kazuフォトローグ

「徒然なる日常」を写真で語ります。

芳香のもとはキンモクセイ(金木犀)の花

2012年10月17日 | 植物
近所の住宅地をチャリで走ると、
時折り、同じ芳香が漂ってくる。
見上げれば、常緑の葉の間から小さなオレンジ色の花が顔を覗かせている。
キンモクセイだ。
これもまた秋の風物詩の一つ。
秋風の爽やかさと独得の香りが心地いい。

カメラ爺は記憶にないが、一定以上の年齢の人は、
昔のトイレの匂いを思い出すそうだ。
水洗トイレが普及する前、匂い消しに、
その周辺にキンモクセイを植えていたためという。

とすると、この辺りのお屋敷の庭にキンモクセイがあるのは、そのためかと、勘ぐってしまう。
20年くらい前まで、トイレの芳香剤に利用されていたというのも、うなづける。

中国では、キンモクセイのことを桂花と呼ぶそうだ。
そういえば、桂花陳酒や桂花茶というのもあったっけ。
写真や映像でしか見たことないけど、漓江下りで知られる桂林の名は、
木犀の木がたくさんあることに由来するという。
街中があの芳香に包まれていたら、ものすごいだろうなあ。