ピッポッパ。
「はい、お電話ありがとうございます。こちら日本ケンタッキーフライドチキン株式会社、お客様サービス係、○○でございます。」
はい、電話してみました(笑)。
初めてケンタを食べてから、かれこれ数十年。家族も皆好きで、子供の頃、クリスマスイブに予約してもらい、これでもかってくらい食べた美味しい思い出もあります。翌朝、残ったチキンをチンして食べれるのが、とっても嬉しかったものです。
そんなケンタと僕とのこれからの付き合い方について、今日は、大変な収穫がありました。
電話に出た若い女性と思しき方の対応は、素晴らしかったです。まず僕がケンタファンであることを伝え(笑)、その後「でも・・・、実は昨日もとあるお店に行かせてもらったのですが・・・」と切り出し、全てのチキンが全部小さく感じたことを伝えました。以下、用件部分のみ書きますね。
「いつも行っているお店とはあからさまに違うと感じたんですが、そんなことが有り得るのでしょうか。」
「申し訳ございません。しかし、全てのチキンの大きさは当社規定で決まっております。多少の大きさのバラつきがありましても、店舗でそういう小さいチキンは選り分けて使用しないことになっております。」
「なるほど。そうですよね。・・・で、僕ちょっと仮説を立てたんですが」
と、昨日書いた、「原油の値上がりから、チキンを小さく捌いている可能性」と「店舗別のランニングコストによる、チキンの大きさの振り分け」の話を聞いてもらいました。しっかり聞いてくれましたよ(笑)。でも、
「そういうことはありませんねぇ。」
という回答でした。僕の仮説は、二つとも脆くも崩れ去りました。やっぱりね(笑)。
「でも、確かに昨日チキンはですね、本当にすぐにお腹が減っちゃう位、小さく感じたんですよね。いつもなら、もう少し満腹感が(笑)」
と食い下がると、
「そうですか、大変申し訳ありませんでした。すぐに店舗に確認いたします。」
と、僕が行った店舗と、時間と、メニュー内容を聞いてくれました。僕が「一応・・・写真も撮りましたが、でもこれはちょっと大きさの比較にはならないものですが(笑)。」と言うと、電話口の向こうで「はい、ありがとうございます。えー、『写真もあり』・・・ですね。」とメモを取っている様子が伺えました。最後に僕の連絡先を言って、一旦電話を切りました。
15分ほどして、僕の携帯が鳴りました。昨日行ったA店からでした。
「川村さまでしょうか?」今度は男性でした。声の感じから二十代半ばかな、と思いました。ちょっと敬語の使い方から、緊張しているようでした。
「あー、お忙しいのに、わざわざ済みませんねー。ちょっと気になったもので・・・」と、もろもろ、事情を話しました。現場の声は違うかも、と思い、僕の仮説も、再度聞いてもらいました。彼の緊張をほぐそうと、ちょっと面白おかしく、冗談まじりで(笑)。すると、
「あはは、それは無いですねー。ただ・・・」
「・・・ただ?」
少し緊張のほぐれた彼の口から、・・・思いもよらぬ情報が。ここ、本日の核心です(笑)。
彼「実はですね、配送されてくるチキンには『生』と『冷凍』がありまして、チキンの大きさは調理の仕方や、保存状態でも若干変わるんですが、そもそも冷凍のチキンは全体的に・・・少し小さいんです」
僕「えっ!?全部生じゃないんですか?・・・もしかして、しかもその冷凍の方って、少しパサパサしてます?」昨日のチキンがそうだったんです。
彼「・・・えぇ。そうですね。生チキンの方が、大きくて、ジューシーです。」
僕「うわ、ほんとですか!で、その割合は?」
彼「最近は、うちの店舗では生が減ってるんですよ。なので、・・・生3、冷凍7くらいの割合ですかね。」
僕「じゃあ、10日食べたら、生に当たるのが3日ってことですね。」
彼「えぇ、しかし、僕達は生が無くなったら冷凍に切り替えたりしますし、消費期限の問題もありますから、一日の中でも、様子を見ながらってことになります。なので、その日の午前中で生が終わってしまったら、次に生が配送されるまでは、冷凍になりますし、夕方にまた配送があれば、そこからまた生になることもあります。どれに当たるかは、お客様の運次第なんですよ。」
生の消費期限は2日、冷凍は3日だそうです。冷凍は、お店でお水に漬けて戻してから、もう一度冷蔵庫に保管して使うんだそうです。
僕「・・・じゃあ、昨日のは、冷凍だった、そして僕が普段B店で食べているのが、生で、『当たり』だったということですね?」
彼「ですね。それと・・・店舗によって、生と冷凍の割合がどのくらいかは、僕達には分かりません。ウチは最近は7:3程度ですが、もしかしたら、生だけが配送され続ける店舗があるかもしれません。でもそれは僕達各店舗レベルでは、分からないようになってるんです。そこは、・・・本社でしか。」
ビックリしました。
KFCのホームページ内でも、「チキンは生」とうたっています。社長さんのインタビューも見つけましたが、「KFCのチキンは、下調理をした冷凍品をレンジで温めているのだろう」と誤解なさっている方がいますが、私どもは、店舗で1ピースずつ生のチキンを粉にまぶして揚げ、心をこめてお客様にサービスしています。」とあります。
彼に聞きました。
僕「・・・こ、これって、もしかして僕がブログに書いてしまってもいい話ですか?まずいですか?」
彼「・・・えぇ、別に『社外秘』では無いので、・・・大丈夫ですよ。」
書いちゃいましたよー。大丈夫かな(笑)。
最後に。
僕「注文の時に、冷凍でなくて、生のチキンを下さい、って言ったら、対応してもらえるもんなんですか?」
彼「えぇ、大丈夫ですよ。リクエストしていただければ、25分~30分くらいお待ちいただくことになりますが、生のチキンを揚げてお出しします。ただし、・・・在庫があれば、ですけれど。やはり生の方が、全然美味しいですからね。仰ってみてください。」
ということでした。
・・・いやー、ほんの興味半分から電話したわけですが、聞いてみるもんだ、と思いましたよ。今販売されているチキンが生か冷凍かについても、注文前に確認できるそうです。なので、呪文を、
「特盛りチキンセットのドリックセット、ドリンクはコーラで。それにコールスローのMサイズ、それからビスケットを一つ。それに、チキンをもう1ピース、単品で追加で。・・・あ、チキンは『生』でお願いします。あれば、是非。」
に変更ってことですね。でも30分ね。・・・よし、これからケンタに行く時は一応本を持参することにします。あー、それにしても、面白かったー(笑)。
ではー。