今年のアカデミー賞で作品賞など6部門にノミネートされ、主演男優賞と脚本賞を
受賞した話題作で、ケイシー・アフレックが主演し、心を閉ざして孤独に生きる男が、
兄の死をきっかけに故郷に戻り、甥の面倒を見ながら過去の悲劇と向き合っていく
姿を描いたヒューマンドラマです。
「ギャング・オブ・ニューヨーク」の脚本で知られるケネス・ロナーガンが監督・脚本
を担当、アフレックが主演男優賞、ロナーガン監督が脚本賞を受賞しました。プロ
デューサーはマット・デイモンが担当、主人公の元妻役で「マリリン 7日間の恋」の
ミシェル・ウィリアムズ、兄役で「キャロル」のカイル・チャンドラーが共演しています。
正直言って最初の方はネムリに落ちました。日中の用事で少し疲れていたせいも
あります。途中で目がさめたあたりからどんどん面白くなって、最後まで興味深く面
白く見ました。派手な話でも作品でもなく、むしろ地味ですし、人物だって特に優れ
ているわけではないのですが、マンチェスターの空気や匂いがどんどん見る側に
入り込んでくるという不思議な作品でもあります。
当初はマット・デイモンが監督・主演をする筈だったそうですが、スケジュールの都
合で他に譲ったのだそうで、惜しいというか、だから良かったのかも知れません。
まあそんなことを含めて話題作であることに間違いなしです。