停車。よけようよして、マンホールでスリップ)。その時に、手のひらを怪我して。それでバイク、降りたんですよ。「指だったら、終わりだったんじゃん」、って気付いたら、もう乗れなくなっちゃいました。なので、また次に乗るとしても、ずーっと後。おじいちゃんになってからね。そんで、気ままな一人旅なんて、いいかもね

バイクに乗られてる方、くれぐれも気を付けてくださいね。一生が、その瞬間で変わってしまう事がありますからね。安全運転で、風と共に去りぬ、で

で、段ボールは多めにね(笑)。

ではー。



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どうも。川村ケンの引越しブログへようこそ(笑)。

引越しに興味のある方も、無い方も、そこのお嬢ちゃんも、お兄さんも、はい、ちょっと見てって下さいよー。なんと、今ならこのバナナ、一山で100円だー。どうだー。

・・・うーむ。今日もテンションが変だ。いや、昼間は結構真面目にね、アレコレやってるんですけども。どうも、この入力画面に向うと変になるようです(笑)。しかし、なんでバナナ。食べたいのか。そういえば、ちょっとお腹が減ってるような。

 

人生とは、日々決断の連続だとは思いますが、引越しは特に決断しなきゃならない事が多いのですね。なんか、思い出してきましたよ。忘れかけていた引っ越しモードに入ってきました。只今、ギア二速って感じです

そもそもまず、本当に引っ越すのかどうか、から始まったわけです。転勤や何かならともかく、僕は理由が「気分転換」ですからねー。で、結構悩んで、「よし、引っ越す」と決めてからもまたね。色々と仕事の都合や住んでからの交通の便や、まわりの環境のことなんかを考えながら住みたいエリアを決定して。部屋を探して、これも決定して。

それから、めでたく契約できることになったら、じゃあいつ引っ越すのかを決定して。そしてそれには、引っ越し屋さんも決めなくちゃです。

引っ越しは出来る事は自分で、が基本です。お金はいくらかかってもいいよ、って方は別ですが、引っ越し後には新たに必要なものや欲しいものも沢山出てきますしねー。タダでさえ、首都圏は「礼金」という慣習が残っている地域ですから・・・。無駄な出費はなるだけおさえて、節約できるところはしときたいですよね

そうそう、「礼金」とは。

江戸時代、長屋住まいが全盛だった頃にさかのぼります。例えばそこに一人住まいの人が住んでいて、仮に亡くなってしまった時など、大家さんがお葬式の費用などを持ってくれたんだそうです。あと、時には火事や不慮の事故などの修繕費なんかも。なので、そういった事に掛かる費用分をね、「申し訳ないんで先にお渡ししておきますよ。お手間はかけますが、あとはよろしくです」、というものだったんだそうです。今では、どうでしょう。お葬式、出してくれませんよね。保険にも入る事が義務付けられてますしね。なので、今はその当時のお金のやり取りの慣習だけが残ってしまっている、というわけですから、まったく変な話ですね

また、別の一説には、戦後の焼け野原だった頃、住む所が失ってしまった人たちが、住まいを提供してくれたお礼に、と建物の持ち主に少々のお金を包んだのが今でも残っている、とも言われていますけれど。こういう意味合いなら、少々ならお渡ししてもいいかな、とも思いますけどね。特に、僕みたいに「楽器可」の物件を探さなきゃいけない身には、住める物件が限られてくるので、見つかるとありがたいですもの(笑)。でも、日本でも地域によって「礼金」制度のあるところと無いところがありますよね。無いところは、その分、敷金が5ヶ月とかだって聞きましたが、実際はどうなんでしょ?首都圏から離れた事がないので、よく知らないんですけれども。

 

まぁ、こんな事を手始めとして、引っ越しにはとにかく何かと入用になるものですから、引っ越し屋さんには、大きな荷物だけお願いして、あとは自分で運ぼうと思っています。これで引っ越し荷物の移動費は、激減します。面倒なことは、誰がやっても面倒だということですね(笑)。僕はいつもこうしてるんで、慣れているといえば、慣れてますので大丈夫です。まぁ正直、「詰めて、また広げて」はちょっと気が重いですけど(笑)、一回やってしまえば、あとは当分しなくて良いわけですし、何よりその先には新しい生活が待っているわけですしね。がんばりまっする。

 

そしてその引っ越し屋さん選びも結構色々とありまして。同じ条件で見積もってもらっても、金額はバラバラ。会社によっては倍以上も違いますからね。そして引っ越し代金そのものは安いけど、その分ダンボールが一枚200円ですー、なんてなんて落とし穴もあったりして(笑)。テレビでCMしているような大手は、やっぱり少々お高いですね。あと、無料見積もりお伺いします!って所も。そりゃそうですよね、CM費用や、見積もりに来てくれる人の人件費も、どこかで捻出しなきゃならないわけですもんね。今はネットでまとめて見積もり、なんかもありますから、そういうのを利用すると楽かもです。で、「返答はメールで」とお願いしているにも関わらず、勝手に電話を掛けてくる会社は、大体高いです。今回も、やっぱり大手に多かった。忙しいさなか、電話も、勝手にかけてこられては・・・。大手さん、要注意です(笑)。あとは、電話の対応の具合で判断ですかねー。なんたって会社の窓口ですから、ここがまずければ、後は・・・推して知るべし、です。

 

さらに今日は、カーペット屋さんに行って、カーペットを決めてきました。マンションは例えば同じ6畳間といっても、見事にサイズがバラバラですから、カーペットの使いまわしは効かないんですよね。そんなわけで、新たに素材を決めて、色も決めなきゃで。僕が行くのは、デパートじゃなくて小ぢんまりした個人商店なんですが、友人にも紹介しているくらい、昔からとても信頼しているお店なんです。職人!って感じの社長さんがやっててね。言葉はぶっきらぼうなんだけど、なんか優しいのです。親身になって「あー、楽器置いて?キャスターの付いたイス?そんならそれより、こっちの素材の方がいいな。ヨレに強いから。長持ちするよ。」とか、少し安い方を指差して正直に教えてくれたりね。結局、頼みたかった全部屋分、オーダー・カットになることになってしまい、「うわ、高くなるかなー」って思ってたら、「いいや。これなら、○○○円きっかりで。実際カットしてみて、これでウチが足出したら、俺の読みが甘かったってことだ!」て豪快に笑ってました(笑)。明日、ちゃんとした寸法測りにもう一回行ってきまする

 

で、まだあるわけですよ(笑)。次は家の電話番号の変更連絡ね。これも、選ばなきゃ。クルマのナンバーみたいに勝手に決めてくれてもいいんですけど、長く使う番号だし、選べるとなると・・・(笑)。しかも電話口でサクっと決めにゃーですからね。

あちらでは、画面に、パソコンがランダムに選んだ下4桁の数字が三つ、表示されているんだそうです。その三つを順番に読み上げられて、「どれにしますか?」って訊かれるのね。決め手は数字の印象と、上の桁との並んだときの相性。そしてやっぱり覚えやすさ。あと・・・

最初に、数字の並びの印象で「あ、今の二番目のヤツにします」って言ったんですけど、何度か手元でメモしながら気が変わっちゃったんです。「あーっ、すいません。やっぱり一番目のやつにして下さい。」ってお願いし直しました。「はい?あ、いいですけど?」とギリギリセーフ。一度登録しちゃっうと、すぐ削除しても3つの番号は全部変わってしまうんですよね。で、「いや、こっちの方が書きやすかったんで」って言ったら、「あはは、書きやすさで電話番号決めるんですか(笑)?」って、ちょっと笑われました。いないのかなー、そういう人。でも、自分の家の電話番号って、今や一々プッシュボタンで押す事もないし(そもそも自分の家に電話を掛ける必要はない、とも言う(笑))、いずれどうしたって覚えちゃうし。でも、とにかくしょっちゅう書かされますよね、色んなところで。なので、書きやすさで選びました

長くなったので、ここらで止めておきますが、まだまだこれからも決めなきゃならない事が沢山でてきそうです。これから当分、「決め事強化週間」ですね、こりゃ。

 

とにかーく!人生は決定の連続なのです。迷っている暇がないことも沢山あります。つねに、自分を信じて。

そして常に決め手は、自分の直感と

 

 

・・・書きやすさです

 

それはもう終わったろー(笑)。

ではー。



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渋谷の文化村へ、キース・ジャレット(Keith Jarrett)のソロ・ピアノ・コンサートを聴きに行って来ました

キースの音楽に生で触れる事ができたのは、2005年の秋、そして2007年の春に二公演、そして、今日。2007年の来日はトリオだったので、ソロは今日で二回目でしたが。いやー、・・・なんとも言葉に言い表せないんですが、とにかく素晴らしい体験をさせてもらいました

やはり最初に「ザ・ケルン・コンサート」からキースに入った僕には、ソロ公演というのは、非常に、なんつーか、・・・そのー(笑)。賑やかで楽しいトリオも大好きなんですけどね、全然違う気持ちで会場へ足を踏み入れることになりました。

 

朝からあれこれと引越し為の連絡やら準備に追われ、そのあと少しいつもの練習をして、シャワーを浴びてさっぱりして、渋谷の大好きなラーメン屋さんでお腹を満たして(笑)、開演30分ほど前には会場に入りました。あ、トイレも忘れずにね(笑)。

持って行っていた本を広げてはみたんですが、「30分前かー・・・キースは何をして過ごしているんだろうか」などと考えてしまって、全然読めず。僕達なら着替えを始める頃だなぁ。そうそう、E,W&F(アース・ウィンド・アンド・ファイアー)は、メンバー全員で瞑想室に入るんだって聞いたなぁ。Cから始まる日本の誇る超有名ロックギタリストさんは、楽屋でビールガンガン飲みながら仲間と昔話なんかでワイワイ盛り上がってて、「あのー、そろそろ時間です」っ呼びに来たスタッフさんに「お、そうか。わかった。」って言って、「じゃ、ちょっとやって来るわ」と笑って、くわえタバコのまま楽屋からステージに上がっていってたなぁ。キースは、開演前に・・・何をするのかな。

 

ステージにはスタインウェイのグランド・ピアノが一台置かれているだけ。録音の為のマイクは立っていましたが、PAなどは一切ありません。ソロ・コンサートで会場に響くのは、ピアノ一台の生音だけなのです。さらに今日の席は絶好で、キースの表情も、両方の手元も、全部見えそうです。さすが。半年前、チケット予約開始日の開始時間に、速攻で予約を入れただけのことはありました。手元見れるの、初めてです。よかったー(笑)。

開演時間になって会場がゆっくりと暗くなると、客席はシーンと静寂に包まれます。ロックコンサートとは全然違いますね(笑)。そして、キースが袖から登場すると、割れんばかりの拍手

そしてイスに座ったキースは・・・って、この調子で全部レビューみたいに書いているとえらいことになりそうですので止めますが(笑)、とにかく前半の50分はあっという間に過ぎてしまいました。馴染みの無い方の為に簡単に説明しますが、彼のコンサートは全部即興演奏なんです。キース自身も「弾く前に何かを決めることはしない」と言っていますが、つまり、その場でピアノを弾きながら作曲をしているわけです。お客さんの前ですから、普通の作曲みたいに、「あ、こうじゃないな」とか「あれー、わかんなくなった」なんてことは許されませんし、当然二度と同じ曲が弾かれることもありません。毎回、何が演奏されるのか、まったく未知という、とんでもないことをしてるわけです。そして、その唯一の立会人が僕達、客席の観客なんですね

そして、その曲、というか演奏が、いったいいつ終わるのか、本人にも、僕達にもわかりません。なので、前半50分、休憩20分をはさんで、後半50分と大まかに決めてあるだけで、曲の切れ目がいつかわからないので、例えば途中入場、退場は許されていません。やもすると一曲が50分でした、なんて事もあるわけですし、もっとやるかもしれませんし、今日は5分程度の短いモチーフが10程弾かれました、なんてこともあるわけです。

そんなかなり特殊な事情ですので、キースのコンサートの会場の入り口には、携帯や撮影の禁止は勿論、「咳、くしゃみなどはできるだけお控え下さい。やむをえぬ場合は、口元にハンカチをあてがうなどのご協力をお願いします」と書いた張り紙が立ててあります。

以前、日本公演のある日、立て続けの咳のあとに、大きなくしゃみがあって、キースがピアノを弾くのを止めてしまったことがあったそうです。止めてしまった、というか、続ける事が出来なくなってしまった、という方が正しいと思います。ありえないくらいの物凄い集中力でピアノに向っているというのは、・・・1分でも彼の演奏している姿を見ればわかると思うのですが、その集中力と音の波を遮る事になってしまったんですね。

キースのCDはジャズのコーナーにありますが、彼はジャズ・ピアニストというくくりには収まりきれなくなっています。クラシックや現代音楽にも造詣が深いですし、実際にバッハの作品なども残しています(以前ご紹介しましたねー)。ジャズは元々酒場やバーで演奏されていたものですので、咳払いどころか、全然音楽なんて聴いてないで酔っ払ってワイワイ話をしているお客さんの前ですら、気にしないで普通に演奏するのが当たり前のような成り立ちを持った音楽です。しかし、キースは彼の音楽を、それまではクラシックのフィールドであった「コンサート・ホール」に持ち込みました。これは大変革命的なことだったんですが、以後、彼に続いたジャズ・メンが多い事でも、これは大成功だったと言えるでしょう。もっとも、本当にその意味においてまで成功しているのは、僕の知る限りキースだけだと思いますけれども。

 

でも、今日はね、咳払いがとっても多かったのが残念でした。口に手やハンカチを当ててないのは音でわかります。要するに、「配慮していない」んですね。ちょっとキツい言い方をすれば、キースのソロ・コンサートを「理解していない」ということです。よく聞こえるんです。いわゆる音響が完璧に整ったクラシック向けのホールですから。どの席からの咳の音も、それがステージ上を(つまりキースの周りを)こだましているのが、目に見えるようでした。しかもキレイなバラード調の曲の静かなエンディングの、最後の音にかぶってきたり、一瞬の演奏の絶妙な間を、わざわざ咳で埋めてみたり。なんで、そこで?なんで口に手を当てることすらしないの?・・・僕にはさっぱり理解できませんでした。

今日、キースは本編の曲間に立ち上がって「いいんですよ、咳をしても。じゃあ今、少し時間をとりますから、ここで咳しておいてくださいね。」と英語にジェスチャーを交えて言いました。ユーモラスに話す彼に客席からは笑いが出てましたが、・・・僕は残念ながら、全然笑えませんでした。もちろん彼の優しさなのですが、皮肉の意味もじゅうぶんにあったのが伝わらなかったのでしょうか。「咳してもいいって言ったよね?」と勘違いしたのか、その後にも、咳、咳、咳。うわー、なんだここりゃー。聴いてる僕も、辛いけど、それでも懸命に集中して弾いてるキースがかわいそうで(聞こえてないわけは無いので)、ってか、申し訳なくって・・・。

キースはずっと、大変な親日家です。

しかしキースの最近のインタビューで、「僕の音楽に関しては、咳の問題はずっとあるんだ。別に咳をしちゃいけない、ということではないんだよ。生理的なものだしね。でも、アメリカはとにかく酷かった。そして、ヨーロッパではまだましで、・・・日本では皆無だった。日本人は、素晴らしい集中力をもった観客だったんだよ。」というものがありました。

過去形、ですよね。

「でもここ最近のアメリカ人の集中力はすごいよ。今やヨーロッパや日本を越えてしまった。そして日本は・・・どんどん悪くなる一方だ。残念なことだけれど、アメリカ化が進んでしまってるということだよ。」・・・歴史や政治、世界情勢にもとても詳しい彼のこの言葉は、ズシンと来ます。ステージで、やはりマナーの悪かった日の観客に「あの、美しい心を持った日本人はどこへ行ってしまったんだい?」、と言ったこともあります。

今日、二回目のアンコールから袖に戻る途中、キースは僕のナナメ後ろあたりの観客をピッ、と指差しました。そして三回目のアンコールに出てきてくれた時、「さっきそこで、白い光が光ったんだ。カメラ撮影だと思うけど、もう絶対にやめて下さい。」と、キース本人の口から悲しい言葉が。なんということ。・・・僕が泣きそうになりましたよ

でもね、その三回目の演奏も、本当に最高でした。そしてさらなるスタンディング・オベーションに応えて、なんとアンコールに5回も応じてくれてね。キースの弾く、シンプルな12小節のブルーズ・・・もう、一生聴いていたいくらい素晴らしかったですよ。

本当に、彼と同じ時代に生きていられて良かった。あんなに美しい音でピアノを弾く人を、僕は他に知りません。・・・時々、物凄く難解なものも弾きますけども。でも、あれがまた美しくロマンチックな曲と対比して、全体で彼独特の音世界を作ってるんですよね。

正直、今日はあまり良くない観客だっただろうに(といっても、それはほんの一握りの人達だけですよ。誤解のなきよう)、アンコール5回だなんて。異例だと思いますよ。でもあれは、きっとちゃんと聴きたい、ちゃんと聴きますよ、って思ってたマナーを守った多くの人達に向けての、キースなりの気持ちの表し方だったんじゃないかな。今夜は、演奏は勿論、そんな彼の包容力と、優しさにも打たれた夜でした。

「コンサートは、会場にいる全員で創るもの」。今日は、また特に身にしみて感じましたよ。

 

ではー。



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