えっとですね。
今日のブログは、「うわぁ、あんまり知りたく無かったよ」、・・・って思われる方もいらっしゃるかと思う題材を扱った内容です。
今日見つけた、アフリカのニュースで、あまりに酷いなってのがあって。でも、もう一度見たときには新しいニュースに押し流されちゃっててね。もう、自ら探さないと見つからないニュースになっちゃってるんです。
でも、それって。
「こういうことが今、世界のどこかで現実に起こってる」ってことを知った以上、ほかの誰かにも知ってもらうってことは、やっぱり「何か」になるんじゃないか、って思って。だから、ここに書いておこうって思ったんです。
でも小さな子供がね、殺されてしまった話ですから、・・・「あ、今日はそういうのはちょっと」って思われる方は、ほんと遠慮なく、ここまでにして下さいな。一般的にブログの題材としてはあんまり向かないのかもしれませんから(僕は今までも結構書いてしまってますけれども)。
では、以下は、それでも読むよって方だけでお願いしますね。
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今日、僕が見たニュースはこれです。
「アルビノの6歳少女、殺害後に手足を切断され持ち去られる ブルンジ」
読んだ時、鼓動が速くなって、涙が出ました。またこんな理不尽な事が、って。
リンクをご覧になれない携帯からの方の為に、簡単に内容を書きます。
アフリカのブルンジという小さな国は、あのルワンダの隣にあります(この日のブログご参照のこと)。そして、人種の大半はフツ族とツチ族。フリーダちゃんの住むケニアにも、近い国です。
そのブルンジ(地図ではブルンディとなっています)で、アルビノの6歳の少女がライフルで殺され、首を切り落とされ、手足をバラバラにして持ち帰った、というのです。
アルビノとは体の(メラニン)色素が欠乏している、遺伝子疾患です。肌の色が真っ白で、髪の毛も金髪だったり、目が赤かったりします。シロウサギとか、シロヘビが有名ですが、時に真っ白ライオンなどが生まれて話題になったりしますね。人間にも、勿論生まれますが、なぜかアフリカ人には特に多いのです(世界平均では二万人に一人、タンザニアでは三千人に一人)。僕は学生時代の友人に、一人いました。
犯人たちはアルビノの人の臓器や手足を隣国タンザニアの呪術師に売りさばいているといいます。そしてタンザニアでは、アルビノの臓器などが呪術に使われているのです。
いったい、どんな呪術だというのか。
「アルビノの身体の一部を持って金鉱山へ行けば、金が地表に沸いてくると言われている。釣りの餌として使用すれば、おなかに金の詰まった大きな魚が釣れるとも言われているんだ」
アルビノの体の一部は、お守りにもされるそうです。
9月にもバラバラ殺人事件が起きたといいます。そして、タンザニアでは、昨年一年間で27人ものアルビノの大人(主に女性)や子どもが、その命を奪われている、というのです。
・・・言葉を失います。
・・・なんですか、それは。しかし、本当に信じている人たちが、いるのですよね、この世界のどこかには。いや、少なくともタンザニア、という国に、今も。
ブルンジのルイギ県に住むのアルビノの人たちは、現在、地域の主任検察官のニコデメ・ガヒンバレ氏の、周囲を高さ3メートルの壁に囲まれた家に身を寄せ、隠れ住んでいるそうです。45人のアルビノの人たちが、続々とこちらの家に集まってきているそうです。
しかし、そんな中、今日また、6歳の少女が殺されたのです。一体、彼女に何の罪があったというのでしょう。彼女がこの世に生を受けたのは、そんな呪いの道具にされるためなどでは断じて無かったはず。しかも、バラバラにされて、その後もその身体を道具にされるなんて。
人は、ここまで残酷になれるのですね。
別な日のニュースにはこうあります(ここにある6枚の写真に映っている色の白い人たち、子どもたちが、アルビノです。パッと見ると「白人の方?」と思いそうですが、アルビノの、黒人の方がたです)。
「アルビノのエフレム君(8)は、父親に連れられて、10キロ以上歩いて避難所のガヒンバレ氏宅にやってきた。子ども10人中、アルビノが2人いると言うこの父親は、『自宅からさほど離れていない場所で、わたしの子どもによく似た少女が殺された。手は切断され、血も抜かれていた。子どもたちの今後を思い、ぞっとしたよ』と話す。
この時、ちょうど1台の車が父子の前で止まり、ルイギまで乗せていってあげようと持ちかけられたが、エフレム君は半狂乱になり、乗車を拒んだ。父親は運転手の申し出を丁重に断りながら、「あの事件以来、息子は恐怖にとりつかれている。道を歩いている時に、『カネの成る木が通るぞ』などとささやかれる」とつぶやいた。」
エフレム君の心は、恐怖でいっぱいでしょう。8歳の子どもが、「自分の命が誰かに狙われている」という現実なぞ、どうして理解できましょうか。そしてそれに、耐えられますでしょうか。あんまりです。酷すぎます。
そして、この記事はこう締めくくられていました。
「ガヒンバレ検察官によると、アルビノ1体は6億タンザニアシリング(約5200万円)で売買されているという」
・・・一体って。もはや数え方すら、「一人」ではないのでしょうか。死体であることが前提なのでしょうか。単なる誤訳ならいいのですが。
・・・5200万円。この地域は貧困地域です。そこで、このような高額なお金を出す、出せるとういうのは、もしや。考えたくはありませんが、もしや。
・・・売買。これもまた考えたくない事ですが、誘拐、殺害だけでなく、もしかしたら親が「売る」、というケースも・・・。あの映画「闇の子共たち(この日のブログをご参照のこと)」が思い起こされます(つい先日の新聞で、海外での秘密裏な臓器売買、移植手術が増えていると報告されていました。なくなりそうにありません)。これは、貧困ゆえの悲劇。
外務省の発表によりますと、ブルンジのGNI(一人当たりの年間総所得)は約100ドル。一年間の収入が、1万円程度ということです。タンザニアで350ドル、3万5千円ほど。ちなみに日本は38980ドル。400万円弱、となります。ブルンジと日本では、400倍の所得格差があるのです。
だからなんだというのだ。今すぐ、オマエに何かできるのか、と問われたら、答えに窮してしまいます。
弱い。もうイヤになるほど、無力です。
でも、・・・こういうニュースが公になった以上、彼らを保護をしようとは誰も思わないのだろうか?AFPのニュースは、世界中の人が見ているだろうに。日本の力を持った沢山の偉い人だって、勿論見ているだろうに。
人種や肌の色が違うだけで人が殺されるなんて話は、もううんざりです。今すぐにはダメでも、教育で、変わるはず。なら、学校を、先生を。
いつもこういう時、映画「ブラッド・ダイヤモンド」の中のセリフが思い出されます。シエラレオネの惨状について、ディカプリオが言います。
「世界にこの現状を伝えたって、「ああ、可哀想に」って言うだけで、奴らはそのままディナーを続けるんだ!」
いや、きっと今の僕も、全然その一人なのだ。
知ること。そして、この空に向こうには、同じ一つの太陽に照らされている、そういう世界が現実にあることを、ちゃんと意識すること。でも、それすらも覚束ないのだ。
・・・今は、せめてもう、これ以上被害者がでませんように、と。そして、亡くなった人たち、子どもたちが安らかに天国に召されますように、と、ただただ祈ることしか(・・・天国を信じる宗教を信じておられたとして、ですが)。
ここまで読んでくださって、ありがとうでした。
明日が、よりよい日でありますように。
ではー。