ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




三月も春間近。

桜も、咲いてきました。

今日は、がっこーで講師連絡会とやらが。

これも原発問題に端を発するのですが、節電の影響で、夏場の授業が厳しくなりそうとのこと。

「暑い中、頑張ってもらいます」

じゃなくて、

「今年は、夏休み期間を大幅に延長します。」

 

スケジュールを聞いて、ビックリ。

「・・・この期間は学校を閉鎖して電力を抑えることになりました」

・・・授業も減る上に、自主的にスタジオで練習することもできないのか。

 

そして、ここ二年、補助員として僕たちを支えてくれた元学生の女の子が、任期を終えて社会にでることになりましたが、その挨拶で「今まで学生として二年間、そして、補助員として二年間、先生方には本当にお世話になりました。実は、決まっていた就職先の内定が、震災の影響で取り消しになってしまい・・・明日から職探しになってしまいますが・・・(以下略)」

聞けば、都内の某大手リハーサルスタジオに就職が決まっていたのだそう。彼女は、いつも明るく居、朗らかで、仕事も早く、正確で、僕も随分助けられました。なんでこんな子の将来まで揺さぶる・・・。

その後、ちょっと話すことが出来たのですが、いつものように明るく「そうなんですよー。でも、何もしないわけにもいかないですし・・・。川村先生、本当にお世話になりました!」って頭を下げるんです。

・・・辛い。

「大丈夫だよ!〇〇さんなら、絶対にいい就職先が見つかるよ!間違いないって!僕が保障する!」

って、励ますことしか出来ませんでした。

 

くそう・・・。

 

 

IAEA(国際原子力機関)が、福島県飯舘村の住民に避難勧告を出したニュースはご存知のとおりです。

原発から40kmという、政府からしたら、「安全」としてきた村の土から、基準値の2倍の放射性物質が検出されたのです。

 

放射性物質:飯舘村、避難基準超す 日本にIAEA勧告

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110331k0000e040023000c.html?inb=yt

 

しかし、保安院は、大丈夫と発表。

 

<福島第1原発>飯舘村「避難不要」 保安院が被ばく量試算

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110331-00000108-mai-soci

 

政府も、大丈夫、と。

 

枝野長官、飯舘村への避難勧告には否定的

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110331-OYT1T00556.htm

 

外国から来た人たちに「ここ危ないよ」って指摘され、住民を避難させるように勧告され、

日本はその勧告は、受け入れず。大丈夫です、とな。

なんかもう、「はい、そうですか。」という感じになってきました。(慣れちゃだめ。)

でも、当該現地の方々は、本当に、本当にお気の毒です。生きた心地がしないでしょうね・・・。

 

ちなみに、こちらは26日のニュースです。

福島第一原発事故、スリーマイル超えレベル6相当に

http://www.asahi.com/national/update/0324/TKY201103240465.html

この記事で、注目はこちらです。ちょっと要約しますが、

「40㎞離れた福島県飯舘村で326万ベクレル/㎡観測 チェルノブイリでは55万ベクレル/㎡で強制移住だった。」

 

・・・さて。

もう、ぐったりされた方も多いかと思います。

しかし、こういうことが起こっているのが、今の日本の現実です。

 

福島原発を廃炉にするにしても、それには数十年かかる、ということです。

出口見えない福島原発危機、解決には数十年か

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-20365420110331

 

ちょっと、まだどこかではもう少し希望的な気持ちを持ってたのですが、

実際にこういう年月を目の前に出されると、くらくらします。

(あ、この眩暈で、東電の社長さんは・・・)

 

でも、止めないわけにはいかないですものね。

本当に、祈ることしかできませんが、どうか、現場の職人さんたちには、頑張って頂きたい。

一日でも早く、かすかでもいいから、光が見えて欲しい。

こうしている間にも、放射能が漏れているかと思うと・・・。

 

以下は、チェルノブイリから10年後に作られたNHKドキュメントです。

(普通にテレビで放送されたものですが、一部、衝撃的な映像を含みます。そういったものに耐性の無い方、また、弱い方はご覧になられませんよう。)

 

でも、できたら、一度見ておいたほうがいいです。

 

「チェルノブイリ原発事故 終わりなき人体汚染」

1.(約14分)
http://www.youtube.com/watch?v=rCX1A3yJLqI&feature=related

2.(約14分)
http://www.youtube.com/watch?v=gFOxGGdzfn8&feature=related

3.(約11分)
http://www.youtube.com/watch?v=oHg23DkfZDA&feature=related

4.(約9分)
http://www.youtube.com/watch?v=tsE0CqvuifE&feature=related

 

解説より一部抜粋

『キエフにある脳神経外科研究所。ここでは重い精神症状に悩む事故処理員500人以上について検査と治療を続けてきた。その結果、事故処理員たちの脳に異変が起きていることが明らかになってきた。

医師: 「この患者は脳に障害があり、うまく話せません」
患者: 「彼は…まだ少ない…これから…たくさんある…まだ少ない…」
医師: 「自分ではちゃんと話しているつもりなのです」
患者: 「210大隊…苦しい…わからない。何を話せばいい…よくなる…(泣き出して塞ぎ込んでしまう)」

事故のあった年に緊急部隊の一員として動員されたこの患者は、相手の言うことは理解できるが、自分で話そうとすると意図しない言葉が出てしまう。』

 

「直ちに健康に影響はない」で、合っているのかもしれません。

 

何もかも、取り越し苦労で済めばいいのですが、結果は、後からしかわからないのです。

 

オバマ米大統領は、「原発は続ける。米国はすでに電力の5分の1を原子力でまかなっているのだし、原子力は環境を汚さない点に注目すべきだ」といいました。

http://news.goo.ne.jp/topstories/world/163/0058a6e9b721bde5b04c4dad1c051b3e.html?fr=RSS

 

何割かは、利権なんでしょうけれども。

大丈夫なんかいな。

 

十年後も、同じように、皆で夕陽が見たいものです。

 

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先日アップした僕のピアノソロですが、本日より、オフィシャルウェブサイトのWORKSページにて、改めて公開いたしました。

(携帯からもお聴きいただけるかな。)

 

では。



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最初に、お知らせです。

4月17日に予定されておりました椎名へきるちゃんのライブですが、今回の震災の影響により、8月20日(土)に、また、5月5日の仙台公演も、8月13日(土)に、それぞれ振り替えになりました。

また、仙台公演は、会場、開演時間も変更になりました。詳しくは僕のオフィシャルサイトにインフォメーションを出しておりますので、ご確認下さいますよう、お願いいたします。

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岩手(内陸部)に住む友人のミュージシャンから、現地の様子を知らせてくれるメールがありました。

ようやく無事が確認された仲間の中も、「新車がぐちゃぐちゃになった」「家がゴミのようになった」と、テレビなどで見るあの光景が目の前にあるそうです。

もっとも、僕たちの目には、その一部しか入ってはきてませんから、あれよりも凄いことになっているのは間違いないですよね。

(宮城県石巻・女川の町の写真を数多くアップしているブログを見つけたので、ご紹介します。ニュース写真とはまた違って、非常に生々しく伝わってくるものがあります。本当に酷い・・・。

ブログ内「商店街(旧市街)の状況」の中にある、ミュージックプラザ サルコヤさんのピアノの写真を見て固まってしまい、さらにスクロールして現れる、かつての夏祭り写真には胸がギューッと締め付けられます。馬氏がまた悲しい・・・。

http://shinyousha.com/shinsai/

 

そして、

「まさに他人事だと思ってた事。阪神大震災・NZ地震他。。
実際経験してみないと絶対にわからないと思います。私だって津波の恐怖はわからない…。」

とありました。確かに、そういうものかも知れません。

そして、あの津波は・・・。

Youtubeなどでは、テレビでは流れていない投稿された生々しいものなど見れますが、本当にどうしようもない、という言葉しか出てきません。

 

文章で伝えられても、これだけ怖いのですから。

かつお・まぐろ促進会のブログ>「御礼 気仙沼 臼井より」

http://sokushinkai.da-te.jp/e415212.html

 

 

友人からのメールで、さらに残念だったのが、窃盗などの犯罪がさらに増えている、ということでした。

すでにガソリンスタンドも営業をしているというのに、

「ガソリン泥棒等の犯罪が多発してます」

そして、

「釜石一部地域では自衛隊の捜索が打ち切られ、それでも行方不明者がいるため、その地区の方々が協力しあって探してるとか…。
そして家が無事で、でもライフラインが復旧していないため、避難所に避難している方達の空いた家を(窃盗があるため)、24時間交替で近所の皆んなだけで見張っている。

最悪なのは遺体から財布や金品を盗んだり…。。

あまりにも酷です。呆れ果てて…何も言えない。
恥を知れ!と言ったところで何も伝わらないんでしょうね。

これが被災地の現実です。まさに個人の資質が問われる。と言う事でしょう。

本当に涙が枯れはてるとはこの事だと…。
みんな精神的に疲れ切ってきています。」


ふう・・・。

 

そして、こんな状況だというのに、こんなビックリなニュースがありました。

被災地、容疑者の釈放計61人に 宮城でも30人

http://www.asahi.com/national/update/0329/TKY201103290426.html

なんと、容疑者が、警察署からそのまま無罪放免になっているのです。ちゃんとした取調べが行われていないということは、当然、書類送検すらされていないということでしょう。

犯罪を犯したのに、これでは前科も付かないのですよ。当然、なんの罰金も、禁固も、懲役もないのですよ。

いったい、なんの恩赦ですか・・・。

 

決定を下した検事は

『震災でライフラインが止まり、警察署に勾留し続けて安全が確保できるかどうかや、事件ごとの内容などを総合的に考慮した』

とのこと。別の記事では、もう少し判り易く、こう理由が説明されておりました。

『震災の影響で水道などのライフラインが止まったため容疑者の安全が確保できるかといった問題や、事件関係者への取り調べなど捜査の遂行が困難だったことを理由にしている』

 

「事件関係者への取調べなどの捜査が困難」、とは、つまり空き巣に入った家の持ち主が見当たらない=被害届けが出せない、または、避難所などにいるかもしれないが、見当たらないので事情を聴けない、ということらしいです(このあたりの事情は、カーラジオのニュースで聴きました)。

さらには、上の友人のメールにあったような最低のことをした場合など、「事件関係者」は死亡してしまっているわけですし、そんな状況では、その所在すらわからない・・・ということでしょう。

でも、だからといって、釈放でいいのかな。

理由の、容疑者の安全が確保できるか・・・かというのも、なんだかなあ、という感じです。

 

・・・でも、もう本当に釈放しちゃったんですよね。

こんなだったら、「よっしゃ、今なら、捕まってももすぐに釈放だ。やってやれ」なんてことになったら・・・。

いくらでも、他県で拘留したり出来そうですけれども。

警察や司法も、縦割りで、横の繋がりが取り辛いのかな。変な話ですよ、本当に。

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補足:

<東日本大震災>福島地検本庁でも容疑者釈放 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110329-00000049-mai-soci

『地検は「釈放されたのは、窃盗、覚せい剤取締法違反、強制わいせつなどの容疑者だった」と説明している。』

『福島県警は29日、「震災があろうと、裏付け捜査や護送のための警察官は配置し、留置場の食事の確保もできていた。釈放の理由を警察の事情とするのは論外だ」とコメントした。』

真実はどこに・・・。

---

 

友人には、

「そんな状況ですか・・・。本当に最悪の事態を想定して、とにかく自衛して下さい。」

と返信するしかありませんでした。

 

 

ちょっと話が変わりますが、こちらのニュース、ご存知でしょうか。(書きたいことがいっぱいある)

千葉の水道水、22日に一般規制値超えるヨウ素

http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E0EBE2E1E18DE0EBE2E1E0E2E3E39191E3E2E2E2

昨日、発表されたものです。

これは、大人も飲まないでね、という基準値を、なんと一週間前の22日に超えていたことが、“今になって”発表されたのです。

『北千葉広域水道企業団は、22日に採取した水から一般向けの国の暫定規制値(1キログラムあたり300ベクレル)を超える336ベクレルの放射性ヨウ素を検出したと発表した。』

 

ちょ、ちょっと待ってよ。

後だしジャンケンにもほどがあるでしょうに。

こんなことがあるんじゃ、何を信用したらいいのですか、ですよ。

飲んじゃった方々・・・沢山いるでしょう。

千葉の友人、知人の顔が思い浮かびます。

どうするんだろう、この責任。(武田先生は「水道水を飲んだ市民は被曝した。千葉県民は県税は払わなくても良いだろう。自治体が住民を守らなければ誰が守るのですか!」とも。)

 

「なお、長時間水道を使っていない場合は、念のためバケツ1~2杯程度の水を飲み水以外にお使い下さい。」って、確かにHPに書いてあるし・・・。

こわいなあ。

でも、

「指標を超過した水を一時的に摂取した場合においても直ちに健康に影響は生じない」

と書いてもありますね。

「直ちに」か・・・。

東京や神奈川など、他の県では、絶対にこんな後だしジャンケンはないのかな。

 

で、その大元であります、福島第一原発では、

福島第1原発:ヨウ素最高の3355倍 南放水口

http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110330k0000e040083000c.html

限度の520倍、セシウムも検出 福島第1近くの海水

http://www.nikkei.com/news/headline/related-article/g=96958A9C93819695E1E2E2E3958DE1E2E2E1E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;bm=96958A9C93819481E1E2E2E2968DE1E2E2E1E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2

ヨウ素、セシウム、両方とも「限界濃度の〇〇〇倍」だそうです。

嫌な言葉ですね、限界濃度って。

 

あれからもう、19日。

いったい、どれだけの放射能が漏れているのでしょうか。

 

でも、この限界濃度の520倍のセシウムの検出を受けてさえ、

『東電は「今のところ直ちに(人体などに)大きな影響があるとは考えにくい」としている。』

だそうです。

「今のところ~直ちに~は考えにくい。」

安心・・・しましょ・・・う。

 

で、この数値は正確なのでしょうか・・・と考えてみる。(千葉の水のように、隠蔽(?)されてしまっていた場合は、もうどうしようもないですけど。)

数日前、一時1000万倍、と報道されてビックリしたニュースですが、修正された10万倍でも、


2号機の水、致死的放射能…4時間で死亡

http://www.sanspo.com/shakai/news/110328/sha1103280434008-n2.htm

『毎時100万マイクロシーベルト(1000ミリシーベルト)は、その場所に30分いただけでリンパ球が減少し、4時間いれば半数の人が30日以内に死亡するという極めて高い線量』

ということです。でもこれもね、どうやらこんなことも。

『線量が高すぎるため測定を途中でやめており、さらに高い可能性があるという。』

 

うーむ。まいりましたよ。

せめて、数値が信用できるって、思いたいですけれども・・・。

人の命に関わることなのに。

 

ヨウ素とセシウムの濃度は濃くなってますが、

僕の中の「発表された数値を信じる気持ち」濃度は、どんどん薄くなってきています。

でも、いちいち疑ってるのも疲れますね・・・。どうしたもんだか、です。

皆さんも、どうかお気をつけて。

 

 

 

不謹慎かもしれませんが、今つけていたテレビのN〇Kで見た都知事選の政見放送を見て、息が出来なくなるほど笑いました。

ありがとう・・・と言っていいのかわかりませんが、谷〇さん、本当にありがとう。そして、手話通訳の方、・・・なんか色々、凄すぎます。

 

では。



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テレビなどで、ニュースをお聞きになられた方も多いと思います。

福島第一原発の修復作業に当たっている作業員の方が、トイレの水も流れない施設の会議室で雑魚寝をしていたり、勿論暖房など無い中、水の流れないトイレ前の廊下で毛布一枚で寝ていたり、食事もビスケットやカロリーメイトで、それも一日二食だというのです。手を洗う水すらない環境だそうです。

 

福島第1原発事故 食事は1日2回、毛布1枚で雑魚寝など作業員らの過酷な状況が明らかに

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00196247.html

これは、健康な普通の人でも相当辛い状況ですが、さらにこの中で、恐ろしく集中力の必要であろう「原発の復旧作業」という仕事をしているという事を考えますと、どうも首が曲がります。

「なんでこんな」

ある意味、今、一番、元気で、しっかり活躍していただかなくてはならない方々ですよね。

原発の復旧が失敗したらなんて考えたくもありませんが、人間、やはりしっかり食べないと集中力は持たないと思います。

 

下の記事を読みますと、作業に当たっている方々は、『理系の大学を出て入社し、「たまたま配属された」』などとあり、これだけ読みますと、作業には東電の社員さんが当たってるように思えます。(勿論、そうとだけ書いてあるわけではありませんが、印象として。)

原発、過酷な現場 食事はカロリーメイト・椅子で睡眠

http://www.asahi.com/national/update/0324/TKY201103240475.html

 

でも、東電の社員さんだけが現地にいっているのではないのは、ご存知のとおりです。

役人の方たちも行っているし、勿論、指揮系統として、運用会社である東電の社員さんや、技術系の日立、東芝などのメーカーの社員さんたちが、大勢、何らかの形でここに関わっているのは間違いないでしょう。

そして、実際に現場で危険な作業に当たっている方々が全員こうした社員さんたちではないことも想像に難くありません。今も、数百~千人規模だというのですから。協力会社であったり、下請け、孫請けの社員さんたちも、当然、こういう作業に当たられている。現場があんなにも放射能汚染されていることを知らされず仕事に当たっていた、というのはご存知の通りです。

この、ずさんともいえる扱い。(枝野官房長官は待遇の改善を指示しました。)

 

下の記事にはっきりと書いてあります。将来的な仕事をちらつかされ、今の危険な作業の要請が断れないというのです。

下請け協力会社の悲哀 福島原発

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011032602000026.html?ref=rank

『「なぜちゃんと安全を確認しない」「『死にに行け』と言うのと同じだ」。作業員三人が被ばくした福島第一原発3号機の復旧工事。原発で働く下請け作業員からは東京電力のずさんな安全管理を批判する一方、「上から言われればやむを得ない」とあきらめる悲哀も口にした。』

『被ばくした三人のうち、一人は作業を請け負った関電工の下請け社員。電力会社を頂点とする原発ピラミッドでは、さらに底辺にいる下請けが危険な仕事を任されるとの見方は根強い。彼らは「原発ジプシー」と呼ばれ、定期検査ごとに全国各地の原発を渡り歩く。』

 

原発ジプシー。

先日ご紹介した、平井憲夫氏の「原発がどんなものか知ってほしい」にも出てきた言葉で、僕はここで初めて知りました。

この時は「そんなものがあるのか・・・」と思いましたが、これは、この世界を知っている人には当たり前のことのようです。

以下の記事をお読み下さい。9年前の、スペインの新聞の記事の翻訳です。

日本の原発奴隷

http://www.jca.apc.org/mihama/rosai/elmundo030608.htm

『東京の新宿公園のホームレスたちに対して、黄ばんだ張り紙が、原子力発電所に行かないようにと警告を発している。“仕事を受けるな。殺されるぞ”。彼らの多くにとっては、この警告は遅すぎる。日本の原子力発電所における最も危険な仕事のために、下請け労働者、ホームレス、非行少年、放浪者や貧困者を募ることは、30年以上もの間、習慣的に行われてきた。』

『原発で働くことを受け入れた労働者たちは、原発ジプシーとして知られるようになる。その名は、原発から原発へと、病気になるまで、さらにひどい場合、見捨てられて死ぬまで、仕事を求めて回る放浪生活を指している。「貧困者の契約は、政府の黙認があるからこそ可能になります」。』

『原発で働く訓練と知識が欠如しているため、頻繁に事故が起きる。そのような事故は、従業員が適切な指導をうけていれば防げたであろう。「誰も気にしていないようです。彼らが選ばれたのは、もしある日仕事から戻らなくても、彼らのことを尋ねる人など誰もいないからなのです。」』

 

これが現実だということです。

早朝の公園で建設現場の日雇い労働者を募るように、原発での下請け仕事というのもあったのですね。

しかし、もはや今の状況を見ていると、こういったことも「なるほど」と納得が出来てしまうのも恐ろしいですが、もし本当なら、こんな危険かつ大切な仕事をしているのが、殆ど何の知識の無い素人、というのはやはり恐ろしいです。

仮に指揮者が熟練でも、演奏者が素人では・・・。こんな例えですみません。

 

考え過ぎであればいいのですが。

「そりゃあ、普段の掃除とかではそんなことも・・・。でも、今は、非常時。訓練された作業員が当たってるよ」

であって欲しいです。

 

でも、福島第一原発は、一番古い1号機などでは、運転開始からすでに40年以上も経っているので、作った当時の技術者の大半がもう居ないといいます。

これも、作業を難しくしている原因だそうですね。どこがどうなっているのか、ちゃんと知っている人が居ないのだとか。つまり、指揮者もよくその曲を分かっていないような・・・。(指揮者は、オーケストラの中では、誰よりも一番その曲について詳しく知っている、というのが当たり前です。)

そもそも、耐久性を考えたら、こんなに長く使っていいものではなかったという話も聞きました。

これも、今後、問題になるでしょう。

 

色々、思いが巡ります。

今は、間違いなく放射能が漏れている。猛毒のプルトニウムまで漏れてきてしまった。

平時でさえ、中に入るのは危険な現場なのに、今、ここに行くというのは、いかほどの覚悟のいることでしょうか。

誰が行けばいいのか、誰が行くべきなのか、誰にやってもらうのか。

でも、誰かがやらなければ、というか、誰かにやって貰わなければならないという、このジレンマ。

ただただ、「成功してください。」と遠くで祈って、見守ることしかできません。

今、僕たちの生活の安全は、福島を始めとする日本の、いえ、世界の安全は、この方たちの肩にかかっているのですよね。

どうか、一日も早く、見通しが立ってほしいです。

誰も、被曝などせずに。

いや、・・・最小限の被曝ですみますように。

 

下は、今日の新聞記事です。


「日当40万円出すから」 原発作業員 確保に躍起

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011032990065850.html

 

丸々、引用します。

『 危機的な状況が続く福島第一原発。その復旧作業は放射能、時間との闘いで、作業員の確保が急務となっている。東京電力の要請を受けた協力会社は、各地にいる作業員たちを呼び寄せようと躍起になっている。中には法外な高給を提示された作業員もいる。

 「日当四十万円出すから来ないか」。福島県いわき市からさいたまスーパーアリーナ(さいたま市中央区)に避難している作業員藤田竜太さん(27)の携帯電話に、旧知の原発のメンテナンス業者から誘いが入った。

 現場は福島第一原発。高給である以上、それだけ高い危険が待ち構えていることはすぐに分かった。電線の敷設作業をしている友人からは「おれ、もう被ばくしているかも」と聞かされた。

 長男はまだ三つと幼く、妻(26)には新しい命が宿った。ためらいなく断った。藤田さんは、「五十代以上の人は高給につられて原発に戻っているらしい。でも、おれはまだ若いし、放射能は怖い。もう原発の仕事はしたくない」と語った。

 一方、協力会社の男性社員(41)は、勤務先から「人が足りないから戻ってくれないか」と第一原発での作業を要請され、四月以降に福島に戻る。

 男性は計測器を使ってそこが作業できる場所かどうかを調べるのが主な仕事。原発の現状からすると、まさにそこが最前線ともいえる。「特別な報酬があるわけではないが、危険な作業が待っているだろう。断ったら、恐らく会社にはいられない」と半ば強制だと受け止めている。

 同県田村市の男性(58)によると、第一原発で働く知人の父に、「五十歳以上の人で原子炉近くに入ってもらえる人を探している。手当は普通より多く払うからお願いできないか」という電話がかかってきたという。

 東京電力は現場の労務環境について、「放射線量が高いので、一人当たりの作業時間に限りがあるため、人員の交代が頻繁に行われている」と説明。また、「協力会社にお願いしながら人員を確保している。作業費は協定に基づいて協力会社に支給しているが、個々の金額についてはコメントできない」としている。(社会部・堀祐太郎:東京新聞) 』

 

命の値段、という言葉が頭をよぎります。

 

勿論、お金の問題はさておき、現場では今も、責任感や正義感のもと、勇気を振り絞って懸命の作業に当たられている皆さんが沢山いらっしゃると思います。

ただただ、頭が下がる思いです。

 

一日も早く、お腹一杯のご飯と、十分な水分と、もう少しちゃんとした寝床をが用意されますように。

 

では。



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正直、ほんと、カオスなんだと思います。

ここ数日の僕のブログを読んでくれたという、長年信頼している友人から、メールを貰いました。

ブログの内容はもとより、皆さんからのコメントなどにも目を通してくれたようで、

その上で、友人独特の鋭い目線で、色々と興味深いことが書いてありました。

そして、

「(前略)ま、今の世の中、一種のノアの方舟状態だね。」

とあり、

「個人の資質が問われているな。」

と、彼らしい常に冷静で客観的な言葉が書かれておりました。

(僕の私見ですが、彼は『困難な戦場でも、しぶとく最後まで生き残りそう』な、非常に聡明で精悍な人です)

 

資質か。

この言葉を読んで、思い出しました。

「その人間が真のインテリジェンスを持っているかどうかなんて、普段は分からないのだ。

トラブルや非常に困難な状況に直面した時に初めて、それが分かるのだ」

とは、何かの本で読んだ言葉だったか、それとも映画の台詞だったか。

 

 

友人は、今回の原発問題に関して、

「安全とは許容範囲を超えていないと判断された危険性である」

という、ハーバード大のローレンス教授の言葉を引用して、

日本人の危機回避能力についての考察などを送ってくれ、僕は非常に興味深く読みました。

 

一部、引用します。

 

『日本人は日常から戦ってないからね。
闘争心がないということは危機回避能力がないということ。
危機の想定ができない。だから回避できない。だから対処できない。
「想定外」を想定しなきゃダメなんだよね。

「まさか自分に起こるとは!」じゃなくて、
「もし自分に起きたら!」を考えて生きる。

想定外を想定してないから、対応が後手後手になるのは想定できる。
しかし彼らは後手後手になるのも想定できてない。』

『といっても、この世で想定できるものはないのだ。
ましてや自然現象などの不確定要素たっぷりでは、カオス祭りだ。』

『科学の進歩には危険はつきものだけど、その危険の重大さを理解しないといかんよね。
新幹線が脱線したらどうなるか。そうならないように彼らは努力している。
それと比べると原発〇〇(←僕の判断で伏字にしました)はぜんぜん真剣じゃないね。

「最悪を想定」しなきゃいけないのに
「最悪にならないことを想定」してるんだな。
失敗する人のほとんどはコレなんだ。』

 

頷きながら、読みました。

 

(興味が無い、同意できない、という方は事実例の反証などがある場合を除き、「はいはい」と流してくださいね。)

 

友人からのメールはのタイトルは、「私は川村ケンを支持します」というものでした。

こういう友人にそう言ってもらえるって、嬉しいものです。

ありがとう。

 

僕は今までここで、その大半で、

ご飯が美味しいとか、音楽楽しい、という他愛の無いことを発信してきました。

しかし今は、ご飯の写真なんて載せられません。

 

でも、こんな時は、こんな場所ですが、今一番大切なことを一緒に考えられる場であればいいと思います。

温度差はあるでしょう。実際、感じます。

東北、福島を中心に、放射性物質や停電の問題に直面している関東圏と、そうでない地域では、

どうしたって立場が違う。

それはそうです。

今のリビア空爆の問題を、現地の人と同じ温度で考えている人は、日本に何人もいないでしょう(ちなみに、もう世界は、今は日本よりもリビアに注目してますね)。

でも、僕は関東圏に住むものとして、僕のブログで、僕なりに発信していくしかないのです。

すぐ近所で火事が、今も燃えているのです。ワンワンと、サイレンが聞こえてきているのです。

なのに、「僕は何もできないし、消防さんにまかせよう」と、電気を消してスヤスヤと安眠できるでしょうか。

いちミュージシャンですが、それでも僕も、ここ神奈川県東部のある街で、日々呼吸をし、歩き、休み、食べ、寝て、日本に税金を納め、社会生活をしている一人の大人ですから。

 

こういう話題は重たい、辛い、もうこういうことは考えたくないとか、テレビで十分、興味がない、面白くない、もっと明るい話を期待してるのに、という方は、しばらくスルーして下さってもいいと思います。または、お読みになっても「はいはい」と流してしまって下さい。皆さんを辛くさせるのはまったく本意ではありません。

ただ、僕自身、今回の震災では色々と考えています。せめて、少なくとも、現在進行形の福島原発の問題の収束の見通しが見えるまでは、今までのようにすぐには、と思っています(勿論、わが田舎のひとつでもある被災地、東北のことはこれからもずっと考え続けますが)。

自分を隠して書いたって、意味がないと思っていますので(・・・ということは、今までどれだけご飯のことを考えていたんだか)。

 

最後に。

関東各地の放射能の可視化

http://microsievert.net/

蓄積されるものなどが考慮されてませんので、ひとつの現状を見る上での、あくまでも参考として。

でも、見えない放射能だけに、こうしてイメージを可視化して捉えられるというのは意義があると、僕は思います。

 

では。

 

---追記。---

宮城県柴田町のUnknownさん

前略

本当に大変な状況の中からでしたでしょうに、

とても貴重なコメントをお寄せいただきまして、どうもありがとうございました。

何度も読み返させていただきました。勿論、公開もさせていただきました。

 

お友達のこと、衷心より、お悔やみを申し上げます。

本当に残念です。

被災し、その後も長く一人で冷たい水の中にとどめ置かれてしまったご友人。

そして、その身を毎日案じ続け、探し続けていたご家族。

その心中を思うと、胸がきりきりと痛みます。

でも、時間はかかりましたが、家族の元へ帰れて、せめてですが、良かったですね。

変な言い方になってしまうかもしれませんが、

きっと・・・、ホッとなさっていることでしょう。

(・・・僕だったら、きっと、ホッとするな、と思うのです。)

小さなお子さんが大きくなったら、バイクやギターを楽しんでいた、

こんなにも素敵なお友達を持っていたお父さんのこと、

沢山、お話してあげてくださいね。

 

グランディ21のことは、テレビを通じて知っておりました。

何度もコンサートで訪れ、笑顔で一杯になっていたあの会場が、

今は涙で一杯になっているということを、改めてまた頂いたコメントから実感することができました。

 

ご遺体の状況など、テレビや新聞では一切伝わっては参りません。

勿論、ご遺体を映すことは、ご遺族の感情やプライバシーといった問題もありますし、これは仕方がないこととかもしれません。特に日本では、公共のメディアで扱うのは難しいでしょう。

でも、これほど凄惨で、おそらく人間の人生においても最も辛いと思われる状況下に置かれることになってしまった方たちが実際にいるということは、もっと知らしめられるべきだと思います。

こういう現実が、すぐそばにあるということを知っているのと知らないのでは、例え現地にいなくても、ニュース一つの受け取り方も変わってくるでしょうし、・・・分かちあって和らぐ痛みもあるはずですものね。

 

個人的には、以前のスマトラ大地震の時に、

海外メディアの写真を含めた情報などを見知っておりましたので、今回も、僕なりに想像はしておりました。

ですが、こうして直の情報として直接お聞かせいただくと、それは俄然リアルなものとして迫ってまいります。

書かれた文字に、耐えうるギリギリの重みを感じています。

ですから、その場で、実際に確認をされている皆様の心の痛みは、想像を絶するものがあるでしょう。

その現実に向き合うには、いったいどれぼどの力を必要とするのか、想像もできません。

 

どうか、一日も早く、被災者の方々、そしてご家族、ご遺族、ご友人の皆さまに、

少しでも心が安らぐ日が訪れることをお祈りします。

 

残念ですが、亡くなってしまった方は戻ってはこられませんが、

時間はかかるかもしれませんが、必ず、また、皆さまの未来には、

幸せな日々が待っていることを信じています。

無論僕も、祈るばかりでなく、有形無形、出来る限りの支援はさせていただきます。

 

まだ続くのでありましょう避難所生活、不自由なことばかりかとは思いますが、どうか、ご自分のご健康を保ってくださいね。

そして、きっとまだお若いあなたのことですから、これから、ご家族、ご友人、その他周りの皆さまの力になっていって上げてくださいね。

僕も、そして、コメントを読んだ皆さんも、

あなたのこと、ご友人のこと、そして、あなたの大切な街や、街の皆さんのことを、ずっと思っています。

そしてまた、いつでもコメントをくださいね。

小さなことでも、辛いことでも、楽しいことでも、何でも。

それで、少しでも気が楽になることもあるかもしれませんし、もしかしたら、僕たちでお役に立てることがあるかもしれない。

僕はいつでも、ここで、お待ちしてますから。

また、大変な中、僕のことにまで、お気遣い、ありがとうございました。

 

そして、曲の件のお申し出ですが、無論です。

あのピアノ曲が、ご友人をお送りするお手伝いをさせて頂けるなら、

僕としても、嬉しいです。

どうか、どうか安らかに、お休み下さいます様。

 

川村ケン 

3月28日13時45分 



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今日の、

12号機の水、放射能濃度1000万倍 保安院「核分裂継続か

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110327/dst11032720270061-n1.htm

このニュースには慌てました。

 

福島原発で起きていること

http://ameblo.jp/satoshitaka/entry-10834940369.html

一般的に「そんな心配ないよ。政府が避難させている地域以外は安全だよ、大丈夫」という意見を持つ「安全派」の方々に支持されているという、このブログ記事。

その高松氏をもってしても

『可能性が非常に低い「究極の最悪の事態」』

と仮定したことが、起こっているかも、と思ったからです。

ちなみに、高松氏の、

『福島原発で「今何がおきているか」、「どのような対策をしているか」を政府を通じてリアルタイムに、正確に知ることは不可能です。いくつかの理由で政府はリアルタイムで事実を知らせたくないのです。そして「政府もリアルタイムでは知らない」ことも多いのです。』

『東京電力は、民間企業としてダメージを最小にしたいと考えているはずです。公益企業として、放射能汚染を最小に留めたいと考えていることも疑う余地があり ません。そして彼らは、これほどの重大事を上手に話すような訓練も、経験もしていません。観測された事実以外の推論を話すことは極力さけるようにしていま すから、会見はぎこちなくなります。』

この言葉には、ある意味、「そうだよな」と安心させられます。

 

しかし、夜になって、

濃度1000万倍は誤り 東電「別の放射性物質と取り違えた」

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110327/dst11032721230068-n1.htm

間違いでした、と。他の放射性物質と間違えました、と。

「まじかよ!」です。どれだけの人間が、これで振り回されたことか。

武田邦彦教授も、夕方にはコメントを出されていました。(今は「一時、そういう発表がありました」と、更新されています。)

で、肝心の実際の数値は、発表されませんでした。

(追記:夜半を過ぎて発表されました。

通常の「1000万倍」を「10万倍程度」に訂正  

http://sankei.jp.msn.com/life/news/110328/trd11032800460000-n1.htm

 

はっきり言って、めちゃくちゃです。何を信じていいのか、これで正確に答えられる人なんて、いるでしょうか。(いるなら、教えてください。)

 

枝野長官会見「私は大丈夫と発言してない」(25日)

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110325/plc11032518580033-n1.htm

一生懸命お仕事をして下さっていると思いますし、決して悪い人だなんて思ってないですけど、その言葉を信じてる人にとっては、もしかして「つい」、だったにしても、酷い発言だったと思います。あまつさえ、本気なら・・・悲しいですね。

 

被曝限度量の緩和提案 国際放射線防護委、移住回避促す

http://www.asahi.com/national/update/0326/TKY201103260337.html

放射性物質:食品や飲料水、規制値緩和へ 食品安全委

http://mainichi.jp/select/science/news/20110326k0000m040133000c.html

法定基準を上げてしまえば、「いやいや、基準以下だから大丈夫です」と言える。

なんですか、それは。

僕たち国民は、そんなに、バ〇じゃないでしょう。

 

ちなみに、水の安全基準でよく聞く「乳児は100ベクレル、大人は300ベクレルまで安全」で・・・というあれですが、

あれは、3月17日に定められた基準です。日本には、それまで、水道水のヨウ素の濃度に関する基準はありませんでした(想定していなかったのです)。なので、それまでWHO(世界保健機関)基準である、10ベクレルに準じていました。いきなり、先週から30倍までOKになったのです。

http://エミレーツ.jp/article/43977058.html

勿論、これでもまだ世界的には安全だという声が多数です。

ただ、その基準値そのものがころころ変わるのでは、安心して報道を信じることなどできません。

 

「何カ月、何年と言えない」=原発事故、収束見通せず―東電副社長

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110327-00000076-jij-soci

見通しが立たないということですから、この事態は、この先、長引きそうです。長期戦を覚悟しましょう。

しかしこの先、毎日ニュースで、「今日の風向きは?」「雨が降るようだけど」「今日の浄水場のベクレル値はどうかな」と心配するのも、大変です。何も心配する必要はないと、心から思える方がいらっしゃるなら、僕は羨ましいくらいです。一日も早く、見通しだけでも立ててほしいです。

 

東電社員のブログが酷すぎる

http://blog.livedoor.jp/saikawa06/archives/2819650.html

いち社員のブログとはいえ、ビックリします。

「また、今まで、何不自由なく電気を使えていたのは、
福島県のみなさんがあってこそなのです。福島県には、多くの方が不安を抱え、
避難所で不自由な生活をされております。比べることはできませんが、
福島県で被災に合われた方よりはるかに贅沢な生活を遅れていることを今一度再認識してください。

私たち東京電力を非難することはかまいません。
しかし、不自由だとか自分たちが被害者だといった考えはやめてください。
電気を使え、うちに帰れば家族がいる生活に幸せを感じてください。 」

福島の方々が不安を抱えているのは、何のせいでしょう。

 

東北電力の管理下にある女川原発が、大きな被害を受けなかったことは、東北電力がこのような事態まで想定して、安全対策をしていたからだと言われています。女川原発は今は、住民の避難所になっているそうです。

福島と明暗分けた女川原発 大津波想定、高い敷地に

http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011032701000431.html

 

また、テレビなどでは連日、放射能問題で、

「まったく問題ないです。」

が繰り返されていますが、どうしても僕は、逆にうそ臭く感じてしまうんです。

「今、人類が知りうる全ての科学的根拠を照らし合わせましても、今の値なら過度に心配しなくても大丈夫だと言えます。ただ、完全に安全ですとは、誰にも言えないのです。でも、私の学者生命に賭けても、今はまだ大丈夫です。安心してください。」

例えば、こんなほうが信用できそうです。まあ、ちょっと文章は盛りましたが。



ビビリといわれてもいいですが、

影響のある地域に広く、家族をはじめ、親戚や、友達がいますし、こちらをご覧の方々の中にも、該当地域にお住まいの皆さんだって沢山いらっしゃる。経済的なことも考えれば、おそらく西日本にだって、今後多かれ少なかれ色々と影響してくることと思います。

こうも情報がいい加減では、何も心配しないなんてことは、ありえません。勿論、自分のことだって心配です。

わりと楽観的な性格だと思ってましたが、どうもそこまでお気楽さんではないようです。

また、その情報が発せられる際の信憑性のよりどころの一つとしてでしょうけれども、必ずと言っていいほど、お偉い大学教授さんなどが出てきてコメントをしておりますが、あれも、鵜呑みにはしないほうがいいと思います。なぜなら「大丈夫、問題ない」しか言わないのが、あまりに不自然だからです。国民感情と、あまりにかけ離れていると思います。

東電のカネに汚染した東大に騙されるな!

http://www.insightnow.jp/article/6430

こんな告発もあります。

 

今日は、いいニュースもありました。

震災後初めて…塩釜港に大型タンカー入港

http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/210327018.html?r=rss2&n=20110327170232

数少ない、明るいニュースでした。一刻も早く、各地に燃料が行き渡りますように。

 

で、最後に。

14歳アイドルが原発のリスクを語るブログが話題に 孫正義氏も「同意!」とツイート

http://twitter.com/masason/status/51167881873981441

内容が内容なだけに、賛否色々あるでしょうけれど、小学校を出て二年たらずの義務教育中の子どもの書いたもののところに出向き、荒らしたり、ムキになって怒っているいる大人は、

大人げない、と僕は思います。

自分の子どもくらいの年齢の子が、これだけはっきりした意見を持ってモノが言えることに素直に感心して、孫さんのように同意なら「同意しますよ」と一言書いてあげたらいいし、そうでなければ「はいはい」と流せばいいでしょう。そんなに一杯いっぱいなんでしょうか。痛々しいですよ。

 

明日も、元気で行きましょう!

LOVE&PEACE がんばれ日本!

 

 

では。



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沢山のコメントをありがとうございます。

拙いピアノ演奏ですが、聴いていただけて、素直に嬉しいです。

 

僕は毎日のようにピアノは弾いていますが、

考えてみたら、例えば安全地帯さんのファンの方は僕がピアノを弾いているのを、

(安全地帯さんの)ステージではご覧になってはいないわけですし(ピアニストとして松田さんがいらっしゃるので)、

それ以外のアーティストさんのサポートで、僕がステージでピアノを弾いているの見たことがある方も、

昨夜のソロみたいのを聴いていただいた記憶としては、昔、へきちゃんのステージで何回かと、

最近では・・・昨年のトミちゃんのスライドショーの時のアドリブくらいなんだと気付きました。

思い出深いところでは、柑橘系二人組さんの「しんしん~青」のピアノがありますが(記事はこちら、譜面はこちら)、あれは、一応、決まったものを弾いていましたので・・・。

 

また、機会があったら、弾いてみますね。

その時は、また聴いてやって下さいね。

 

THE PRODIGAL SONSのJIMMYさんにはブログでまでご紹介頂きまして

大変光栄でした。

実は、昨夜、音源をアップしてほどなく、

おそらく偶々ご覧になってくださったのだと思いますが、

「ケン、お疲れ。ピアノ・ソロ、聴いたよ。ダウンロードしたPCの前で、スモール・ボディのアコギで、何度もジャムった。部屋の電気を消してね。」

こんな、メールを頂いたんです。

 

読んだ瞬間、頭の表面がピリピリするくらい、嬉しかったです。

 

「俺には確実に何かが伝わったぜ。俺はもっと聴きたいな。また弾きたくなったらアップしてくれ。」

そして

「大変な時だが、頑張ろうぜ!」

って締められてました。

泣きそうになってしまいました。

 

不思議なもので、気持ちを音にしてしまうと、

スーッと、身体から抜けていくものがあるのです。

昨夜のピアノで、僕自身、なんだかとても楽になりました。

勿論、それを聴いて頂けたことが、大きいのですけれども。

 

僕は食べてますし、寝てます。本当に元気ですよ。

(・・・本来なら、いつものようにニコニコ!ブイ!の絵文字でも付けて賑やかにいきたいところですが、

被災地の現状や、一向に楽観できそうにない原発の問題を考えますと、さすがにまだそんな気にはなりませんのです・・・。どうか、お察し下さいね。でも、これが永遠に続くわけではありませんので。)

 

今日は、来月に始まるリハーサルやライブの為の譜面の用意をしたりしておりましたし、

がっこーからは、来年度の授業の依頼も頂きました。(本当はもっと早くあるはずだったのですが、がっこー自体が点検などの為に動いてなかったので)

今年よりも、授業時間が増えてました。

今年に引き続きの2年生の子たちの担当の授業もあるのですが、

新一年生の授業の担当を、二つ、任されました。

音楽を学びたい学生は、昨年度よりも本年度、本年度よりも来年度と、年々増えているんだそうです。

嬉しいことです。

 

どんな子たちが入ってくるのかな。

とても楽しみです(にこにこ、ぶい)。

 

では。

 

--------------------------

さて、ここから先は、この不安を解消したい目的で(イコール、少しでも安心したいために、という意味です。・・・得体の知れないものが世の中で一番怖いので、身の危機管理、安全管理の為に情報を欲するのは、いたって正常だと思いますので)、

そして、不確定で流動的な情報があふれる今(昨日の情報と今日の情報がどんどん変わる。いまや、政府ですら,ふりまわされているのはご存知のとおりです)、

「どうなってるんだろう?これからどうなるんだろう?」と、現状にご興味があって、その上で、

このいちキーボーディストである僕が得た情報の中から、僕が発信するものを共有してみようか、共有してみたい、と思われている方に、お読み頂ければと思います。

勿論、僕は(多くの方たちと同様)素人ですから、最終的には、ご自分の知識情報などとと照らし合わせた上で、ご判断下さい。

 

まずは、これを。

「放射線は『甘く見過ぎず』『怖がりすぎず』 八代嘉美」

http://synodos.livedoor.biz/archives/1710889.html

非常に冷静で、客観的で、文章も簡単で、とっても読みやすかったです。

お読みいただくことで、そもそも、放射能を浴びたり、放射性物質が身体に入るとどうなるの?という基礎知識がしっかりと頭に入ると思います。

色々と情報が錯綜している昨今ですが、「なるほど、こういうものか」、と正しく知ることは、きっと安心材料になると思います。

 

そして、こちらは、ひとつの読み物としてお読み頂ければと思います。

「原発がどんなものか知ってほしい 平井憲夫」

http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html

阪神大震災の翌年に書かれたもののようです。

僕は、毎日テレビで眼にすることと、あまりに合致するように思える点が多く思いました。とにかく、今回の事故以前に書かれ、流れていたものであることは確かです。驚きをもって一気に読みました。

 

ただ、「ひとつの読み物として」と書いたのかと申しますと、調べてみましたら、この文章の内容に関する異論もありまして(一部では怪文書、とまで言われているようです。それが原発推進、反対のイデオロギーの衝突によるものかどうかは、今はわかりません)、

ですので、公平を期す意味で、検証サイトもあげておきます。

 

「嘘? ホント? 問題文章『原発がどんなものか知ってほしい』について」

http://www2s.biglobe.ne.jp/~asashi/genpa/

 

繰り返しますが、僕個人的には、最近の報道などと見比べて、やけに腑に落ちる部分が多かったので・・・、という理由で、皆さんにもご紹介させて頂くことにしたものです。

 

そしてもう一つ。

藤波心さんという、14歳のアイドルが書いたブログが話題になっているようだよ、と友人に教えてもらい、僕も読んでみました。

「批難覚悟で・・・・」

http://ameblo.jp/cocoro2008/

 

ふむふむー、まだこんな子どもなのに、よくここまで。

すごいなー、と読ませてもらい、思いも寄らない最後にの一文の言葉の選びかたに、正直、感心しました。

素直に思ったことを発信している14歳がいて、そして、その姿勢に賛同する方がこれだけ多いというのも、興味深いです。

僕も、もっとしっかりしなきゃです。

 

とにかくね、真実や事実が見えにくい今だからこそ、

妙なタブーが横行する風潮は、作りたくないものです。

 

 

昨夜は、ご心配をしてくださってのことだと思いますが、暖かい応援のメッセージも沢山いただきました。

本当にどうもありがとうございます。

僕は大丈夫です。

 

では。



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こういうことは初めてですが、僕が今さっき、ピアノで弾いたものを、アップしますね。

 

http://firestorage.jp/download/a9c3eb72413e0c057bcdb0546b420bad38fbfe3f

(mp3ファイルです。約4.1MBあります)

(追記:今は僕のオフィシャルサイト内、「WORKS」ページでお聴きいただけます。

http://park8.wakwak.com/~kawamurakenbow/index.html)

 

ピアノの前に座って、あまり何も考えず、アドリブ(即興)で弾いたものです。

思いついて録ったラフなもので、きちんとアレンジされたような曲ではありませんです。

テンポもふらふらしてますし、よく聞くと、なんか怪しい響きのところもあります。

録音も調整も簡単に行ったものですから、皆さんが普段お聴きになっているCDみたいな音質では全然ないです。

でも、(いちおう)ミュージシャンのブログなんだし、そうだ、たまにはこんなのもいいかな、と。

 

よろしかったら、お気楽に聴いてくださいな。

と言うには、なんか、アレな曲想ですけど。

ほんとはもっと、癒されるようなのというか、耳障りの優しいのでも弾けたら良かったのかも知れませんが、

でも、これはこれで、今の気持ちのままに、弾いたものです。

 

(アップ先はファイルの一時保存サービスで、保存期間は一週間となっています。)

 

では。



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小学校や中学校時代、避難訓練がありましたね。

 

火事や地震を想定して、校内放送があってね。

教壇の、黒板の上のスピーカーから、

「今、地震が起こりました。皆さん、机の下に避難してください。」

 

「わー」

とか言いながら、一応、机の下に頭を突っ込んで。でも、半ば、ニコニコと笑いながらね。何でだかわかりませんが。まあ、真剣味がなかったのですね。

 

そして、その後、先生の誘導で、ゾロゾロと皆で階段を降りて、校庭に集まって、整列するんですよね。

教室を出るときには、「はい!こういう時は、落ち着いて行動しましょう。」

 

でも、みんな、喋る。階段に行く頃には、もう夜のテレビの話とかしててね。

「はい、そこ!静かにー!私語は禁止です!はいはい!押さない、走らない!」

ディテールは地域や学校によって色々でしょうけれども、僕たちは、おそらく日本中でこういう避難訓練を経験しました。

 

 

あの避難訓練は、「ちょっとだけど、授業が休みになるね」くらいのもので、

僕は本心を言いますと、「あーあ、めんどくさいなあ」と思っていました。

夏場などは、暑い校庭に並ばされて、長々と分かりきった点呼とか取らされたり、

退屈な先生の話を聞きながら、「暑いなあ・・・。お腹減ってきたし。早くお昼にならないかなぁ。」

そんなものでした。

 

そんな大震災なんて、起こるわけないのに。

 

これが、当時のノーテンキな僕の、本音です。

 

 

 

今、僕たちは、予定された訓練でない、現実と向き合うことになりました。

どうしようもないような地震が、そして、恐るべき津波が来てしまいました。

壊れてしまった原発は、もくもくと人間が近づきたくない煙を上げています。

 

こんなんこと、誰にとっても、経験したことの無いこと。

 

だから、意見は割れます。

 

 

「はい、冷静に行動しましょうね」

 

あの避難訓練の時の先生の声が、もしかしたらですが、どこかで今、鳴り響いてるのかもしれません。

 

冷静にね。

これは勿論、僕はいいことだと思います。

無駄な買い占めなんてどうかしてます、と、僕は以前にも書きました。煽るつもりなんて、毛頭ありませんです(煽られた!と思われたらすみません)。

なにより、独りよがりなパニックを起こすことは、災害時に限らず、いつだって、よくありません。

 

でも、情報を集めて、自分が、「あなたには健康であって欲しい」とその身を案ずる方たちに発信することも、よくないのでしょうか。

 

なんかね、皆な疲れてるのかもしれませんし、一杯いっぱいになってるのかもしれませんが(僕も含めて)、

いつの間にか

「政府発表が真実で、それ以外はタブー」

になっていくのは、怖いです。

それがエスカレートしたら、それは、「いつか来た道」かもしれません。

情況がカオスになると、こういうことが起きることは、今までの歴史上、何度もありました。

(これを政府発表を、戦時下の大本営発表と一緒に考えてしまう人がいますね、と非難する声もあるのは、知った上で。それも含めて、繰り返しですから。)

 

 

「はい、そこ!静かにー!私語は禁止です!はいはい!押さない、走らない!」

 

 

 

「おとーさん、ぼくのボールが・・・」

「うーん、仕方ないねぇ。そのうち、きっと風が吹いて、こっちに流れ着いてくるよ。それまで、見守ろうね。」

「うん」

 

 

では。



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ニュースを見た友人からのメールで知りました。

 

東京の浄水場から放射性ヨウ素検出 乳児の基準値2倍超 「飲用控えて」

http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/fukushima_nuclear_threat/?1300859058

 

「東京都は23日、水道局の金町浄水場(葛飾区)から、放射性物質が乳児の暫定基準値の2倍を超える数値を測定したことを明らかにした。

 都によると、放射性ヨウ素を水道水1キロあたり210ベクレルを検出したといい、乳児に水道水の飲用を控えるよう要請した。

乳児の水道水の摂取を控える地域は、京23区、武蔵野市、町田市、多摩市、稲城市、三鷹市

厚生労働省が示した乳児の飲用を控える暫定規制値は1キロあたり100ベクレル。」

 

すでにテレビでは、どこもやっておりません。

ちょっと信じられませんが、相変わらず通常番組で、

現在、テロップなどでの告知や、注意の呼びかけもありません。

乳幼児のいらっしゃる方は、特にご注意を。

お友達にも、教えてあげてください。

 

赤ちゃんのいらっしゃるご家庭、夜家に帰ってから、ニュースで知って、

お水の買い置きが無かったら、どうするんだろう。

汚染されてると知らされて、その水で作ったミルクは・・・飲ませられないですよね。

 

これが長引くようなら、

東電や国が、対象の家庭に安全な水の給水車を出すとか(範囲的に現実的ではないのかな・・・)、

赤ちゃんがいると証明できる方には、優先的にお水が買えるようにするとか、できないものでしょうか。

 

 

放射性ヨウ素は、ばい菌とちがって、煮沸しても無くなりませんし、浄水器を使っていてもダメです。

これは、デマや過度な心配ではなくて、東京都の公式な発表です。

 

乳児、と言ってますが、小さな子どもには、飲ませないほうが、僕はいいと思います。

国の言うことは、いつも100%信用できるのでしょうか。

(今まで、いったい何度、政治に裏切られたり、落胆させられてきたか・・・。

そういう意味では、今日の数値の告知も間違っていて、誤りでした、だと、これは嬉しいです。)

 

怖がりすぎかもしれませんが、命にかかわるかもしれないことですから。

後の祭りでは、済まされないです。

 

官房長官の発表ですと、

「残念ながら福島原発から放射性物質が大気中に出ているのは間違いない。雨が降ったので、いろいろなところに影響を与えるのはありうる。数回摂取しても、将来にわたっても健康への影響が出ることはない。」

 

はい、つまり、あとは、ご自分の“適切な判断”で、ということですから、

・・・適切に判断しなくてはいけません。

まずは、自分にとって、自分の大切な人たちにとって、適切に。

 

 

ちなみに、これは、昨日、22日朝の測定値だそうで、今朝の測定値はまだ出ていないそうです。

この時間差を考えますと、明日、他の地域でもでるかもしれませんし、

実はもうその水を、今日飲んでいる水かもしれません。これはわかりません。

どうか、お気をつけて。

 

で、告知では何も言ってないですけど、

 

乳児に飲ませてはいけないほどの水は、

妊婦さんは飲んでも大丈夫なのかな。

あるいは、今は妊娠してないけど、これから、いつか子ども生もうと思っている女性は大丈夫なのかな?

同じように、いつか子どもが欲しいと思ってる男性は、大人だし、大丈夫なのかな。

 

半減期というものがあり・・・

尿でほとんど体外に排出されます・・・

甲状腺に蓄積されることもありますが、大人ですと、パーセンテージは極めて低いです・・・

数回摂取しても問題ありません・・・

 

・・・それなりに時間が必要で、序々に半減ですよね。

・・・ほとんど、ですよね。少しは体内に残るのですよね。

・・・でも、ゼロじゃないんですよね。

・・・数回摂取って、どのくらいは大丈夫なんだろう。

 

洗えば大丈夫だという野菜ですが、あなたの家の食卓にのせ、家族全員で食べられますか。

乳幼児以外は大丈夫、というその水を、自分の子ども(乳幼児ではない)に、飲んでごらん、と目の前で飲ませることができますか。

できるのかな・・・。いや、まさかね。

 

 

あとになって、病気になって、「あのせいだ」と文句言っても(例えば裁判を起こすとかしたって)、

「いや、癌は今や一般的ですからねぇ。原発事故との因果関係は、はっきりしません」って言われるかもしれないですしね。

絶対にそうは言われない保障なんて、無いですよね。

あちらは、今、「大丈夫です」って言ってるんですし。

 

希望的な言葉とか、楽観した言葉を信じたくなる気持ちは誰でもあります。

誰だって、安心したいですもの。僕だって、同じです。

やっぱり、安心できる言葉にすがりたくなりますよ(・・・宗教というものの存在はそういう心理と深く結びついていますね)。

 

でも、「おそらく」「・・・と思います」「まず」そして、「ただちに」。

 

よく聞けば、安心材料を並べてくれている方たちにだって、結局のところは、わからないんですよね。

なぜなら、誰も、こんな経験がないんですから。

東京の水から放射性ヨウ素がでたことなんて、今まで一度だって無いんですから。

過去の統計とか、一般的な確率でしか話せないですよね。それは、経験則ではないんですよ。

それは、責められもしないことです。

 

下にご紹介するリンクの菅谷松本市長のように、経験則で言っている方は、むしろ注意を呼びかけているように思います。

 

チェルノブイリで長く医療活動をした医師で、現松本市長の菅谷昭氏の定例会見で、「チェルノブイリでは、5年後に子どもの甲状腺がんが沢山でたんです」と言っていました。15分あたりからの発言で触れられています。(このサイトでご覧になれなくても、どこかではご覧になれますので、ご興味のあられる方は、よろしかったら。

「松本市長菅谷昭氏2011/3/22定例記者会見 福島第一原発事故についてコメント」

http://blog.livedoor.jp/nico_navi/archives/1475463.html

 

やっぱり、最後は個人が判断しないとだと思います。

私が考えたって仕方がない、お上の発表を信じます。

それも結構です。

 

でも、僕の立場は、違います。えらそうに、すみません。

でも、思うのです。

彼らは、最終的に、全ての国民の安全は、おそらく、守ってはくれない。

なぜなら、それは、現実的に不可能だから。

 

非難しているのではないです。

最善の努力をしてくれているのを否定はしません。

だた、その最善が、かならずしもこちらの最善とは一致しないのですよ。

僕たち国民、一人一人が必要とするものではないということです。

それは、不可能だからです。

あちらとしては、線引きをするしかないでしょう。

やむを得ず、どこかで、「・・・すみません!ここまでです」って、やるしかないんです。

こういうことは、身の回りにも、いくらでも事例がありますよね。

人気のチケットは売り切れるものですし、

閉店時間になったら、こちらがいくら買いたくたってスーパーは閉まってるんです。

 

これはちょっと飛躍しすぎだったかもしれませんが、

誰かの要求に応えるという点において、政治だけは例外だなんてことは、ないと思います。

避難所の方々の生活が、一向に改善されていないことからもお分かりになりますよね。

どうしても全員には、手は、回らないんですよ。

 

だから、いくらかの手助けは期待してもいいと思いますが、

最終的には、自分でどうにかするしかないんです。

過信は禁物だと思います。

 

 

これは、個人的にいつも思うのですが、

命に関わることを、統計や確率論で話す相手を信用して全てを丸投げして委ねるのは、

結構、ギャンブルだと思います。・・・いえ、いいんですけどね、ギャンブラーでも。

でも、生死をかけたギャンブルはちょっと怖いかもですよ。

 

なので、出来たら、可能な限り、情報収集はするべきだと思います。

(家族などの、誰か自分が信用できる人の力を借りたっていいと思います)

特にこういう非常時には、色々な意見が出ますから、

自分で、取捨選択をするしかないと思います。

 

 

命の根源である、水。

僕たちのほとんどは、水でできていますよね。

その水が、たとえわずかであっても、放射能で汚染されてしまっているなんて。

考えただけでも、ぞっとします。

 

皆さん、どうかお気をつけて。

 

最後に、一つ資料を。

あなたのお住まいの街に降っている、放射線の量を確認して下さい。

文部科学省まとめによる、「環境放射能水準調査結果:定時降下物)」(PDFファイルです)

I-131(ヨウ素131)半減期8日

Cs-137(セシウム137)半減期30年

3月21日9時~22日9時採取

http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/03/22/1303977_21_22.pdf

3月22日9時~23日9時採取

http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/03/23/1303977_22_23.pdf

宮城県と福島県の、「震災被害によって計測不能」という文字には、胸が痛みます。

一刻も早い計測機器の修復と、速やかな情報の公開を。

もしかしたら、その一日の情報と対処の差で、助かる人だってあるかもしれない。

 

では。

-----------------

「東京都、24万本のペットボトル水配布へ」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110323-00000966-yom-soci

東京都(石原氏)の対応が早かったですね。

事態が長期化しないことを祈りましょう。

 

---追記。---

 

大丈夫、大丈夫。

問題ありません。

長期的にも影響ありません。

 

テレビの御用学者さんたちをはじめ、そこかしこに「大丈夫」な話があります。

「とりあえず東京都の皆さん。
水道水を毎日600リットル以上飲むのはやめましょう。
毎日赤ちゃんにバケツ一杯の水を飲ませるのはやめましょう。 」

 

これが正しいなら、それは結果論として、めでたし、めでだしです。誰も傷つかないし、病気にもならないし、いいことだらけ。

 

じゃあ、・・・なんで東京都は慌てて明日から水を配るんだろう。

 

この数値は、、念には念を入れて、非常に厳しく定めた基準ですから、これを超えたからと言って、

すぐに影響があるわけではないのです。

これは、例えば毎日〇キロを〇〇日連続して食べたとしても、それでも自然界で浴びる放射線の半分で・・・。

 

あれ。「放射線」と「放射性物質」は違うものでは。

 

 

そもそも、そんなに大丈夫なら、

なぜ、その基準にしたのでしょうか。

これ以上は危険だ、と判断した基準だったからではないのでしょうか。

 

で、大丈夫な量の雨に濡れながら買い物に行って、大丈夫な量のホウレンソウやブロッコリーを買ってきて水道水で洗って、茹でて食べて、食後には大丈夫な量の水道水でいれたお茶をがぶがぶ飲んでも、それを毎日やらなければ、本当に全然大丈夫なんでしょうか。

そういった、単体でなく、複合汚染の場合の試算もしての発表なのでしょうか。

 

でもね、結果的に大丈夫なのはありがたいです。

でも、今、

「数値的には大丈夫ですが、やはりこれは正常ではないのですから、皆さん、気をつけてください。」

という話がほとんど無いのが、

 

ちょっと気持ち悪いです。

 

 

100人中1人しか死ななかったら、死亡率は1%。

100.000(十万)人中、1000人が死んでも、死亡率は1%。

100.000.000(一千万)人中、100.000(十万)人が死んでも、死亡率は1%。

 

でも、その一人ひとりには、生活があって、愛する家族がいて、将来も、あったはずです。

その人の人生は、ただの"1%”じゃない。

 

では。



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来る、4月8日に予定されていましたトミちゃんのライブですが、

開催することが、今日、決定いたしました。

 

トミちゃん本人、事務所のH社長、そして、僕たちメンバー、それぞれ、この決定に至るまでには、葛藤もありました。

「やはり、延期したほうがいいのかも」という話にもなりました。

しかし、さらなる話し合いの上で、やはり、こんな時だからこそやるべきではないか、と、敢行することにいたしました。

勿論、まだまだ予断を許しませんので、注意深く行動するべきです。

でも、今日明日ではなく、日程的にまだ少し先であることにも希望を持って、敢行しよう、ということになりました。

それでも、リハーサルなどの日程は、少しでも状況が安定するのを待つ意味もあって、今月は行わず、4月に入ってから行うことになりました。

他にも、色々と、どうしたらいいのか、皆で一生懸命考えてライブをするつもりです。

 

以下、トミちゃんのメッセージを、トミちゃんサイトから引用させていただきますね。

---------------------------------

2011.03.22

東北地方太平洋沖地震の影響を考え予定していたライブをどうするかメンバー及びスタッフで検討してまいりましたが、Tomiyaの歌を元気に届けると共に、被災地の皆様の早い復興のお手伝いが出来るようライブの収益や皆様に義援金をお願いして届けようと思い、予定通り開催することにいたしました。
ライブ会場への交通機関や停電の不安があるかもしれませんが、是非会場まで来ていただいて一緒に楽しむと共に希望あふれる未来を祈りたいと思います。

 

日時:2011.04.08(金) 

Tomiya with Ichiban Poppers
初台DOORS
Open 18:30 Start 19:30

指定席¥3,000(1ドリンク付)
チケットは3月23日(水)よりローソンチケットにて発売(Lコード71936)

(問)リズムワークス03-5704-2818

Ichiban Poppers
ギター:和田建一郎
ドラム:臼井かつみ
ベース:高橋竜
キーボード:川村ケン

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これに伴ってというわけではないのですが、ご紹介したいコラムがあります。

セルジオ越後さんが発信されたものです。よろしかったら、是非。

 

『すべての日本人へ「倒れた人の分まで走るのが、サッカーだ」』

http://news.livedoor.com/article/detail/5423519/

 

一部、抜粋させて頂きますね。

 

「今、日本に何が必要か。被災地への義援金、節電、物資の救援。やらなければならないことは山ほどある。一方で、この国の経済活動をきちんと回すこともしなければならない。

経済活動、つまり血の流れを止めてしまうと、本当に日本が沈没してしまうかもしれない。だから、元気な人は、行動するべきだ。それぞれの立場で、どんどん働 くべきだ。停電で3時間しか働けないなら、3時間だけでも働けばいいじゃないか。働けない人たちの分まで仕事を増やすのだ。使えない人の分までお金を使う のだ。いっぱい仕事をして、いっぱいお金を生んで、飲みに行って、お金を落として、税金を納めて、どんどん経済を回すべきだと思う。

自粛とは、休むことと同意だよ。元気な人が休んだところで、被災者にとって何の役にも立たない。ニュースを見て心を痛めるのは理解できる。でも、ニュースを見て心を痛めることが復興につながるのかな。

残念ながら、君がいくら涙を流したところで被災者は救えない。社会活動に貢献することこそが、被災地を助けることになるのだと思う。」

 

 

“元気な人が休んだって、それは被災者にとって何の役にも立たない。”

 

心から、その通りだ、と思いました。

原発問題など、注視すべきことは勿論ですが、昨日ご紹介した大前氏の意見でもありましたように、

これはおそらく相当な長期戦となるのですし、

心が苦しいのは当たり前ですが、だからといって、

この先、何日も、何ヶ月も、僕たちがぐったりしていてはいけないとは思うのです。

 

 

4月8日、会場で、元気で、お会いできますことを。

こんなときだからこそ、ね。

 

でも、ご無理の無い範囲でね。

 

では。

 

----------------------------------

最後に。

 

コメント欄で、お書き頂いたコメントが反映されていない方へ。

申し訳ありませんが、僕の一存で、反映を見合わせていただいております。

理由は「公にするべきではない」と、僕が判断したからです。

 

これは、今までにも何度もお願いしてきたことですが、

ご友人同士のメールや、ご自分の日記なら何を書かれても結構ですが、

他人のブログで公にする文章なら、それ相応の心配り(表現や選ぶ言葉など)が必要だろう、と思っております。

(ちなみに、僕の支持している意見とは反対意見だから載せない、なんて安易なことではありませんし、そんなことはしません。)

 

今、毎日1500人以上の方が、このブログをご覧になって下さっています(ここ最近は、もっと増えてきています)。

皆さん、お住まいの地域も、お年も、お仕事も、人生経験も、本当に様々な方々だと思います。

検閲のようなことをするつもりは、まったくありませんが、こういう不特定多数の方々が読まれている公の場であることを、

どうぞ今一度お考え頂いた上で、コメントをお寄せ頂ければと思います。

 

顔の見えないネットだからこそ、言葉には気をつけたいものです。

 

 

どうぞご了承くださいますよう、お願いいたします。

ブログも、誰の心も、荒れるリスクは避けたいのです。

これも、こんな時だからこそね。

 

では。



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また、昨日の記事のコメント欄では、いつにも増して沢山の皆さんのご意見を寄せいただきました。

とても興味深く、読ませていただきました。

問題が問題ゆえ、半匿名のネット上とはいえ、なかなか、こういう公の場で意見を述べるのは、かなりのエネルギーが必要だったことと思います。

どうもありがとうございました。

でも、こんな小さな場であっても、こうして繋がって、ちょっと意見を言い合ったりするだけでも、

少しでもストレスが軽くなることがあるかもしれないな、と思うんです。

(勿論、僕の書く文章も含めて、内容によっては、逆に読んでストレスを感じることもあるかもしれないので、特にこの状況の中ですから、色々と注意が必要ですが・・・)

 

それにしても、いちミュージシャンでしかない僕のブログで、なんでこんなに原発の話などを・・・などと思われていらっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、

僕は神奈川だから、遠いから大丈夫、なんて全然思ってなくて、本当に日本の一大事だと思っています。

 

何年も、毎年訪れることが出来ている、広島の平和祈念資料館。

ここで見たり聞いたり、本で読んだりしたりして感じた恐怖は、

勿論、戦争そのものの、爆弾の威力そのものの恐ろしさがあってのことですが、

核という存在や、放射能が人に及ぼす影響の恐ろしさが、その半分を占めています。

有用に使えれば便利なものではありますが、牙を剥かれたら、こんなに怖いものはありません。

チェルノブイリの事も、わずかではありますが、以前本で読んだり、あと、下にご紹介するサイトを見たりして(非常に多くの写真によって、かの地の今が、リアルに分かります。)、本当に悲しく、恐ろしいと思っています。

 

「エレナのチェルノブイリへのバイク旅」

http://www.geocities.jp/elena_ride/

 

福島の原発では、チェルノブイリのような爆発事故になる可能性はまずないそうですが、といって、絶対に保障されているわけでもなさそうですし・・・。

僕は、福島のニュースを見聞きすると、頭のどこかが、必ずこのサイトで見た写真を思い出します。

大げさかもしれませんが、といって、安心できる材料もありませんので。

 

さらには、汚染などということで、大切な食べ物のことも絡んできておりますので、本当に一大事なのです。僕だけというわけでなく、子どもたちの健康を守る義務は、大人にあるからです。

 

 

さて、本題です。

ちょっと見ていただきたい動画があります。

変な言い方かもしれませんが、これを見て、なんだか、ここ数日のもやもやが少し晴れたような気がしました。

「福島第一原発事故、原発建設の安全基準の真実 1/1~2/2」

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=jyou9oG1qBg

http://www.youtube.com/watch?v=YDcYUlTHYyQ&feature=player_embedded

 

判り易い語り口で、それこそ、またとても納得しやすいエピソードも交えて、

中部大学の武田邦彦氏が、あの保安院のことについて話してくれています。

 

・・・そうか、あの保安院って、こういうところなんだ。

 

あの、やけに淡々とした発表や、

個人的に思っていた、一番の違和感(前々から、脆弱性を指摘する声もあったそうですのに・・・。事故に関する謝罪などは一切言わない)の原因が判りまして、変な話ですが、随分とすっきりしました。

 

よろしかったら、是非。1と2、あわせても20分もありませんので。

武田氏のサイトには、今、気になっていることに関する事柄も多く取り上げられています。

http://takedanet.com/

 

紐解いていけば、官房長官や東電など、関係者の会見というのは、まず立場ありきで、その上に使う言葉も姿勢も、作られているのですよね。

ちょっと考えてみれば当たり前のことなんですが・・・、とにかく、なんだか憑き物が落ちたようにすっきりしました。

 

繰り返しになりますが、大人というのは、みんな、“立場”というのがあり、

こんな非常事態であっても(あるからこそ、かな)、きっちり守っているわけです。

それを、改めて、実感したのでした。

 

今日も、未だ原因不明の煙を吐いたようですが、

・・・とにかく、一日も早く安定してほしいですね。

 

ホウレンソウや牛乳も、早く、救われます様に。

 

では。

---追記。---

コメント欄で、大前研一さんの動画をご紹介いただきました。

実は、僕もこれを拝見して感銘を受けておりまして、今日にも、ブログに貼ろうか考えていたのですが、

ちょっとリンクが多くなりすぎるかなと思って、明日にでも、と思っていたところだったのです。

でも、いいチャンスを頂きました。ご紹介、ありがとうございます。

本当に、皆さんに見ていただきたい動画ですので、是非とも。

 

「地震発生から1週間 福島原発事故の現状と今後(大前研一ライブ579) 」

http://www.youtube.com/watch?v=8GqwgVy9iN0

(どうしてか、コメント欄で頂いたリンクが切れてしまっておりましたので、改めて貼らせていただきます)

 

僕自身、ただただ感心して視聴するだけなわけですが、でも、こういう建設的な意見の上で、皆で議論ができるようになったら素晴らしいのにな、と思います。そして、それは、時間はかかるかもしれませんが、必ずできることだとも思います。

本当に、ありがとうございました。

 

では。

 

----再追記----

上でご紹介した、武田氏のリンク先が(なぜか)切れておりましたので(・・・教えてくださってありがとうございました。)、改めて、生きているリンク先に変更しました。

(リンクが切れている場合、タイトル(の一部など)で検索しますと、どこかのサイトに上がっていたりするのが見つかったりしますので、試してみて下さいね。勿論、僕も気付いたら探して、再アップしますけれども。)

こちらのファイル、お時間の無い方も、是非、一つ目のファイルの5分くらいからだけでも、ご覧になってみて下さいね。

 

 

また、大前氏のリンク先のものは、長いですが、現状把握に、大変役立つと思います。

なぜこうなったか、何が起きてるか・・・など、非常に判り易く解説してくれています。

 

そして、45分15秒以降が「今後のステップ」の解説になっています。

こちらの解説では、特に、この原発問題の解決のスパンが、3年~5年まどといった年単位で考えていくべきものということを、僕たちは知っておくべきだと思います。

テレビのニュースやワイドショーでは、今後の見通しと言うと「電源を通して、機器の動作確認をして、冷やすんです」という、言ってみれば「今、ケホケホと出ている咳を止める」という話だけをしてる感じで、聞いている僕たちも「それなら数週間程度かな?いや、もしかすると数ヶ月とか、かかるのかな?」と思ってしまうような解説しか聞けない中で、実は、「咳も止めますが、問題は、どうやってその後、体質を改善して、完全な健康体にしていくかということです。それには、数年かかりますが、それをしなければ根治しませんから。」というような長期的な話をされていると言えると思います。

こういう建設的な話を聞くと、逆に、落ち着く方もいらっしゃるかもしれないな、と思います。

「今、毎日あたふたしたって、仕方がない。じっくり腰を据えてこの問題と向き合って、官民が、僕たち国民が、皆で協力して、力を合わせて、解決していくしかないんだ。」と前向きに思えるかもしれないと思います。

ちなみに、よく「もう廃炉にするのが決定なら、水じゃなくて、がんがんコンクリを流し込んで固めてしまえばいいのに」という話にもなりますが、今固めても、いずれ熱で溶けてしまうのだそうです。やはり、どうにかして、完全に冷やしてからでないと出来ないことだということです。

 

1時間3分30秒から、計画停電に関する話です。これも大変興味深いです。

 

今朝、今年の夏どころか、次の冬も計画停電を行うかも、というニュースがありました。

「東電の計画停電、今夏・冬も 大規模火力発電所、被害大」

http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103210361.html

 

日本は、本当に大変なことになると思います。解決してもらわねば。解決していかねば。

 

(あとね、36分40秒~の保安院に関する一言には、ちょっと、ひっくり返るかもしれませんよ。)

 

ぜひとも。

 

では。



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日本人の誰も経験したことがない事態です。

色々な意見や考え方があって当然です。色々な見方のコメント、どうぞお寄せ下さい。

非公開希望の方もいらっしゃいますが、僕は本当は、できるだけ公開したいのです。

できるだけ、共有しましょうよ。

誰が正しいなんてことは、今はわかりません。

後になって、結果的に合っていたことがわかるかもしれませんが、今は答えは出ないでしょうし、良かれと思って発言することが、たとえ間違っていても、いいじゃないですか。ここは、政府見解ではないのですから、そのくらいの揺れ幅は許されるとおもいますよ。

 

そもそも、今はカオスだと思います。例えば、数え切れないほどのボールが、真っ暗な部屋の中で上も下もなくあちこちクルクルと飛び回っているような状態です。落ち着くには、時間がかかります。

 

ただ、一つ気をつけて冷静にならなければならないのは、

 

・大地震と大津波の被害、そして復興支援の問題。

・福島第一原発の事故による、放射能漏れの問題。

・都市部の停電や、伴う交通機関の不全による経済の混乱、停滞。

・同じく都市部で目立つ、食料やガソリンの買い占めなどの問題。

 

これらは、もはや別々の問題だということです。

ごっちゃにしてしまわないようにすることは大切だと思います。

 

また、個人的に、第二次世界大戦の後との比較は、今はまだ、必ずしも適切とはいえないと思います。

かなた、1945年8月15日で戦争は終わり、その翌日からは復興に向けて全てが動き出しました。

空襲警報がぴたりとやみ「ああ、今日で戦争は終わったんだね。もう、爆弾は落ちてこないんだ。」と、気持ちも切り替えることもできたでしょう。娯楽に興じるのも許されたでしょうし、おおむね、それでよかったんだと思います。

 

 

しかし、地震発生から10日経った今日も、原発は、まだまったく予断を許さない、むしろ楽観などできるはずも無い状況にあります。

今現在は安定しているそうですが、今日の午後には、3号機の格納容器の圧力が上がり、すわ、という事態になりました(ちなみに、民放は全て通常放送。N〇Kですら、定時のニュースでこれを伝えたあと、すぐに「のど自慢」になってしまいました・・・。)。

大丈夫?このまま圧力が上がるとどうなるの?爆発とかしないよね?したら、どうなるの?あまり言われていませんが、この3号機では、プルトニウムを使っています。プルトニウムだとどうなるの・・・?

情報が、必要なんですよ。

遠くへ逃げるとか逃げないに関わらず、外に居る人に声を掛けたり、クルマの窓をきちっと閉める準備は欲しいですよね。

 

 

とうとう、農作物からも放射線が検出されてしまいました。

「食べても大丈夫です。人体に影響はないレベル」だそうですけれども、

(・・・食べますか?)

これから始まるでありましょう、風評被害の問題になりそうです。

大好きなホウレンソウ、そして、牛乳なのに。

変な言い方かもしれませんが、ホウレンソウと牛乳も、かわいそうでもあります。

 

ちなみに、パニックを押さえようとするが為の報道規制や政府発表というのは、確実に存在するのは間違いないです。

チェルノブイリの時だって、渦中では「大丈夫、大丈夫」と発表され、結局後から「実はこんなでした」と報道されました。

勿論、全部がそれではないでしょう。正しい情報もあれば、中にはデマが混じることもありますでしょう。こんな非常事態に、政府だって、全てをコントロールなど、まるでできてはいないでしょう。困っているのは分かります。僕たち個々の判断が大事です。今、政府に全てを委ねるのは、競馬で言えば、広場に居る予想屋さんに「次はどれがくる?」と勝ち馬予想を訊くような・・・おっと、言いすぎですね。すみません。でも、本当に、すでに毎日二転三転している政府発表を丸呑みにはしないほうがいいと思います。

 

ケーブルで見れるCNNニュースでは、「日本人はじっと静かにこの状況を耐えている」と放送されています。

 

でも、これはちょっと別な視点の話ですが。

海外メディアに「列に文句も言わずに静かに並ぶ日本人」「日本では襲撃や略奪など皆無。」などといわれ誇らしく思っている部分はありましたが、

どうも、そうばかりでもないようです。

 

「物資不足で被災地の盗難増加 ガソリンや食品など被害」

http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103170165.html

物資不足で、というのはもちろんそうかもしれませんが・・・。

 

これは、このニュース記事を見たから知ったのではありません。

今日、東北に住む知人に、関係者の無事を確認したところ「徐々に復旧してきていますが、次は、こういうことが起き始めてきてしまっています」との返信メールで知って、ビックリしたのです。

強盗、泥棒だけでも酷いことですが、さらには、レイプまであるとなったら、これは物資不足とは別でしょう。

もちろん、避難所にいらっしゃる方は勿論のこと、殆どの方は秩序を持って行動されていると思いますが、中には、そうでない人間も出てきているのです。こんな状況ですから、ストレス過多や自棄になっているのかもしれませんが、だからといって、許されることではありませんよね。

これも、現在進行形で起こってき始めた問題だと思います。

 

私の日常を取り戻したい。

日本中の誰もが、そう思ってます。

 

でも、だからこそ、最大の力を持っているメディアであるテレビが、スポンサーとの契約の問題があるとはいえ、何も無かったかのような放送するのは・・・僕は、今はまだ、やっぱり違うと思うのです(もちろん、そういうチャンネルがあってもいいことは前にも書きましたし、テレビに依存せずとも、好みのDVDを借りてきて観ればいいと思います。それを責める人はいないでしょう。)。

世界中の誰もが懸念している進行形である福島の原発問題は、日本がバラエティーを放送している時に、海外のテレビ番組ではリアルタイムで放送されています。放射能問題は、特にヨーロッパではチェルノブイリ原発事故の記憶も生々しいですし、恐れてますからね。

それにしても、被災している家が泥棒にあった、強盗にあった、ガソリンを盗まれた。避難所のトイレで子どもが後ろから縛られ・・・そんなニュース、放送されてませんよね。被害にあった方は、どう思われるでしょうか。被害にあったのが、もし、あなたなら。あなたの、家族なら。

こういうニュースも、テレビで取り上げ、注意を呼びかけることで、こういう犯罪を押さえ込む、一つの抑止力になるんじゃないでしょうか。地域の防犯意識が高まったり、さらには、今後、恒常的な自警団が組まれるなどして、救われる人がいるんじゃないでしょうか。今は「どうせ俺たちのことはスルーだから」などと、好き放題だとしたら、悔しいし、悲しいです。(ちなみにこのニュース、販売機から盗ったものを、避難所のお年寄りに届けていた高校生はちょと話は別だと思う。)

 

先ほど、テ〇ビ東京で池上さんの生番組がやっておりましたので見ましたら、辻本清美議員と、現地の被災者の方が直接テレビを通じてお話をされていました。

窮状を訴える被災者の方の生の声が、テレビというメディアの橋渡しがあったことで、直接議員の耳に入っていく様子。それを受けて、今後の対応を伝える議員。

これがテレビで流されることで、一時的とはいえ、僕たちは、立会人になりました。

こういうシーンが、もっとあっていいと思うのです。(個人的には、議員の口からは、もっと歯切れのよい、もっと元気付けられるような回答が聞きたかったですが・・・でも、とても意味を感じました。)

 

ちょっと色々書きたいことがあって、・・・煩雑な文章になってしまってすみません。

 

もうね、最初にも書きましたが、

 

今は、それぞれが持っている情報の種類も、入手経路も、その種類も、その理解の深度も、

この状況をどう捉えるかも、どう対処するかも、

誰の意見に賛同するのか、反対するのか、疑問を呈するのか、異論を唱えるのか、

十人十色、百人百色、意見が色々わかれるのが当たり前だと思います。

何を受け止め、考えるか、スルーするか、見なかったことにするか、

恐怖におののくか、大きく構えてどっしりとしてるのか、

動くか、動かないか、何かをするか、しないか、

誰に手を差し伸べるべきなのか、それは、他人なのか、それとも、自分なのか。

 

みんな立場や置かれている環境は違うのですから、

最後は、自分で決めることです。

ですが、これはこの日本に住む僕たち皆のことです。

皆、どこかで繋がってます。

だから、皆で、一生懸命、考えましょう。

出来ることを、しましょう。

 

今はカオスですが、いつか、必ずまた平和が来ますから。

平穏な日々を、また皆で作りましょう。

こちらに来てくださっている皆さんは、その中でもとても近しい仲間だと、僕は思っています。

 

ちなみに、僕は元気ですよ。

ご心配、どうもありがとうございます。

皆さんも、どうか心身共に、お元気でお過ごしくださいね。

こんな時だからこそ、健康第一ですものね。

しっかり、頑張っていきましょうね。

 

では。

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今、NHKで、天気予報のBGMとしてですが、ずっとキース・ジャレットのケルンコンサートのが流れています。

もし、聴けるなら、聴いて頂けたらと思います。

なんだか、泣けてきます。

こんなときですが、こんなときだからこそ、なお一層、心に沁みます。

僕にとって、大切な、一番美しい音楽の一つですから。

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「こんな時になんだけど」

と厚見さんからメールを頂きました。

「よかったら、ご飯でも一緒に食べない?」

と。

色々と思いがおありだったのかも知れません。

「もちろん、喜んで」

と出かけました。

厚見さんのご家族や、エージさんとも、あれ以来初めて再会できました。

 

色々と、震災のことや、仲間のミュージシャンの近況などの話をしながらご飯を食べている最中にも、

また、揺れました。

茨城県北部を震源とする、震度5強の地震。

結構長く揺れたので、そのあと、しばらく酔ったみたいになりました。

最近、この感覚がなんだかすぐに抜けないような気もしています。

でも、揺れそのものには、少し慣れてきてる自分もいて、なんだか複雑でもありました。

11日以前であれば、「でかい!あぶない!」って慌てるくらいの揺れなのに。

 

帰りに見た満月。

街は、停電予定が解除されたせいもあって、街にも少し光がありました。

でも、普段よりは、全然少ない光です。

まばらな光が、なんとなく、星空のようでもありました。

 

 

以下のリンクは、ニューヨークタイムスによる、今回の震災の写真レポです(日々写真は増えています。時間を遡るようになっています)。

日本では報道されない(できない、しない)写真も沢山あります。

人によっては、時には、見なくてもいいものもあります。見たくないものもあります。

でも、だからといって、辛いからといって、ただ目を瞑ってしまうと、

被害の現実や、こうして直面せざるをえなかった方々の置かれている、そして、これから置かれるであろう現状からも目を瞑ってしまうことになるような気もするのです。

よろしかったら。

 

「Photos of Japan After Earthquake and Tsunami」

http://www.nytimes.com/interactive/2011/03/12/world/asia/20110312_japan.html#1

 

では。



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花の写真、たしかに・・・。

自然の生物には癒されますよね。

色のある景色をあまり見ていないですものね。

 

でもね、正直、今、外に散歩に出て、写真を撮って歩くことに躊躇もしてしまうのです。

 

以下は、癒される話ではありません。でも、大切なことだと思うので、書きます。

-------------------

知りたいことは、なかなか知らされないものです。

 

原発の事故について、

一番知りたいのは、一体、今本当は何が起きていて、どういう状況なのかということですよね。

福島の方は勿論、近隣県の方も、僕のように東京にも家族が居て、神奈川に住むものも、

いや、日本中、そして、世界中の誰もが。

 

「俺、ガイガーカウンター(放射線測定器)持ってるんですよ」

「なんでまたそんなものを」

「あはは、いや、単純に見た目がカッコいいなあって思って、安く手に入れたんですよ」

そんな、よく一緒に仕事をする、古い楽器はもとより、色々なメカ類が大好きな友人の一人がいます。

(普通、そんなものを持っている人はいないでしょうけれど、そういう、普通の人が持っていないものを持っている人もいるものです。僕も楽器に関してはその一人かもしれませんが・・・)

 

三日前、その友人と電話で話をした際、

「あ、そういえばガイガーカウンター持ってたよね?あれ、どうなの?やってみた?」

「うん、それが、・・・反応してるんですよ。」

「・・・」

「いえ、わかんないですよ。僕の持ってるのなんて、古いアナログのですから、いい加減かもしれません。でも、今まで、電源を入れてもウンともスンともいわなかったのに、確かに、針が振れてるんです。これ、ちゃんと動くのかすら今まで分からなかったんですけどね。」

と言いました。

 

ご覧になられた方もいらっしゃるかと思いますが、未見の方に。

『ニュースの深層3/17(木)「福島原発事故 メディア報道のあり方」1/3~3/3』

http://www.youtube.com/watch?v=veFYCa9nbMY&

http://www.youtube.com/watch?v=6GHXQYhKd98

http://www.youtube.com/watch?v=rpcuM1v90XE

 

こちらに載せたのは、勿論、いたずらに不安を煽る目的ではありません。

なかなかこういう、知識者としての本音や、納得できる話を聞ける報道が、全然ないからです。

最悪の場合、どこまで、どうなるのかは知っておきたいと思っていた僕にとって、

見てよかったと思えるものでした。ニュースの見方も変わるかもしれません。

 

動画がご覧になれない環境の方へ。

ひとつ、大切なポイントとして、

一年に浴びても大丈夫な放射線量と、一時間の放射線量などをごっちゃにして報道されていることには、本当にご注意です。

時速100キロで走る車と、風速60メートル/秒を、なんとなく並列に比べてるようなところがあるのです。テロップなどでも、マイクロシーベルトとミリシーベルトの単位がめちゃめちゃで、ちょっと考えないと分からないほど、すごく見づらくされています。

レントゲンやCTスキャンなどの一瞬で終わる放射線と、数時間、数日間、はては数ヶ月、数年という実生活単位で浴びる放射線量は、全然変わってきます。

 

あと、もうひとつ恐ろしいのが、直接的な放射線は、確かに距離と共に減っていきますが、その放射能を含んだホコリなどが風による飛来や衣服に付着しての移動などで、別な場所に行き、それを吸い込んだり、そのまま家の中に付着させたまま過ごしたら、これは「ここはあそこから〇〇km離れているから大丈夫」ではないのです。もう、身体の中に放射能物質があることなのです。放射性物質との距離は、0mです。

これを「体内被曝」といいます。

また、子どもや妊婦さんが放射能で受ける影響は、健常な大人の10倍だともいいます。基準はどこにあるコメントなのでしょうか。

 

結果、本当に政府やマスコミの発表のように、人体に何の影響もなく本当に安全だったら、それはそれでいいと思います。

 

ただ、「このレベルの放射線では、ただちに人体に影響がでることはありません」

この「・・・ただちに」を聞くたびに、警鐘が、頭の中で鳴るような気がするのです。

 

「外国人の日本脱出続く…大使館機能の大阪移転も」

アメリカやフランスは無料のチャーター便を飛ばして、自国民を日本から避難させています。

他にも、沢山の国が、自国民の国外勧告、命令をだしています。

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110318-OYT1T00358.htm

 

僕の知り合いにも、すでに関西方面へ避難してる人や、中~長期的な国外への移住を実行に移そうとしている人がいます。

 

逃げましょう、と言っているのではありません。

ただ、誰もが断定的なことが言えない今、「大丈夫です。ただちに問題はありません」などという、無根拠の(・・・パニック回避の為の)情報を信じて、それを信じて、

被ばくをしたり、将来的に癌や白血病になったり、健康に不安のある子どもが生まれたりする不安に苛まれることのないよう、願うのです。

 

写真は、古いものですが(建屋のデザインが違います)、福島第一原発のものです。

建物の大きさに驚きます。クルマの小ささに驚きます。

ニュースやワイドショーなどで、よく模型を使った説明がされてますが、比率はこんなじゃないですよね。

 

現場での作業に従事していらっしゃる方々には、本当に頭が下がります。

命がけの任務。放水の効果が、あることを切に願っています。

そして、御身の安全を、心よりお祈りします。

でも、正直、心配です。

テレビで「心配ありません」とばかり言っている方たちも、

ならば、ここへ行って一緒に作業したらいいのに、と思いすらします。

 

では。

 

---追記。---

今日、テレビをつけて、びっくりしました。

原発のこと、どこもやってない。いつもどおりの定時のニュースだけ。

あとは、せいぜい交通情報テロップが、ちょぼちょぼ。

 

番組は、もう、まったく何事もなかったかのように、

タレントが遊んだり、喋ったり、食べ歩いてるのを垂れ流して、あとはファッションやエンタメ、テレビや映画の情報という名の宣伝と。

 

もう、被災地の安否情報とか、いいの?全員見つかったの?何もかも終わったの?

 

テレビ、どうしたの?これでいいの?

 

ここ数日だって、煌々と電気のついたスタジオから「・・・節電をお願いします。」ってキャスターが言ってるのだって、

暖房を消して、ペットボトルにお湯を入れて簡易湯たんぽなぞ作っていた側としては、違和感バリバリだったのに。

せめて半分くらい照明を落として、「節電の為、照明を落として放送しています」とでも紙に書いたフリップでも置いておけば、説得力も増すのに。

寒い被災地の取材映像を流す番組で、画面の端っこのワイプに、バリバリの化粧の顔の自分が映ると、突然「うん、うん。わかるよ・・・」って顔で頷いて、しかめっ面を作る、ノースリーブのタレントさんとかも、誰か言ってあげたらいいのに。

そんなタレントさんたちは、マネージャーの運転するクルマやタクシーで、送り迎えされてるなんてことは、・・・まさかねえ。

 

 

こんなときだからこそ、明るいニュースも必要だし、笑いや笑顔も必要でしょう。

娯楽だって、何もなしで、全部自粛、じゃ、息が詰まってしまうもの。

子どもたちだって、かわいそう。

トラウマにもなるかもしれないし、息抜きは絶対に必要と思います。

そのために、テレビの力は大きいとも思います。

 

せめて、チャンネル、分ければいいのにね。

原発関連の情報、福島関連の状況やニュースを流すチャンネル。

何もなくても、ずっと原発の様子を見守っていたい人は沢山いるはず。

 

それと、今までどおり、被災された方々の安否情報を流すチャンネル。

家族を探している人は数え切れないし、まだまだ助かる可能性のある人だって沢山いるんだ。

 

それに、被災地の今の生活に直結する情報を流すチャンネル。

必ずしも、現地では見れなくても、離れた場所にいる家族や親戚から、メールなどで、避難所の家族に知らせたりすることもできるかもしれない。

 

あと、年端も行かない子どもたち向けの、楽しいアニメなどの娯楽を流すチャンネルもあってほしい。

あと、動物の映像とか、これは大人も癒されるんじゃないかと思います。

長引くようなら、簡単なお勉強なんかもできたらいいと思う。

 

バラエティーやお笑いも、すんごい笑える面白いもの、あってもいいかもですね。

子どもからお年寄りまで、家族皆で、腹の底から笑えるようなもの。悲しみを、一瞬でも本当に忘れさせてくれるような娯楽。

 

そして、もちろん、音楽も。どんな音楽ならいいのかな。

 

テレビが一台しかなくて、譲り合って見なければならないところが殆どでしょうけれど、

こうして、チャンネルごとにキャラクターが決まっていてくれたら、時間割みたいのも組み易いと思う。

 

安全な地域だからこそ許されるような無神経な宣伝やCMは、まだ、ちょっと待ってもいいと思う。

料理番組だって、もうちょっと待ってもいいと思う(それこそ、もっと簡素な素材をつかった料理や、インスタント食を美味しく食べれる方法とかを紹介するなら別)。

 

他にも色々と必要かもしれないけど・・・とにかく、

本当に必要な情報以外、代わりばんこに、局の営業を休んだらダメなのでしょうか。

テレビ局の使う電力とか、半端じゃないでしょうから。

勿論、静止画で「緊急の場合は放送します。それまでは、他のチャンネルで、これこれこういう情報が見れます」

と案内してとか。一つや二つの局とか見れない地域とかがあるなら、それこそ、相互協力で番組をそのまま提供すればいいし、

一台のテレビをわけあうように、時間ごとに、わけて放送すればいい。

 

今、こんな放送をしてるなんて、信じられませんです。

 

もしもこれが他の国の出来事で、僕がその国にいたりして、こういう状況を見たら、

あるいは「大震災から10日も経ってなくて、まだ毎日死者が見つかってて、行方不明者が減ってなくて、孤立した人が万単位でいるのに、あの国はどの局でもこんなテレビを流してるよ」って聞いたら、たぶん僕は、

「・・・その国はバ〇カじゃないの?大丈夫?」

って思います。たぶん。

いや、間違いなく。

まさか、とは思いますが、今、この番組たちを平然と見ていられるのが日本人だとしたら、これもとっても心配なのです。

みなさんは、どう思われますか。

 

 

僕たちがね、黙ってると、いつまでもこのままですよ、きっと。

こんな小さなブログであっても、「ねえ、これ、おかしいんじゃない?」って言わないと。

と思うのです。自分や自分の家族が避難所にいて、やっとついたテレビを見たら、これだったら・・・。

 

えらそうにすみません。

ほのわずか、ほんの時々でも、テレビやテレビ局のお世話になることもある人間であるのですが、でも。

書かずにはいられませんでした。

もしも、ご不快に思われたらすみません。

 

 

テレビの力は、今も絶大です。

だからこそ、こういう有事の際には、もっともっと、信頼できるメディアであって欲しいのです。

 

では。



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大きな地震、そして容赦なき津波に見舞われ、さらにはこの寒さの中、

過酷な状況の中で時間を過ごされている皆さん、

わずかな情報や援助も無いまま、孤立されいる皆さん、

そして、全国の家族や知人の安否を案じている多くの方々。

本当に、心配することしか出来ないのですが、

・・・どうか、頑張って下さい。

 

頑張って・・・なんて、もう、誰よりも頑張っている皆さんにとって、「あほか」というようなことにもなりますし、

もしかしたら空々しいかもしれませんが、他に言葉が見当たらないのです。

 

こうして、ブログを更新したところで、具体的に何かが解決するわけでもありませんでしょう。

だまって何も発信しないほうがましなのかも、と思うこともあります。

こうして、わずかでも電気を使ってしまっているというだけでも、複雑な思いもします。

 

でも、もしかしたら誰か一人でも、ここがあることで少しでも安心してくれたりする方が居てくださるかもしれない、

と、思える以上、こうして、つたないながらも、何か発信することにしています。

 

この国を愛する僕たちが、テレビなどを見て思うことは皆、一緒でしょう。

 

掴み所のない情報しかない、原発事故の問題も非常に恐ろしいです。

(計画停電という名の、どうも計画通りには行われない)停電の問題も、この状況の中、さらに不安を煽っているように思います。

政治の世界も、・・・皆さんお疲れかとは思いますが、驚くような人事など、また不安にさせられる材料になることもおこっています。

色々と、胸が痛くなります。

 

でも、明けない夜はありませんし、止まない雨はありません。

こんな言葉とて、ただの気休めなのかもしれませんが、

・・・どうか、皆さん、ご気丈であられますよう。

 

頑張りましょうね。

 

では。



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