街中で、コーヒーを飲みたいとは思わない。
が、ランチタイム、格安のコーヒーチェーン店は、
ご覧の通り、客で埋まっている。
昼休みの時間つぶしか…
会社のデスクにいるよりは、
コーヒ-が飲めて、スマホを見られるとなれば、
多少のストレス解消になるか。
いまだガラ携のカメラ爺には、スマホに釘付けになっている人たちの行動がわからない。
寺山修司の著書をもじれば、「PCを捨てよ、町へ出よう」ってか。
が、時折、デートをしているらしいカップルが、
互いに話すでもなく、自分のスマホを見ていることがある。
その光景は、なんなんだあ、と思わざるをえない。
スマホ依存症という言葉も、あながち否定できない。
会話はない。
時に暗さをいいことに男が手をにぎることも。
一時流行ったマンガ喫茶。
二人は黙ってそれぞれの世界に沈潜。
会話はない。
スマホ眺める昨今も状況は同じ。
会話はない。
江戸まで遡れば
蕎麦屋の二階(何をするのでしょう)。
会話は不要。
たわいもない男と女の話である。
(高村光太郎 智恵子抄風に)
そういえばギリシャの格言に
雄弁は銀 沈黙は金 というのがあったっけ
芝大門・更科布屋の店主が、蕎麦屋の二階のこと書いてました。なるほど納得です。