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名作ディズニーアニメ「美女と野獣」を実写化したもので、呪いにより野獣の姿に変え
られた王子と、美しく聡明なヒロインのベルが惹かれ合っていく姿を描いています。
魔女に呪いをかけられ、醜い野獣の姿に変えられてしまったひとりの王子。魔女が残
していった1輪のバラの花びらがすべて散るまでに「真実の愛」を見つけなければ、永
遠に人間に戻れなくなってしまう。希望をなくし失意の日々を送っていた野獣と城の住
人たちの前に、美しい町娘ベルが現れます…。
魅力的なベル役には「ハリー・ポッター」シリーズのエマ・ワトソンが抜擢され、王子役
をテレビシリーズ「ダウントン・アビー」のダン・スティーブンスが演じ、二人とも見事な
歌声とダンスを披露してくれます。町一番のハンサム男ガストン役を「ホビット」シリー
ズのルーク・エバンス、燭台のルミエール役でユアン・マクレガー、時計のコグスワー
ス役でイアン・マッケラン、ポット夫人役でエマ・トンプソンが演じています。監督は「シ
カゴ」の脚本や「ドリーム・ガールズ」の脚本・監督を担当したビル・コンドンです。
大流行時のミュージカル仕立てで展開して行くので、私はすっかり嬉しくなって最後ま
で楽しく見ました。
物語の背景となるお城、衣装、小道具など、よく出来ていて中々見ごたえがありました
し、「ハリー・ポッター」で少女だったエマ・ワトソンが美しく成長し、歌もダンスも予想以
上に良くて作品の成功に貢献しています。ただし演出はアニメや舞台とあまり違わない
仕立てになっていて、もっと大胆に映画的に処理したら更に良かっただろうと少々残念
の面もあります。日本語版もいいと聞いていますので、そちらも見ようと思っていますが、
家族ぐるみで見て楽しめる映画としてお薦めです。