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中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

大映宣伝部・番外編の番外 (157) 清水 元さん

2017年05月15日 | 日記

    

    

    今回は清水元さんです。大映専属ではなかったのですが、昭和30年(1955)から昭和
    37年(1962)あたりのほとんどを大映時代劇出演が続き、重厚な演技を見せてくれたユ
    ニークな俳優さんでした。
    清水さんは東京は神田の生まれで、中央大学を卒業後お父さんが経営していた広告
    代理店に勤務していましたが、しばらくして好きな演劇をやりたくて昭和12年(1937)に
    村瀬幸子・北村喜八夫妻が創立した芸術小劇場に入団、新劇俳優としてスタートして
    います。

    昭和28年(1953)以降は当時隆盛を極めた映画に目を向け、映画俳優として再スタート
    を切りました。昭和30年(1955)頃からは、大映の水が合ったのでしょうか、悪役がほと
    んどでしたが、まるで専属俳優の如く時代劇を中心に大映作品に多出しています。
    並行してテレビドラマにも出るようになり、「事件記者」「マグマ大使」などに出演して話
    題になりました。

    生涯の映画出演本数は220本近くに上りますが、その中での大映作品は「地獄門」「赤
    穂義士」「かんかん虫は唄う」「新・平家物語 義仲をめぐる三人の女」「あばれ鳶」「赤胴
    鈴之助」「雪の渡り鳥」「銭形平次捕り物控シリーズ」「忠臣蔵」「命を賭ける男」「人肌牡
    丹」「遊太郎巷談」「かげろう絵図」「お譲吉三」「薄桜記」「濡れ髪喧嘩旅」「お嬢さん三度
    笠」「花くらべ狸道中」「沓掛時次郎」「釈迦」「秦・始皇帝」など41本に及びます。
    昭和47年(1972)に胃癌のため惜しくも65歳で亡くなりました。




コメント (2)
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