おそらく、プロのミュージシャンなら、必ず一度以上は見たことのある、この白い機材。
「Lexicon(レキシコン)480L」という、世界標準のデジタル・リバーブの名器・・・のコントローラーです。
プロ仕様のレコーディングスタジオでしたら、今でもこれがミキサー卓の上に、まず、あります。
1986年の発売当時の定価は、なんと一台176万円。
これを二台とか三台、常設しているスタジオが、沢山あるのです。
しかも、世界中に。
逆に言えば、この480がない、というのはスタジオとしては・・・というくらいの超定番機なのですが、
でも、高いので、勿論一般的なミュージシャンはじめ、アマチュアが持つことはまずないでしょう。
ですので、これぞ、レコーディングスタジオに行って、初めて使うことができる憧れのリバーブなのです。
勿論、その音は、皆さん、既にお聴きになっています。
あらゆるレコード、CDで、当たり前のように使われているのですから。
といって、リバーブを聞いて「ああ、480L使ってるな」とわかるのは、エンジニアさんと、一部のマニアのみでしょう(笑)。
僕だって、そこまではわかりません。
でも、この音を聴いたときの安心感は、間違いなくわかります。
リバーブ=残響音です。
トンネルやお風呂場で聞ける、あの、奥行きのある響きのことです。
たかが残響音に、そんなに高いお金を出すのか、とお思いになるかとは思いますが、
でも、音楽にとって、「響き」は、めちゃめちゃ大切なのです。
よいリバーブがあると、変な言い方ですが、音楽が、捗ります(笑)。
ではー。