kazuフォトローグ

「徒然なる日常」を写真で語ります。

猫額庭の御主人様からの贈り物 

2011年04月27日 | 
いいかげん、花シリーズはやめたら、
と言われそう、だけど…
相方が、お友達、猫額庭の御主人様から、ボタン(島大臣)の切り花をいただいてきた。
猫の額よりずっと大きいのに、御本人のニックネームにちなんでつけたそうだ。
なくなられたお御母さんが、いつも手入れをされていたものを、引き継いでいるという。
物言わぬ植物への心くばり…

それに比べて私は、いつも「勝手に咲けば?」という感じ。
いのちのもとになる水はあげるけど…

この花を、ファインダーからのぞいていたら、極細密画の絵師、伊藤若冲を思い出した。
重なる花びら、黄色の花芯…

写真がなかった時代、いかにその瞬間をとらえ、表現するか…
レンブラントは、後の映画で表現するような光と影のある状景をとらえたが、
若冲は、遠近法はもとより、光と影もない。ひたすら細密画である。
影ではなく色の濃淡で奥行きを表現する。

あるブログを読んだら、ボタンの絵を描いている人に、「写真を見て描いても良いんじゃないですか」と尋ねたら「写真をもとにしてはダメだ、その場でとらえなさいと、先生が言っている」と答えたそうだ。
絵は描かないけど、分かるような気がする。