木村拓哉と三池崇史監督がタッグを組み、30巻のコミック累計発行部数が750万
部という沙村広明の漫画を実写映画化した作品です。
伝説の人斬り・万次は、妹の命を奪われて生きる意味を見失った時、謎の老婆によ
って無理やり永遠の命を与えられ、死にたくても死ねない「無限の体」になってしまう
のです。
そんな永遠の時間を孤独に生き続けるだけの日々を送っていた万次の前に、剣客
集団・逸刀流に両親を殺された少女・浅野凛が現われ、仇討ちの助っ人を依頼しま
す。凛の姿に亡き妹の面影を重ねた万次は、用心棒として凛を守ることを決意、凄
絶な戦いに身を投じて行くのです。
主演・木村拓哉に加えて杉咲花が凛役のほか、万次の妹役もの1人2役。福士蒼汰、
市原隼人、戸田恵梨香、市川海老蔵、北村一輝、山本陽子、山崎努らと豪華キャスト。
荒唐無稽の面白さは漫画だから出せるもので、それを実写映画で表現しようと考え
ることからこの作品は間違っていて、結果面白くないと思います。更に主人公役の木
村拓哉が役柄にマッチしていないことおびただしいとも思います。1人で300人の相手
と斬り合うなんて、もうもどかしくって苦笑しました。脚本も不味いし、良かったのは杉
咲花の熱演くらいでしょうか、これではお客が呼べないと考えます。